FIAが新設の世界ラリーレイド選手権、2022年カレンダーを発表 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

FIAが新設の世界ラリーレイド選手権、2022年カレンダーを発表

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FIAは11月28日、ワールドモータースポーツカウンシルの評議員による電子投票を行い、新たに始まるFIA世界ラリーレイド選手権の2022年カレンダーを承認した。

シリーズ初年は全5戦での構成で、開幕戦はラリーレイドの代名詞とも言えるダカールラリー。3年連続でサウジアラビアでの開催となり、14日間にわたって争われる。続く第2戦も同じく中東が舞台のアブダビ・デザートチャレンジ。その後、中央アジアに移り、世界最大の内陸国であるカザフスタンで、乾燥した低木林や砂漠に挑む。シリーズはその後、ヨーロッパのラリーアンダルシア、アフリカ大陸のラリーデュモロッコを訪れ、テクニカル、高速、サンディな道から砂丘と、多彩なイベントで初シーズンを構成する。

世界ラリーレイド選手権は、ダカールラリーの主催者でもあるASO(Amaury Sport Organisation)がシリーズプロモーターを務める。FIAはASOとの協力により、FIAカップ・フォー・クロスカントリーバハのFIAカップとの調和を図り、競技者に多様でまとまりのあるカレンダーを提供することに尽力したという。

FIA総裁のジャン・トッドは「新たに始まる世界ラリーレイド選手権のプロモーター、ASOとのパートナーシップの発表に続き、シリーズ初年のカレンダーを発表するという大きな節目を迎えたことをうれしく思う」とコメント。
「ダカールラリーでシリーズの開幕を迎えることは、クロスカントリーが大きな動きを迎えたことを表しており偉大な功績。新しいエネルギーが次々と導入されている中で、改革が話題になることも増えている。モータースポーツ競技はいわば実験室であり、常に“クリーンなクルマ”の開発に努めている」

ASOのCEO、ヤン・ル・モエナールも「シリーズの規律が整いつつある中、エネルギー転換を推進し2030年までに“ゼロエミッション”を達成することを目指しており、これはその好循環の始まりだ」と語る。
「T1アルティメイトクラスの創設は、その礎石となるもの。パイオニアとなる車両は代替技術を用いてサウジアラビアの砂漠を制覇し、プロジェクトを成熟させているすべてのメーカーに道を開くことになる。我々は、現実的な期限を設定しながら、この中期戦略に持続的なペースを与えていきたいと思っている」

2022年世界ラリーレイド選手権カレンダー
第1戦 1月1〜14日 ダカールラリー(サウジアラビア)
第2戦 3月5〜10日 アブダビ・デザートチャレンジ
第3戦 4月24〜30日 カザフスタンラリー
第4戦 6月6〜12日 ラリーアンダルシア(スペイン)
第5戦 10月6〜12日 ラリーデュモロッコ



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