WRCサファリ:ピレリはケニアの大地にもスコーピオンKXタイヤを供給 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサファリ:ピレリはケニアの大地にもスコーピオンKXタイヤを供給

©PIRELLI

WRCにタイヤを単独供給するピレリは、今週開幕する第6戦サファリ・ラリーケニア(グラベル)にも、スコーピオンの新グラベルタイヤ、KXを供給する。

昨年、19年ぶりにカレンダーに復帰したWRC伝統のサファリラリーは、過去に比べれば走行距離は短くなったが、それでもカーブレイカーラリーとしての評判は変わらなかった。マシンが履くタイヤも、高速での走行を維持しながら深い轍や大きな石に対応しなくてはならない。同じステージでも路面状況は大きく異なり、驚くほどの柔らかい砂地があるかと思えば、雨が降ると一瞬でマディ&スリッパリーになることもある。フェシュフェシュと呼ばれる細かい砂もサファリ独特の危険要素で、昨年のカッレ・ロバンペラのようにマシンが簡単にスタックしてしまうこともある。

Scorpion KX WRC:ピレリはラリー1マシン用のグラベルラリータイヤにふたつのコンパウンドを用意。いずれも2022シーズンにアップデートを行い構造を強化し、重量とトルクが増えた最新のラリー1マシンに合わせた設計となっている。ケニアでは、スリッパリーなコンディションで最適なグリップを供給するソフトのSAが主な選択肢となる。気温が低い場合、または湿ったコンディションになった場合の選択肢として、ソフトのSAが用意される。最も摩耗の激しい路面では耐久性を提供するハードのHAが代替の選択肢となる。

Scorpion K:ラリー1マシンよりもパワーが低いラリー2マシンが対象となる。WRC2とラリー3マシンが対象となるWRC3にも、ハードとソフトの2種類のコンパウンドを用意。いずれも、ラリー1マシンが履くKXの特徴の多くが流用されている。ケニアでは、ラリー2マシンにはK6B(ソフト)とK4B(ハード)、WRC3にはそれぞれK6(ソフト)、K4(ハード)を供給する。WRC2用KタイヤのBバージョンは、ケニアから投入。特にサファリで直面する試練に対して最適化されている。

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テレンツィオ・テストーニ(ピレリ・ラリーアクティビティマネージャー)
「昨年のサファリラリーでは、今でも現在のWRCイベントとは違い、以前と同じようなマラソンイベントでスプリントラリーではないことを目の当たりにした。ケニアでは、タイヤはそれほど摩耗の心配はないため、今年チームにとって主な選択肢となるのはソフトとなる。代わりにフォーカスしているのはサイドウォール。ステージの多くのセクションに待ち受ける巨大な岩や深い轍からのの衝撃はマシンのメカニカルパーツにダメージを与え、時にはその時点でラリーが終わってしまうほど深刻なものであるため、こうした要素に耐えられるものでなくてはならない。全開セクションの直後に激しいブレーキングが続くことも多くあり、最新版のKX WRCタイヤの強化構造が試されることになる」

ピレリが今回のサルディニアに持ち込むタイヤの本数は約2000本。そのうちおよそ570本がラリー1マシン用となる。

ラリー1マシンの各ドライバーがラリー中に使用できるタイヤ本数は、シェイクダウンも含めて最大32本。2022年のグラベルラリーでの新しい規定により、ドライバーは従来の本数に加え、シェイクダウン前に、下記の通常の割り当てに加え、追加でいずれかのコンパウンド4本を選ぶことができる。

Scorpion KX WRC SA:28本
Scorpion KX WRC HA:8本

ピレリは、WRC2、WRC3を含むそのほかの4WDマシンにも計1400本のタイヤを供給する。ドライバーが使用できる最大本数は30本(シェイクダウンを含み、追加で4本を選ぶことができる)

Scorpion K6B(WRC3はK6):26本
Scorpion K4B(WRC3はK4):8本

今回のサファリラリーの総ステージ走行距離は363.44kmと、今シーズンのWRCここまで最も長く、昨年よりも40km近く延長されている。LoldiaとSoysambuはいずれも延長され、GeothermalとNarashaは今年新登場のステージだ。

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