【速報】WRCベルギー:競技3日目、ヌービルが今シーズン初優勝を達成。ヒュンダイは今季初の1-2 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【速報】WRCベルギー:競技3日目、ヌービルが今シーズン初優勝を達成。ヒュンダイは今季初の1-2

©HYUNDAI

WRC第8戦ベルギーは8月15日(日)、すべての競技日程を終えてヒュンダイのティエリー・ヌービルが今季初優勝を達成した。2位にはヒュンダイのクレイグ・ブリーンが入り、ヒュンダイにとっては今シーズン初めての1-2フィニッシュ。3位は僅差のチームメイトバトルを制したトヨタのカッレ・ロバンペラが入った。

競技最終日はSS17〜SS20の4SS、40.52km。イープルから約300km離れたスパ・フランコルシャンサーキットを舞台に、2SSを2度ずつ走行する。サーキットの南側からスタートするSS17/19(9.05km)は近郊の村のタイトな道を抜けてサーキット敷地内へ。サービスロードを経由して本コースのレ・コーム、リバージュを抜けダウンヒルセクションのポール・フレール・コーナー手前までを使用する格好だ。

サーキットの北側からスタートするSS18/20(11.21km)は、サーキット名の由来ともなるフランコルシャンの街をかすめてラ・スルス(1コーナー)の外側からサーキットへ。パドックからピットロードを逆走して本コースに入り、そのままラ・スルス〜オー・ルージュに向かう。オー・ルージュを抜けた直後に設けられた右ヘアピンを抜けてラリークロスでも使われるダートセクションでフィニッシュというルートが作られた。

ドライバーたちは午前4時50分にイープルのパルクフェルメを出発、約300kmのリエゾンを経て最終日のステージに向かう。ヒュンダイの新型モデル、i20 Nラリー2でWRC2のトップを走っていたオリバー・ソルベルグは電気系トラブルに見舞われてマシンを始動できず、最終日にリタイアという結果に終わってしまった。WRC2のトップは同じくi20 Nを駆るヤリ・フッツネンに代わっている。

オープニングのSS17でベストタイムを刻んだのはトヨタのロバンペラ。総合3番手につけるエルフィン・エバンスとの差を1.6秒削り取ることに成功した。これでエバンスとロバンペラの差は1.7秒。3番手争いはさらに熱を帯びる。このSSでは総合2番手のブリーンが土手にヒットするミス。これで首位ヌービルとブリーンの総合タイム差は16.3秒に拡大した。また、総合5番手につけていたセバスチャン・オジエは左リヤタイヤをパンクし、1.0秒だったロバンペラとの差は9.2秒にまで広がることに。

TOYOTA


続くSS18ではオィット・タナックがベストタイムをマーク。0.5秒差でロバンペラがSS2番手タイムをたたき出した。ここでリズムに乗れなかったエバンスはタイムを失ってしまい、総合3番手の座をロバンペラに明け渡すことに。ふたりの差は3.9秒。残り2SSの戦いにも注目が集まる。SS17の再走となるSS19は、タナックが再び一番時計。SS2番手にはヌービル、SS3番手にはロバンペラという順位になった。この時点で総合2番手につけるブリーンはフィニッシュを優先して大きくペースを落としており、これでヌービルは24.3秒のマージンをもってフィニッシュへと向かうこととなる。ロバンペラと総合3番手を争うエバンスは再び遅れを喫してしまい、総合3番手ふたりの差は5.0秒にまで拡大している。

最終SSのパワーステージはWRC2勢から走行が行われるリバースオーダー。WRC2はフッツネンがパワーステアリングのトラブルに見舞われながらも走り切り、i20 Nラリー2のデビューウインを果たした。ワールドラリーカー勢は再出走組のピエール‐ルイ・ルーベ(ヒュンダイ)からコースイン。しかしルーベはパンクに見舞われてしまい、ステージ中でタイヤ交換し、大きくタイムロスしながらフィニッシュした。同じく再出走組のガス・グリーンスミス(Mスポーツ・フォード)を挟んで、総合6番手のタナックが暫定ベストタイムをマーク。続くオジエはタナックから遅れること2.0秒の暫定2番手タイム。エバンスは堅実な走りで暫定3番手タイムとし、オジエより上の順位を確定した。注目が集まるロバンペラは、エバンスのタイムを上まわり、これで3位以上を決めてフィニッシュ。優勝した前戦に続き2戦連続での表彰台を獲得した。

注目のトップ2、ブリーンはリスクを避けたドライビングで暫定SS5番手タイム。これで2位以上が確定した。そして上位陣最後にコースインするのは首位のヌービル。ヌービルはきっちりと3番手タイムでゴールし、地元ラリーでの今季初優勝を達成してみせた。ヌービルはフィニッシュ後、観客たちに喜びのドーナツターンを披露。地元ドライバーの勝利を祝う歓声が大きく響き渡る。ヌービルにとってはWRC通算14勝目、コ・ドライバーのマルティン・ウィダグにとってはWRC初優勝となった。

M-SPORT


これで総合順位はヌービル、ブリーン、ロバンペラ、エバンス、オジエというオーダーに。パワーステージはタナック、オジエ、ヌービル、ロバンペラ、エバンスというトップ5がボーナスポイントを得ることとなった。

第8戦までを終えて、ドライバーズランキングはオジエが162点でトップを維持、エバンスとヌービルが124点で続き、今回3位のロバンペラが99点としている。マニュファクチャラーズランキングはトヨタ348点、ヒュンダイ307点、Mスポーツ・フォードが135点、ヒュンダイ2Cが44点となっている。

次戦は9月9日〜12日に開催されるアクロポリスラリー・ギリシャ。初開催は1953年という長い歴史をもち、過酷なグラベルロードによる“カーブレイカーラリー”として知られる。ホストタウンは中部の都市ラミアに設けられ、首都アテネでセレモニアルスタートと市街地ステージのSS1が行われる。WRCカレンダーへの復帰は2013年以来で、オジエは2011年に優勝経験がある。

WRCベルギー 暫定結果
1. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2:30:24.2
2. C.ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC) +30.7
3. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) +43.1
4. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +49.6
5. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +55.8
6. O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC) +3:46.5
7. Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +12:14.9
8. P.クラコー(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +13:05.9
9. F.クレイム(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +13:13.8
10. V.フェルシューレン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +13:31.1

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