WRCサファリ:ヒュンダイは初参戦のサファリにヌービル、タナック、ソルドの布陣で挑む – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサファリ:ヒュンダイは初参戦のサファリにヌービル、タナック、ソルドの布陣で挑む

©Hyundai Motorsport GmbH

2002年以来のWRC開催となる第6戦サファリラリー・ケニアに、チームとして初めて挑むヒュンダイは、ティエリー・ヌービル、オィット・タナック、ダニ・ソルドにヒュンダイi20クーペWRCのステアリングを託す。

規定によりヨーロッパ外でのテストが禁止されているため、3クルーは数週間前にポルトガル南部でテストを行った。サファリの路面を実際に体験するのは、イベントのレッキが初めてとなる。今回のサファリには18SS・約320kmが設定されているが、ペースノートも0から作らなくてはならない。

2021年シーズンも折返しを迎えようとしているが、チームはマニュファクチャラーズ選手権では首位トヨタに49ポイントのリードを許しており、タイトル防衛に向けてはどうしても落とせない一戦。しかし、初参戦といえども、サファリがどれほど予測不能なイベントであるかは歴史を振り返れば言うまでもない。

前戦サルディニアでは、今季4度目のポディウムフィニッシュを飾ったヌービル。今季から組むマルティン・ウィダグとのコンビも馴染んできたようだ。
「サファリがカレンダーに入ったことは、みんなが興奮していると思う」とヌービル。
「過去にこのイベントに行ったことのあるドライバーから話を聞き、当時の冒険の様子を語ってくれた。自分たちにとって、ラリーは年々、進化しているので、これまでとはまったく違う経験になるだろう。どんな試練が待っているかは分からないが、大きなトロフィーを持ち帰りたいね。シマウマや象、キリンにも会えるんだろうな。楽しいだろうね!」

一方、ここ2戦は連続して首位から陥落という厳しい展開が続いているタナック。誰もが初参戦のサファリは、タイトル争いへの復帰に向けて絶好のチャンスとなりそうだ。
「サファリは自分にとって新しいイベントだし、アフリカという場所にも行ったことがない」と語るタナック。
「楽しみにしているが、ちょっとした冒険になるとも予想している。過去のイベントの映像を見てきたが、まずは完走。何よりも走り切ることが重要なタイプのイベントだ。とてもワイルドな場所で、カレンダーのどのイベントとも違う、独特のラリーだ。すべてが自分にとっていい流れになることを願うよ」

サルディニアでイベント3連覇を逃したソルドは、その悔しさをバネに、新イベントで雪辱を果たしたいところだ。
「サルディニアでは、もっといい結果を出せたと分かっているので、消化不良の気分で現地を離れた」とソルド。
「マシンは速さがあったし、タフなグラベル路でのポテンシャルも見せていた。ケニアはまったく違うチャレンジになるが、素晴らしい経験になると思う。サファリは唯一無二のイベント、自分たちが参戦したこともないし、ステージの性格も本当に独特だ。自分は、こういったタイプのコンディションを走るのが大好きだ。これまでと同じようにハードなラリーになると思うので、自分たちがどこまでいけるか、楽しみだね。チームのためにいいリザルトを収めたい。みんな、連戦のために休みなしで働いてくれているからね」



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