WRCジャパン:SS1はトヨタのセバスチャン・オジエがトップ、勝田貴元は7番手に。新井敏弘はクラッシュ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCジャパン:SS1はトヨタのセバスチャン・オジエがトップ、勝田貴元は7番手に。新井敏弘はクラッシュ

©Jun Uruno

2022年シーズンWRC第13戦ラリージャパンは、11月10日(木)にオープニングのSS1が行われ、トヨタのセバスチャン・オジエが2分07秒0のベストタイムをマークして首位に立った。Mスポーツ・フォードから参戦するクレイグ・ブリーンが0.1秒差の2番手タイム。0.2秒差の3番手にはヒョンデのオィット・タナックが入った。

午前中に行われたシェイクダウンに続き、サービスパークが置かれた豊田スタジアムでは、午後からスペクテイターが入場。トップドライバーによるサイン会に続いて、スタジアムでは日本らしい演出を加えた盛大なセレモニアルスタートが実施された。クルーはポディウムに用意された巨大太鼓をたたき、鞍ケ池公園を順走で走行するSS1「Kuragaike Park SSS」へと向かう。

完全に日が落ちた公園内に設置されたSS1は、ランナバウトを含むナローでツイスティなセクションを含む2.75km。WRC2レギュラー勢のブルーノ・ブラシアを先頭にリバースオーダーでスタートした。ラリー1勢はMスポーツのガス・グリーンスミスが先頭でコースイン。ドライバーズランキングに順じたオーダーで次々とスタートを切っていく。

ラリー1勢5台目に登場した勝田貴元は、ここまででトップのセバスチャン・オジエから1.9秒差、7番手タイムで駆け抜ける。その後もオジエのタイムを上まわるドライバーは現れず、最後のカッレ・ロバンペラも0.6秒差の5番手タイム。この結果、オジエがオープニングステージのベストタイムを獲得した。

今回から新たなコ・ドライバー、バンサン・ランデとのコンビをスタートしたオジエは「レッキはかなり大変だったけど、今のところバンサンはいい仕事をしてくれているよ。今夜のショートステージは、明日に向けていいテストになった。今のところ順調だ。明日からが本番だね!」と、笑顔を見せた。

こちらもオジエ同様に新相棒ジェームス・フルトンとの初ラリーとなるブリーンは、0.1秒差の2番手タイム。
「僕との初ラリーがこれだけ厳しいイベントなんだから、ジェームスは本当に大変だよ。いきなり大西洋のど真ん中に落とされたようなものだからね(笑)。とにかく厳しい週末になるだろうし、楽しんでほしいんだ」と、フルトンを気遣っている。

ホームイベントを迎えたトヨタの勝田貴元は、ベストのオジエから1.7秒差の7番手で走り切った。「どこを見ても日本のファンがいて、とてもいい気持ちでスタートを迎えました。ただ、ステージはトリッキーですし、この週末はビッグチャレンジになりそうです。明日からプッシュします」と、翌日からのフルアタックを誓う。

また、シトロエンC3ラリー2でWRC2に出走した新井敏弘はスタートから約500m地点でクラッシュを喫し、新井とコ・ドライバーの田中直哉は病院で診察を受けることとなった。なお、コースを塞ぐ形でマシンが止まってしまったため、後続の車両についてはSS1キャンセルが発表されている。

競技2日目は稲武エリアを走行するSS2〜SS7の6SS、SS走行距離は130.22km。オープニングのSS2は11月11日の午前7時02分にスタートする。

WRCラリージャパン SS1後暫定結果
1. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2:07.0
2. C.ブリーン(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +0.1
3. O.タナック(ヒョンデi20 Nラリー1) +0.2
4. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +0.3
5. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +0.6
6. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1.2
7. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1.9
8. G.グリーンスミス(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +2.2
9. D.ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) +3.1
10. E.リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +4.0
11. S.パヤリ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +4.0



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