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クレイグ・ブリーンのヒュンダイ離れが加速? ERC参戦はダニ・ソルドとヤリ・フッツネンに交替か

©FIAERC / Gregory Lenormand / DPPI

2020年からチームMRFタイヤのドライバーとしてヒュンダイi20 R5でERCに参戦していたクレイグ・ブリーンだが、今季の残るERCに参戦する見込みはなくなってきた。

ERC参戦では、ブリーンはMRFタイヤの開発ドライバーとして参戦しており、i20 R5はイタリアのBRCレーシングが走らせていた。同チームは、WTCRでもヒュンダイの参戦チームを運営している。

ERCで5勝を収めてから2016年にWRカーにステップアップしていたブリーンは、今季は7月にラトビア開催されたERCラリーリエパヤでポディウムに上がったが、ERCの活動では総合リザルトよりもタイヤ開発に重点を置いていた。

しかし、ブリーンが参戦を予定していたERCバルム・チェコラリーズリン(8月27〜29日)が8月16日に発行したエントリーリストには、チームMRFのドライバーとして、WRCベルギーでi20 Nラリー2のデビューウインを飾ったヒュンダイのジュニアドライバー、ヤリ・フッツネンの名が記されている。しかしマシンは、i20 Nラリー2ではなく、旧型のi20 R5モデルだ。

ブリーンは、WRCフィンランドと会期が重なる10月のERCラリーセラス・デ・ファフェには参戦しないことはこれまでにも予想されていたが、残るERC4戦には参戦する予定となっていた。フッツネンはヒュンダイのテストドライバーとして豊富な経験を持ち、ERCズリンにも2017年に参戦した経験はあるものの、ブリーンがMRFとともに築いてきた知識やこれまでの進歩を考えると、フッツネンがMRFの参戦を担うのは、ちょっとした驚きでもある。

しかし、ブリーンは来季のWRC参戦に向けてヒュンダイではなくMスポーツ・フォードと交渉を行っているとみられていることから、ヒュンダイのWRC参戦初期からワークスドライバーを務めてきたダニ・ソルドが、ERCアゾレスとファフェ、最終戦カナリアスにチームMRFから参戦するのではという憶測も腑に落ちる。情報筋によれば、フッツネンはズリンの後、ERCハンガリーにもチームMRFから参戦する模様だという。
(Graham Lister)



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