セバスチャン・オジエ、WRCベルギーの路面コンディションに困惑 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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セバスチャン・オジエ、WRCベルギーの路面コンディションに困惑

©Toyota Gazoo Racing WRT

ベルギー初のWRCとして開催されたイープル・ラリーベルギー。4月のクロアチア以来となったこのターマックラリーを選手権リーダーとして迎えたトヨタのセバスチャン・オジエだったが、初日に先頭走行を務めたのはラリーキャリアの中で最も難しい役目のひとつだったことを明かした。

競技は8月13日金曜日の午後から開始。このデイ1をオジエは、西フランダースのナローな農道を使用したステージを走行順1番手でスタートした。しかし、スリッパリーなコンディションに苦戦し、この日だけで首位に立ったヒュンダイのティエリー・ヌービルに40秒近くの遅れを喫し、残る2日間でそのギャップを取り戻すことはできなかった。

「スタート前、このイベントを知っているドライバーたちから、先頭走行はかなり困難な作業になるかもしれないと警告されていたが、自分のキャリアで経験したことのないようなコンディションで、これほど厳しくなるとは思いもしなかった」とオジエ。

「1回目の走行は難しかった。前週に雨が降った後、トラクターがかなりの泥を道に掻き出していた。それが乾燥してダストの層になり、1ループ目では舗装面が予想以上にスリッパリーになった。2ループ目はかなりよくなったが、ロスしたタイムを取り戻すのは大変だった」

Toyota Gazoo Racing WRT

オジエは、イベント前に行ったテストの道が実際のステージとは違っていたことも苦戦につながったと感じている。
「(テストでは)相応の準備をすることができなかった」とオジエ。
「それでもマシンのセッティング作業を懸命に行い必要な調整は行ったので、週末が進むにつれてフィーリングはよくなり上位マシンのペースに追い付いた」

しかし最終日にはパンクに見舞われたことで、僅差でポディウムを争っていたオジエは万事休す。このイベントを総合5位で終えた。パワーステージではセカンドベストタイムをマークしたことでボーナスポイントを獲得し、選手権争いでは2番手につけるエルフィン・エバンスとの差を1ポイント広げてイープルを後にした。

「そう悪い結果ではないし、このラリーのことはもう忘れて次のイベントに専念する。次はギリシャだ。とても好きな国だし、WRCの歴史に大きな足跡を残すイベント。またここに参戦できるのは、とてもうれしいよ」と語るオジエ。選手権争いでは、ベルギーを制してエバンスと同ポイントの2番手に並んだティエリー・ヌービルに38ポイント差でギリシャを迎える。

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