WRCギリシャ:ピレリ、カレンダー復帰の伝統グラベルラリーにスコーピオンKXを供給 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCギリシャ:ピレリ、カレンダー復帰の伝統グラベルラリーにスコーピオンKXを供給

©PIRELLI

今週開催されるWRC第9戦アクロポリス・ラリーギリシャ(9月9〜12日、グラベル)は、2013年以来となるギリシャでのWRC。ラミア近郊の岩が多く気温の高い山岳路を中心にルートが構成される。「カーブレイカーラリー」としても名高いWRC伝統の過酷なグラベルラリーにピレリは、最高峰クラスのWRカー勢にグラベルタイヤ、スコーピオンKXを供給する。

Scorpion KX:ピレリのグラベルラリータイヤは、ハードとソフトコンパウンドがあり、気温が高く摩耗が激しいステージのギリシャでは、ハードが第一選択となる。代替としてソフトも用意され、特に1回目のループで路面が湿っている場合にグリップを得る選択肢となる。そのため、戦略の中で重要な役目を担うことにもなり得る。カットによるダメージを防ぐため、両コンパウンドとも特にサイドウォールを中心に補強を追加している。

Scorpion K:ピレリのグラベルタイヤはWRC2とWRC3にも供給され、同じくコンパウンドはハードとソフト。ワールドラリーカー勢が履くKXに投入されている特徴の多くが流用されている。これらのタイヤは、WRカーよりもパワーが少ない下部カテゴリーマシンの性質合うように対応されている。

テレンツィオ・テストーニ(ピレリ・ラリーアクティビティマネージャー)
「サファリラリーに続いて、今年またWRCの名門イベントがカレンダーに戻ってくることを我々は大変喜んでいる。ピレリは、アクロポリスラリーではアリ・バタネン、カルロス・サインツ、コリン・マクレー、リチャード・バーンズ、ペター・ソルベルグなどのドライバーにより何度も勝利を挙げてきており、ERCとして開催されている近年でも強さを誇っている。近年まで参戦を続けてきた経験は、我々にとっても、このイベントに向けての準備の上で非常に役立っている。ラフで岩の多い路面と高い気温が組み合わさることでタイヤにとっては極めてタフなラリーだが、我々はこのイベントを攻略する知識を持ち合わせており、スコーピオンKXタイヤがこの壮大なチャレンジにも耐えられる自信がある。ギリシャでは、尖った石を防ぐための丈夫なタイヤと耐性のあるトレッドが重要となり、タイヤマネージメントの点では摩耗をコントロールすることが鍵となる」

ピレリはギリシャには2150本のタイヤを持ち込む予定にしており、うち550本がWRカー用となる。各WRCドライバーがラリー中に使用できるタイヤ本数は32本で、シェイクダウン用には別途4本が供給される。

各マシンに用意されるタイヤの種類と本数は次のとおり。
ワールドラリーカー
Scorpion KX Hard
:32本
Scorpion KX Soft:8本
※シェイクダウン用に別途4本が供給される。

ピレリは、WRC2、WRC3を含め、エントリーする4WDマシンにも1600本のタイヤを供給する。
4WDマシン(WRC2、WRC2を含む)
Scorpion K4A Hard
:30本
Scorpion K6A Soft:8本
※シェイクダウン用に別途4本が供給される。

PIRELLI

ギリシャの過酷なステージと30度を超える気温のため、コンパウンドはハードの使用が優先されると見られる。ドライバーにとって主な懸念要素は、1ループのステージの中で1セットのタイヤをどのように使いこなすのか。ある程度のタイヤマネージメントが必要となる。また、ラフなステージにスペアタイヤを何本車載するかの決断も極めて重要となる。

タイヤフィッティングゾーンは注目ポイント。イベントのサービスパークはラミアに設定されるが、サービスを受けるまでの走行距離が非常に長く、特にアテネに近いエリアを走行する金曜日には日中サービスが行われないため、タイヤフィッティングゾーンが3回設定されている。その名が示す通り、ここではクルーがタイヤセットを交換することが認められるほか、それ以外のマシンへの変更も行えるが、この場合は使用できるツールやパーツは車載されたもののみとなる。

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