オリバー・ソルベルグ、WRCフィンランドのコ・ドライバーにクレイグ・ドリューを発表 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

オリバー・ソルベルグ、WRCフィンランドのコ・ドライバーにクレイグ・ドリューを発表

©WRC PROMOTER

ヒュンダイのジュニアドライバーとしてWRCに参戦中のオリバー・ソルベルグは、ヒュンダイi20 Nラリー2で参戦する第10戦ラリーフィンランド(10月1〜3日、グラベル)でのコ・ドライバーに、米国タイトルを10回獲得している英国のベテラン、クレイグ・ドリューを迎えることを発表した。WRCでは今季トップドライバーのコ・ドライバー変更が相次いでいるが、ソルベルグも先週、これまで組んできたアーロン・ジョンストンとのコンビ解消を発表していた。

ドリューはデイビッド・ヒギンズのコ・ドライバーとして米国ラリー選手権で活躍し、スバルで参戦した2011〜2019年は9シーズン中、8回タイトルを獲得している。ソルベルグは2019年に米国選手権にスバルから参戦しており、ドリューはこの時のチームメイトだ。

9月23日に誕生日を迎えて20歳となったソルベルグは「クレイグはとてもいい人で、チームメイトだったこともあり自分もよく知っている人。彼と一緒に参戦できることを楽しみにしているよ」とコメントしている。ただし、ソルベルグは、ジョンストンの後任となるコ・ドライバーについてはまだ検討中であり、ドリューとの参戦はフィンランドのみとなる模様。WRC第11戦ラリースペインは9月24日にエントリーリストを発行したが、ソルベルグのコ・ドライバーはTBAのままとなっている。

一方、ドリューは、WRC屈指の高速イベントで新しい関係を築くのは、並大抵のことではないことを自覚している。
「新しいマシンで新しいドライバーの隣にいきなり乗るにはタフなイベントだが、オリバーとは2019年にチームメイトとして活動したので、馴染むまで時間はかからないと思うよ」とコメント。
「イベント前テストでは、オリバーのペースノートシステムのリズムをつかむために懸命に努力し、WRCの象徴的なイベントに向けてできる限りの準備を積んでいくよ」

ソルベルグは、2月にスノー路面で開催されたWRC第2戦アークティック・ラリーフィンランドでは総合7位でフィニッシュを果たしているが、グラベル路面でのラリーフィンランドへの参戦は意外にも今回が初めてとなる。
「たぶん、今年一番楽しみにしていたラリーだ」とソルベルグは明かした。
「2月のアークティックで少しだけフィンランドの感じを味わったが、これは特別な一戦。自分が夢に見てきたイベントだ。前戦のギリシャではイベントをリードして速さも見せられた。今回もグラベルだが、アクロポリスとはまったく違う、格段に速いよ」

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ここ3戦でリタイアが続き、WRC2部門では17番手に留まっているソルベルグ。経験の有無が大きく影響する独特なフィンランドの道において、リザルトへの過剰な期待は抱いていない。
「リザルトという点では、自分たちは現実的にならなくてはならないし、初めてのラリーフィンランドなのだということを忘れてはいけない。あそこの道をインチ単位で熟知している速いドライバーがたくさんいることを重々承知している。そんな人たちに無理して勝とうなんて、まったく賢明じゃない。自分は経験を積まなくてはならないし、とにかくマシンをドライブすることを楽しむだけ」と語っている。



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