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ダカール2022:ステージ2でセバスチャン・ローブがBRXに初ステージウインを献上

©BRX

ダカールラリー2022は1月3日、アシスタンスなしのマラソンステージを予定していたが、アル・アルタウィヤでのビバークが雨に見舞われたため、主催者は迅速に対応してルートを変更し、第3ステージに予定していたアル・カイシュマにビバーク地を変更。ステージ2に大きな変更はなく、リヤドに向かう338kmのステージを終えた後、新たに270kmのリンクルートを設定し一隊がアル・カイシュマに2泊する行程とした。

この日は、プロドライブ製のハンターを駆るバーレーン・レイド・エクストリーム(BRX)のセバスチャン・ローブがトップタイムをマークし、総合首位につけるトヨタのナッサー・アル‐アティヤとの差を詰めた。ローブにとって15回目のステージ勝利は、BRXにとっての初ステージウインとなった。
「今日はナッサーと本当に激しいバトルになった。彼は先頭で走行していたが、340kmを通して必死にプッシュをかけていた。自分たちもWRCのように340kmをハードにプッシュしていたので、エキサイティングだったし本当にタフだったが、最終的に素晴らしいタイムをマークできた」とローブはこの日の激戦を語った。
「ステージの終盤にかけてナッサーと自分は一緒に砂丘を走っていたが、石がたくさん出てきたので、自分が先に出てラインを選びパンクを避けるように走ったので、順調にステージをフィニッシュできた。昨日は2回パンクしたからね。今日はラインがハッキリしていたので、ナビゲーションに大きく迷うこともなかった。BRXにとって素晴らしいリザルトだし、このような長距離のイベントでのサステナブル燃料の利点が証明された。この何カ月もの間、本当にたくさんの人々が山のような作業をこなしてきたので、チームにとっての初ステージウインをマークできたことを誇りに思う」

一方、開幕から3連続ステージ勝利は逃したものの、アル‐アティヤはカー部門の総合首位の座は死守。この日のビバークでは、いずれも今回から導入された新規定T1+仕様のマシンを駆る両者のバトルは翌日も続くであろうという期待が高まっている。

「今日は速い走りができたし、とても楽しめていた。最後までかなり速度域の高いダカールになるのではないかと思う。僕らのT1+マシンのパフォーマンスは本当に素晴らしいよ」とアル‐アティヤは新仕様のマシンを称賛している。

DPPI / Red Bull Content Pool

前日苦戦したアウディ・スポーツ勢は、この日は調子を回復。3台のRS Q e-tronはいずれもトップ10圏内のタイムをマークした。カルロス・サインツ(写真)は、ローブから6分以下差の3番手タイム。ダカールを14回制している名手ステファン・ペテランセルは、前日ビバークへの帰還が夜遅くになったにもかかわらず5番手タイムをたたき出した。また、マティアス・エクストロームも9番手タイムでこの日のステージを走り切っている。
「テクニカルトラブルなしでフィニッシュできた最初のステージ。とてもいい気分だ」とペテランセルは安堵を見せている。

ASO / Julien Delfosse / DPPI

一隊はこの日、アル・カイシュマでビバークした後、4日はステージ3に設定されている368kmの競技走行を行い、再びアル・カイシュマに戻る。

日本勢ではステージ1B、2台のトヨタ・ランドクルーザー200を走らせるチームランドクルーザー・トヨタオートボデーの三浦昂とロナルド・バソが市販車部門首位、3番手タイムで、同部門の首位、3番手につけている。

2022ダカール暫定結果(ステージ2終了時点)
1 N.アル‐アティヤ(トヨタ) 6:59:21
2 S.ローブ(プロドライブ・ハンター) +9:16
3 L.アルバレス(トヨタ) +40:53
4 G.ド・ヴィリエール(トヨタ) +41:22
5 V.バジリエフ(MINI) +43:39
6 M.プロコップ(フォード) +44:53
7 S.ハルペルン(MINI) +47:17
8 Y.アル‐ラジ(トヨタ) +48:53



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