WRCサファリ:今季初勝利で勢いづくヒョンデは連勝を狙う – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサファリ:今季初勝利で勢いづくヒョンデは連勝を狙う

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCラリーイタリア・サルディニアでオィット・タナックがヒョンデi20 Nラリー1初の勝利を挙げた、ヒョンデ。サルディニアではダニ・ソルドも3位に入ってダブルポディウムを達成しており、同じく過酷なラフグラベルラリーとなる第6戦サファリ・ラリーケニアでも、この勢いのままに連勝を狙う構えだ。

昨年、19年ぶりにWRCカレンダーに復活したサファリでは、ティエリー・ヌービルが最終日にリタイアを余儀なくされたもののラリー全般をリード。タナックも好走を披露して3位フィニッシュを果たしている。

ヒョンデは今週末のサファリに、シーズン序盤3戦で起用したオリバー・ソルベルグを加えた3クルーで臨む。

チーム副代表のジュリアン・モンセは「サルディニアでの勝利とダブルポディウムは我々にとって素晴らしいリザルトだったし、今年ここまでチームが費やしてきたハードワークと献身が報われたと感じられるものだった。また、ヒョンデi20 Nラリー1のグラベルでのペースとポテンシャルをさらに示すことにもなった」と語る。
「もちろん、サファリ・ラリーケニアはまったく異なるタイプのイベント。カレンダーの中でも、最も過酷な一戦だ。ステージは容赦なく、完走するだけでも達成感が感じられるほど。しかし、我々はマシン、クルー、そしてチーム全体が自信を高めてこの一戦に臨む。目標は、ここ数戦の水準を維持し、再び優勝を争うことだ」

第5戦を終えてドライバーズ選手権2番手につけているヌービルは、昨年、首位走行中にリタイアを喫したサファリでのリベンジを誓う。
「昨年は初めてのサファリだったが、いい思い出がたくさんできた。あの国の文化、美しい風景、そして野生動物に触れることができ、まさに冒険だった」とヌービル。
「しかし残念ながら、小さなトラブルが起こらなければラリーで勝つことができたかもしれないという残念な気持ちで国を後にすることになってしまった。ラフなイベントで、ハードにプッシュすることと抑えるところの絶妙なバランスを見つけなくてはならない。天気も、大きな要因となるかもしれない。しかし、ステージは不安なく走ることができたし、今年はリベンジに燃えているので楽しみにしている」

前戦サルディニアでは今季初優勝をマークしたタナック。昨年3位でフィニッシュしているサファリでも勢いをつなげたいところだ。
「昨年のサファリは信じられないような冒険になったが、ビッグチャレンジでもあった」とタナック。
「非常に過酷なイベントだと思っていたがその通りで、道はラフで砂がソフトなので難しい路面だった。技術的にもチャレンジングだったが、今年も同じだと予想している。いつもどおり、最優先はマシンが無傷のままでフィニッシュすること。100%でプッシュすることも可能だが、その中でマシンにダメージを与えないよう慎重にいかなくてはならない。サルディニアでの優勝の勢いをつなげて、ケニアでもいいリザルトを収めたいね」

ラリー1マシンでの参戦は4月のクロアチア以来となるソルベルグは、昨年のサファリにはWRカーで参戦し、SS5でリタイアを喫している。
「ケニアは、すごく特別なラリーなのでとてもエキサイティングになると思う。非常に過酷でタフだが、i20 Nラリー1で参戦できることを楽しみにしている。」とソルベルグ。
「この国とファンはアメージング。昨年はいい結果にはならなかったが、みんなが楽しみにしているイベントだ。今年は、また違う可能性があるので、攻めていく。昨年は天気の影響が大きかったので、今回も同じようになるのか様子を見なくてはならないが、それでなくともすごい試練になると思っている。目標はいいリズムをつかんで、マシンを無事に持ち帰り、チームのためにいいリザルトを収めることだ」



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