WRCポルトガル:トヨタは今季初のグラベルで3勝目と選手権首位堅守を目指す – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCポルトガル:トヨタは今季初のグラベルで3勝目と選手権首位堅守を目指す

©Toyota Gazoo Racing WRT

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、5月20〜23日に開催されるWRC第4戦ポルトガルラリーに、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラが駆る3台のヤリスWRCで参戦する。前戦のクロアチアで優勝を飾ったオジエは、今季WRC初のグラベルラリーとなるポルトガルをドライバーズ選手権リーダーとして迎えるため、初日は先頭スタートで砂利掻き役を担うことになる。2020年のポルトガルは新型コロナウイルスの影響で開催が中止となっており、前回開催の2019年はオィット・タナックがヤリスWRCで優勝を飾っている。
(以下チームリリース)


今年最初のグラベルラリーとなるポルトガルで
シーズン3勝目と選手権の首位確保を目指す

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、5月20日(木)から23日(日)にかけてポルトガル北部で開催される、FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦「ラリー・ポルトガル」に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC1号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCで参戦します。

WRC初開催となった第3戦クロアチア・ラリーではオジエが優勝、エバンスが総合2位に入り、オジエはドライバー選手権首位に浮上。チームはマニュファクチャラー選手権1位の座を守り、2位のライバルチームに対するリードをさらに拡げました。そして迎える第4戦ラリー・ポルトガルは、今シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリーとなります。開幕からの3戦は、雪混じりの舗装路、氷雪路面、そして完全な舗装路と、異なる路面でのラリーが続きましたが、ポルトガルは新たにグラベルでの戦いとなり、初めてピレリのグラベル用タイヤを履いて臨むラリーでもあります。ポルトガルのステージは高速区間とテクニカルな区間が混在し、多くの場合、道の表面は軟らかい砂や目の細かな砂利で覆われており、十分なグリップを得られません。多くのラリーカーが走行した2ループ目には、次第に砂が掃けグリップは向上しますが、下から硬い岩盤や石が現れ、深い轍(わだち)も刻まれます。

チームは参戦5シーズン目を迎えたヤリスWRCの開発を継続し、前戦のクロアチアでは空力パッケージをアップデート。今回のポルトガルでは、パワーと信頼性を向上させた新エンジンを投入する予定です。また、事前のテストでは今シーズン初めて挑むグラベルラリーに向けてセットアップを進め、クルマと新しいピレリタイヤとのマッチングも確認しました。

Toyota Gazoo Racing WRT

ラリー・ポルトガルは長い歴史を誇る、非常に人気の高いラリーですが、2020年は新型コロナウイルスの影響により中止となったため、2年ぶりの開催となります。サービスパークは例年同様、北部の大都市ポルトの郊外「マトジニョス」に置かれ、その周辺の広いエリアが戦いの舞台となります。ルートは2019年に開催された前回大会と共通点が多く、まず20日木曜日の夜にサービスパークの南約130kmに位置する古都コインブラでセレモニアルスタートが行われ、クルマはそのまま翌朝まで車両保管されます。競技は21日金曜日の朝から始まり、コインブラ付近のアルガニル地域で3本のステージを午前と午後で各2回走行。その後、20年ぶりに行われるモルターグァのステージを走行した後、ロウサダのスーパーSSで競技初日は終了します。なお、金曜日は日中のサービスが設定されないため、8本計122.88kmのステージをノーサービスで走らなくてはなりません。22日の土曜日はポルトの北東に広がるカブレイラ山脈を中心に、3本のステージを日中のサービスを挟んで各2回走行。その後、ドウロ川の河口沿いに新たに設定される市街地ステージで1日が終わります。土曜日は7本計165.16kmのステージを走行する、今大会最長の1日となります。最終日の23日日曜日は5本のステージが用意され、そのうちSS18/20「ファフェ」はビッグジャンプで有名な伝説のステージです。また、最終ステージとなるSS20は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。ステージは全部で20本、計337.51km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1514.07kmが予定されています。

なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより、今季WRC全戦に出場する勝田貴元は、連続で総合6位を獲得した開幕3戦に続き、今大会もヤリスWRCで参戦します。

ヤリ-マティ・ラトバラ(チーム代表)

Toyota Gazoo Racing WRT

クロアチアのターマックで我々は良い結果を残しましたが、これからしばらく続くグラベルラリーに向けても準備はできています。通常、ポルトガルのステージは道の表面が砂で覆われているため、午前中のステージで最初に走行するクルマにとっては非常に滑りやすい路面となります。午後になると、タイヤのグリップは高まりますが、路面が荒れてくる場所もあり、それがクルマやタイヤにとっていかに厳しいことであるかを過去に見てきました。セブは選手権のリーダーであるが故に出走順が1番手となり、かなり難しい挑戦になりますが、きっと最善を尽くしてくれるはずです。エルフィンの出走順はセブよりも少し良く、カッレは3人の中で最も有利な出走順なので、きっと他の選手と渡り合えるでしょう。チームは2、3週間前にポルトガルでテストを行い、ピレリの新しいハードおよびソフトコンパウンドのタイヤを履いて走り、最適なセットアップを見つけようとしました。今回もまた、全チームがどのように新しいタイヤに適応するのか興味深いですが、我々は良い結果を残すことができると確信しています。

セバスチャン・オジエ

Toyota Gazoo Racing WRT

ポルトガルに戻ることができて、とても嬉しいです。個人的に、ポルトガルは私にとって最も特別なラリーのひとつです。2010年に初めてWRCで優勝したラリーですし、その後も何度か優勝しています。また、ポルトガルはモータースポーツ、特にラリーへの情熱が非常に高い国であり、毎回素晴らしいサポートを受けています。今回はステージの出走順が1番手となるため、厳しいコンディションでの走行が予想されますが、ポルトガルではこの時期雨が降ることもあるので、そうなってくれることを期待しています。実際のところ、ラリー前のテストで路面はかなりウェットコンディションでした。反面、ピレリの新しいグラベル用タイヤで、まだあまりドライコンディションの道を走れていません。いずれにせよ、正しいタイヤを選び、それをできる限り上手くマネジメントすることが、このラリーでは非常に重要です。

エルフィン・エバンス

Toyota Gazoo Racing WRT

ラリー・ポルトガルはとてもいいイベントですし、今シーズン最初のグラベルラリーとして再びこのラリーに出場できることを嬉しく思います。開幕からの4戦はいずれも大きく異なるイベントで、ほぼ4タイプの路面に挑むことになります。ここまで戦ってきたラリーと同じように、ポルトガルでも新しいタイヤに慣れながら戦うことになるでしょう。事前のテストでは全てが順調でしたが、ラリー本番では例年同様使用できるソフトタイヤの本数が少ないため、タイヤ選択に影響が出る可能性があります。最後にグラベルラリーに出場したのは、昨年のラリー・イタリア サルディニアでした。それからかなり時間が経っているので、どうなるのか予想がつきませんが、いつものようにベストを尽くして臨みたいと思います。

カッレ・ロバンペラ

Toyota Gazoo Racing WRT

クロアチアでリタイアした数日後に、ポルトガルの事前テストで再びクルマをドライブできて良かったです。久しぶりのグラベル走行だったので、感覚を取り戻すのに少し時間がかかりましたが、クルマと新しいグラベルタイヤのフィーリングは全体的に良かったと思います。ポルトガルを訪れ、再びグラベルラリーを戦うのがとても楽しみです。ラリー・ポルトガルは自分に合っているイベントだと思います。前回の2019年大会も楽しめましたし、カテゴリー優勝をすることもできました。クロアチアの一件があるので今回は少し慎重なアプローチになるとは思いますが、できるだけ早くスピードに乗り、好成績を狙えるような戦いができることを期待しています。

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