WRCスウェーデン:競技2日目を終えて、ロバンペラがラリーをリード。勝田は5番手 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCスウェーデン:競技2日目を終えて、ロバンペラがラリーをリード。勝田は5番手

©TOYOTA

2022年WRC第2戦ラリースウェーデンは2月26日(土)の競技2日目を終え、トヨタのカッレ・ロバンペラが総合首位に立っている。8.3秒差の総合2番手には同じくトヨタのエルフィン・エバンス、総合3番手にはヒョンデのティエリー・ヌービルという順位だ。4番手にはエサペッカ・ラッピ、5番手には勝田貴元と、トヨタ勢が上位を占めるかたちでラリーは進行している。

26日(土)の競技2日目に行われたのはSS8〜SS15(SS9/13はキャンセル発表ずみ)の通算6SS、SS走行距離82.30km。3SSを、サービスを挟んで2度ずつ走行する構成だ。初日を終えた段階で総合首位のヌービルと4番手のラッピまではわずか8.8秒という僅差の戦いとなっており、展開次第では大きく順位が変動する可能性もある。

オープニングのSS8ではエバンス、ラッピ、ロバンペラ、そして勝田と、トヨタ勢がトップ4という快走。SS5番手には前日のリタイアから復帰したヒョンデのオィット・タナックが入った。ヌービルはグリップ不足を訴えSS6番手タイムに沈むこととなり、0.7秒差でロバンペラに総合首位の座を明け渡すこととなった。続くSS10を制したのは、そのロバンペラ。このSSでヌービルに3.4秒差をつけ、リードをじわじわと広げていく。SS2番手にはタナック、SS3番手にはエバンス。エバンスはここでヌービルを逆転し総合2番手にポジションを上げている。

SS11は、こちらも前日のリタイアから復帰したMスポーツ・フォードのクレイグ・ブリーンがベストタイムをマーク。SS2番手にロバンペラ、SS3番手にエバンスが続く。トヨタ勢に離されたくないヌービルは、このSSでジャンクションをオーバーシュートしてしまい、タイムロス。さらにハイブリッドシステムにも違和感を抱えながらの走行となり、SSトップのブリーンから11.2秒遅れのSS10番手タイムとなってしまった。これでヌービルは総合4番手にドロップ、ラッピが3番手に浮上した。首位ロバンペラとヌービルの差は15.1秒に拡大している。

HYUNDAI


2ループ目最初のSS12ではエバンスが一番時計をたたき出し、4.8秒あった首位ロバンペラとの差を1.2秒に詰めることに成功した。SS2番手にはヌービル、SS3番手にはロバンペラがつけている。上位陣に順位変動はないものの、総合3番手のラッピと4番手ヌービルの差は0.3秒に縮まっている。SS14では再びロバンペラが盛り返してベストタイムをマーク。ここでSS3番手タイムを刻んだヌービルが、総合3番手のラッピをかわしてポジションアップに成功している。このステージではブリーンがエンジンのトラブルでストップ、再び戦列を去っている。

この日最後のSS15は、ロバンペラがこの日3度目のベストタイムで締めくくった。SS2番手にはエバンス、SS3番手にはヌービルと上位勢が順当にタイムを刻んでいる。このステージでは、総合5番手につけていたヒョンデのオリバー・ソルベルグがスロットルトラブルでタイムを伸ばせず、総合7番手まで順位を落としている。ソルベルグはSS15に向かうロードセクションでもスロットル不調により一度マシンを止めており、さらにSS15のタイムコントロールにも16分遅着して2分40秒のペナルティを科されるなど、厳しい1日となってしまった。この結果、勝田とMスポーツ・フォードのガス・グリーンスミスがひとつずつ順位を上げている。

M-SPORT


最終日に向けて、上位陣は首位ロバンペラ、2番手エバンス、3番手ヌービル、4番手ラッピという順位。ロバンペラとエバンスの首位争い、ヌービルとラッピの表彰台争いが最終日の焦点となりそうだ。首位ロバンペラから1分44秒8差の総合5番手には勝田がつけている。トップ5のうち4台がトヨタという状況のなか、孤軍奮闘するヌービルとしては、表彰台に乗れずに終えるのはなんとしても避けたいところ。最終日に向けて戦いの緊張感はさらに高まっていく。

27日(日)の競技最終日はSS16〜SS19の4SS、SS走行距離56.84kmで行われる。いずれも14km弱のステージとなっており、サービスを挟まずに4SSを走行する。オープニングのSS16は日本時間26日(土)の15時00分スタート。

WRCスウェーデン SS15後暫定結果
1. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 1:45:26.7
2. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +8.3
3. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +21.7
4. E.ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +25.9
5. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:44.8
6. G.グリーンスミス(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +2:48.1
7. O.ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1) +5:19.9
8. A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +5:33.5
9. O-C.ベイビー(フォルクスワーゲン・ポロ GTI R5) +5:44.4
10. N.グリアジン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +6:04.1



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