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ヒュンダイがラリー1マシンを大幅改良。ヌービルはテストでクラッシュ

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ヒュンダイは、大幅に改良した2022年スペックのハイブリッド・ラリー1マシンのテストを開始した。チーム代表のアンドレア・アダモによれば、これまでのプロトタイプからまったく新しいマシンになっているという。

チームは、このi20 N WRCラリー1をまず自社のテストコースで走らせた後、2022年の開幕戦となるラリーモンテカルロ(1月20〜23日)の路面に近いコースを走行するためにフレンチアルプスに移り、12月2日からティエリー・ヌービル、オィット・タナック、オリバー・ソルベルグが参加した。

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今回、改良版のマシンをテストしたことについてアダモは「これまでのマシンはプロトタイプだった。新しいマシンの製作に向けて経験を積むために、かなり早い段階から走らせていた」とコメント。シャシー、トランスミッション、エンジン周辺に関してプロトタイプから大幅に変わっていることを挙げ、新バージョンを完成させて走らせるために拠点のアルゼナウでは必死の作業が続けられていたと語った。

「トランスミッションのケースを再設計したほか、内部構造、リヤデファレンシャルも再設計して、違いを出した。ラインを修正したのでプロペラシャフトも前とは異なるが、ドライブシャフトは新しい要素に合わせて修正した。アップライトも変わっている。すべて以前とは違うものだ」

今回走らせているマシンは、ベルギー出身の鬼才クリスチャン・ロリオーの製作によるもの。ロリオーは今季のはじめにMスポーツ・フォードからヒュンダイ・モータースポーツに移籍し、このプロジェクトに関わっていた。2022年のマニュファクチャラーズ3チームのうち、ハイブリッドの新規定ラリー1マシンのテストを開始したのは、ヒュンダイ・モータースポーツが最後となったが、アダモはトヨタ、Mスポーツ・フォードに追い付いたと自信を見せている。

一方、この一連のテストでは12月5日にヌービルがクラッシュ。テスト現場にはただちに救急車が入り、コ・ドライバーのマルティン・ウィダグが負傷した肩の治療を行った模様だ。ふたりはモンペリエの病院に搬送され検査を受けたが、すでに病院を後にしたとチームが公式SNSで伝えている。

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