ERCポーランドでフィエスタ・ラリー3が国際格式ラリーデビュー – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCポーランドでフィエスタ・ラリー3が国際格式ラリーデビュー

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今季のERC開幕戦となるラリーポーランドで、新規定ラリー3マシンとして初めてFIA公認を取得したフィエスタ・ラリー3が、国際格式ラリーでのデビュー戦を迎える。

ラリーポーランドは、ラリー3規定マシンが参戦する初めての国際格式イベントとなり、2020年のERC3、ERCジュニアの両チャンピオンであるエストニアの新鋭ケン・トーンが今季のタイトル獲りに乗り出す。今季のERCはジュニアクラスが一新され、ラリー3規定マシンのみが対象となっている。このラリー3は、2WDから4WDへのステップアップの足がかりとして、エントリーレベルの4WDマシンという位置づけでFIAが創設。採用初年の今季は国内選手権レベルではすでに数々の参戦を果たしており、ラリー4マシンに上がる前のステップとして完璧なカテゴリーだと注目を集めている。

なお、2021年のERCジュニアタイトルを獲得したドライバーには、Mスポーツ・ポーランド、ピレリ、ERCのプロモーターであるユーロスポーツ、FIAの協力により、資金完全支援のうえでの2022年のジュニアWRCにフル参戦する特典が提供される。トーンの今季のERCジュニア参戦も、2020年にフォード・フィエスタ・ラリー4でERC3ジュニアタイトルを獲得した特典の一環だ。

また、ラリーポーランドでは、2021年のWRCクロアチアでJWRCを制したジョン・アームストロングもERCジュニア部門に参戦。Mスポーツ・ポーランドの母国ラリーで、今後のJWRC参戦に向けて経験を積む。

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一方、今季のERC3ジュニア選手権ではタイトル獲得の特典として、2022年のERCジュニア選手権にMスポーツ・ポーランドのフィエスタ・ラリー3で3戦のエントリーを提供。2021年のERC3選手権ではチャンピオンがフォード・フィエスタ・ラリー4でタイトルを獲得した場合は、2022年には6戦に参戦できる特典が用意されている。

今季のERC3ジュニアは、新進気鋭の若手がこぞって参戦を表明しており、厳しい戦いが予想されている。そのひとりは、フィエスタ・ラリー4でJWRCに参戦中のサミ・パヤリ。持ち前の速さを誇るフィンランド出身のパヤリは、JWRC第3戦となるラリーエストニアのテストと位置づけてラリーポーランドに参戦する。パヤリは、ラリーポーランドのステージに関してMスポーツ・ポーランドが誇る専門知識や経験を活かすためにチームからのエントリーを選択。また、JWRCで駆るフィエスタ・ラリー4は、Mスポーツ・ポーランドの拠点であるクラクフで設計と開発が行われたものだ。

Mスポーツのマネージングディレクター、マルコム・ウィルソンは「ラリーポーランドの拠点となるミコワイキには、自分もサービスパークのチームに帯同する。Mスポーツ、Mスポーツ・ポーランド、ERCにとって、歴史的瞬間に立ち合いたいからね」と語る。
「ラリー界の若手ドライバーに実現可能なチャンスを与える方法を作り出すことは、我々にとって重要な取り組み。フィエスタ・ラリー3は、こうした機会を与えることができると心から考えている」

「フィエスタ・ラリー3が、ケンとジョンというふさわしいドライバーによってポーランドでERCデビューを果たす姿を見るのが待ち切れない。素晴らしいカテゴリーであり、若手ドライバーの成長過程を進む上で4WDマシンをドライブする経験は欠かせないが、ラリー3マシンでは非常にコスト効率のいい形でそれを実践できる。フィエスタ・ラリー3は、ジュニアドライバーだけでなく、国内戦レベルの参戦マシンとしても非常に適している。ラリーで4WDマシンを楽しみたいドライバーには完璧なマシン。4WDマシンをドライブするのは、本当に楽しいからね」

Mスポーツ・ポーランドのマネージングディレクター、マチェク・ボダは「Mスポーツ・ポーランドにとって、実にエキサイティングな機会。ようやく、サミ・パヤリが2022年のERC3にラリー4で6戦に参戦する特典を目指したり、ケン・トーンが初めて優勝特典としてフィエスタ・ラリー3での参戦を始めるなど、若手ドライバーがこうしたプロジェクトのアドバンテージを活かす姿を見ることができる」と語る。

「ERCの歴史を作り、ラリー3規定マシンにとっての初の国際格式選手権参戦を我々の母国から始めることは本当に特別なことであり、私自身、待ち切れない。我々はここの道を熟知しているし、フィエスタ・ラリー3が初めて走行を行ったのもポーランドだ。同じような道で初めてFIA選手権に参戦するには絶好の環境ではないかと思う。今回のラリーポーランドには、ケンやジョンのような若手に加え、地元の才能あるドライバーも合わせて、合計7台のフィエスタ・ラリー3が参戦する。彼らの間でどのような戦いが展開されるのか、またそのほかのエントラントとどれだけ張り合えるのか、非常に興味深い」

「このラリーは、ERC3ジュニアの開幕でもあり、サミ・パヤリがERCドライバー勢とどれだけ争えるかを見ることができる。今回は、ERC3ジュニアクラスに6台のフィエスタ・ラリー4が参戦するほか、そのほかのマシンでも強豪が参戦してくる。開幕が待ち切れないよ」

「ようやくERCジュニア選手権が開幕して、やっとマシンに乗れることが本当にうれしい!」と語るのはトーン。
「自分は今季、Mスポーツ・ポーランドが製作した4WDマシン、フィエスタ・ラリー3をドライブする。このマシンの開発には自分もチームと一緒に作業に加わったし、Mスポーツ・ポーランドの母国ラリーでフィエスタ・ラリー3のERCデビューを迎えることは本当に特別な思い。新しいチャレンジが待ち切れないし、ポーランド道でどのような走りをすることができるか楽しみだ」

同じくERCジュニア選手権に挑むアームストロングは「今年初めて、フィエスタ・ラリー3のテストでドライブしてから、本当にワクワクが止まらないんだ! またこのマシンをドライブして、このカテゴリーでの初参戦を担うひとりになりたくてたまらなかった」と興奮を隠さない。
「ラリーポーランドは素晴らしいイベント。自分は2016年にフィエスタ・トロフィーで参戦し、初めて国際格式イベントで優勝を飾った。あの時の思い出は忘れられない。ポーランドの道はとてもいいので、自分のラリーエストニア参戦のウォームアップとしても完璧な機会になる。自分たちの成長にとっても、ラリー3カテゴリーがどんなものかを見るためにもいい機会になるし、Mスポーツ・ポーランドの母国でこのチームと参戦できるのは、かなりクールだよ」

一方、ERC3、ERC3ジュニアにエントリーするサミ・パヤリは「自分の成長を進めるためには、より経験を積むことが重要。その経験を得られたことは本当に素晴らしいことだよ」と語る。
「来月にはJWRCのエストニアを控えているので、高速グラベルラリーでの経験を積むには絶好のタイミングだし、自分と同じようにトップを目指す新しいコンペティターたちと戦うことも、自分にとっていいテストになる。このチャンスを得られたことに本当にワクワクしているし、またマシンに乗るのが待ち切れない」



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