ヒョンデ・モータースポーツ、シェルとのWRCパートナーシップを3年間延長 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ヒョンデ・モータースポーツ、シェルとのWRCパートナーシップを3年間延長

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ヒョンデ・モータースポーツは、グローバルなエネルギー企業シェルとの長年にわたるパートナーシップを延長し、FIA世界ラリー選手権(WRC)のタイトルスポンサーおよびテクニカルパートナーとして、さらに3年間継続する契約が合意に達したことを発表した。両社は、2014年にヒョンデ・モータースポーツのWRC参入に先駆けてWRC活動における関係を結んでおり、以来、相互に有益な協力関係を構築しているとしている。

この8年間、シェルは WRCのステージを彩る最も先進的なマシンを含め、技術規定が幾度も変更されていく中でチームをサポートしてきた。2017年の大規模な変更、最近では今季のハイブリッドのラリー1規定導入を通じて両社の協力体制は強化され、競技面とシェルの製品開発において、目に見える利益がもたらされているという。

WRCマニュファクチャラーズ選手権では、ヒョンデ・シェル・モビス・ワールドラリーチームのチーム名で戦うヒョンデ・モータースポーツとシェルは、2019年、2020年に 選手権を連覇したほか、6月のWRC第5戦ラリーイタリア・サルディニアではヒョンデi20 Nラリー1にとって初の優勝をマークしている。

Hyundai Motorsport GmbH

これまでの9シーズンを通してヒョンデ・モータースポーツは、 妥協することなく究極のエンジン性能を追求したシェル・ヘリックス・ウルトラ潤滑剤を使用することで、エンジンの信頼性と摩耗の問題を解決してきた。この技術提携により、1.5馬力の追加パワーを得ており、わずかな差でも大きな利益につながるラリーにおいて一戦につき平均6秒のアドバンテージを得たことに相当する。

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ヒョンデ・モータースポーツ社長、ショーン・キムは「シェルは、我々がWRCの冒険を始めた当初から、ともに歩んできた。ここからさらに3年間、パートナーシップを延長できることは、我々の協力関係の強さを証明するものだ」とコメント。
「両社は企業としての関係も築いているが、WRCでのコラボレーションは技術開発が核となる。ここ数年の間に、WRC車両の技術規定は2017年、そして今シーズンと大きな変更が行われた。シェルは、どんな時でも我々の味方でいてくれた。彼らは、我々の2度のタイトル獲得に重要な役割を果たした。そして、この勝利につながるパートナーシップを新しいハイブリッド時代に引き継げたことをうれしく思う。これは、単にヒョンデ・シェル・モビス・ワールドラリーチームのタイトルスポンサーというだけでなく、真の技術協力と言えるものだ」

ヒョンデ・シェル・モビス・ワールドラリーチームのドライバーのひとり、ダニ・ソルドは「自分は2014年からこのチームに在籍しているので、シェルとのパートナーシップを直に見てきた」とコメント。
「常に限界で戦っている自分たちは、コンマ1秒を争っている。ここ何年かの間に行われてきた我々のマシンの進化は、性能を追求し、必要な時に性能を発揮するためには何が必要なことを理解しているこの2社の技術協力に支えられてきた。このような関係がなければ、ポディウムフィニッシュも、先日のサルディニアで達成したような勝利も収めることはできない」

シェルのグローバルキーアカウント・ニュービジネス開発・戦略アライアンス担当副社長、アデ・アジャラは「今回のタイトルスポンサーとテクニカルパートナーシップの契約更新は、シェルにとって、モータースポーツが究極の製品開発の実験場であり、その技術的リーダーシップを発揮するための強力で貴重なプラットフォームであることの表れだ」と語る。
「この関係により、我々のチームは現在および将来のそれぞれのサステナビリティの目標と取り組みの達成につながる共同作業を継続することができる。この共同作業で得られた知見は、今後もシェル・ヒリックス・ウルトラ潤滑油の開発に直接反映され、世界中のヒョンデのユーザーに向けて、二酸化炭素排出量を最小化するために役立てられる」



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