ERCが新たに『ERCオープン』を設定、対象はラリー2キット/グループN4/RGT – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCが新たに『ERCオープン』を設定、対象はラリー2キット/グループN4/RGT

©FIAERC / Bastien Roux / DPPI

ERCは、2022年から新しいカテゴリー『ERCオープン』を設定することを決定した。対象となるのはラリー2キットマシンとグループN4、RGT車両。

ラリー2キット規定への関心の高まりと、グループN4やRGTマシンで国際格式イベントに参戦したいというドライバーの要望を受け、今季からシリーズのプロモーターを務めるWRCプロモーターが創設した。ERC各カテゴリー同様のポイント配点で、今季は全8戦中ベスト6戦での獲得ポイントがシリーズ対象となる。

ERCマネージャーのイアン・キャンベルは「ERCは、国内戦レベルからステップアップしたドライバーの登竜門として確立されているだけでなく、あらゆるカテゴリーを受け入れる選手権であり、ERCオープンの新設はそれを反映したもの」と語っている。

「ラリー2キットの人気が高まっているなか、これらのマシンとドライバー、チームに国際舞台での参戦の場を提供し続けるのは非常に重要なことだった。また、グループN4も依然として魅力があるカテゴリーであることは明らかであるし、今年はERC3戦でFIA RGTカップが開催されるため、RGTマシンもERCオープンの対象に含めることは理にかなったステップだと考えている」

ラリー2キットは低コストで4WDマシンでの参戦を実現し、独立した参戦者の技術的な創意工夫を促すことを目指して設定されたカテゴリー。キットのパフォーマンスパーツはフランスのオレカ社が単独供給しており、2021年のERCにはこのキットを使用したシュコダ・ファビア、スズキ・スイフト、トヨタ・ヤリスが参戦している。また、マティアス・エクストローム率いるEKS JCは南アフリカのラリーテクニックと共同でアウディA1クワトロを開発しており、ERCジュニアチャンピオンのエミル・ベルクビストがテストを担当している。

FIAERC

ERCオープンには、ラリー2キットマシンに加え、グループN4、RGTというラリーの象徴的なカテゴリーも対象とした。グループN4の代表車種はもちろんスバルWRX STI、三菱ランサーエボリューション。RGT規定のマシンではアバルト124ラリー、アルピーヌA110RGT、ポルシェ997GT3などが活躍している。

FIAERC / Gregory Lenormand / DPPI

今季のERCは、ERCオープンのほか、
ERCドライバーズ、コ・ドライバーズ(ラリー2マシン対象)
ERC3ドライバーズ、コ・ドライバーズ(ラリー3マシン対象)
ERC4ドライバーズ、コ・ドライバーズ(ラリー4、ラリー5マシン対象)
ERC4ジュニア ドライバーズ(2022年1月1日時点で27歳以下のドライバー、ラリー4マシンまたはラリー5マシンでピレリタイヤ装着車が対象)
ERCチームズ(ラリー2、ラリー3、ラリー4、ラリー5マシン対象)
のタイトルが設定されている。

2022年のERCは3月12〜13日、ラリーセラス・デ・ファフェ・エ・フェレグイエラス・カブレイラ・エ・ボティカス(ポルトガル、グラベル)で開幕する。



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