スバル・モータースポーツUSAがARAスノードリフトで1-2フィニッシュ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

スバル・モータースポーツUSAがARAスノードリフトで1-2フィニッシュ

©subaru.com/rally

米国の国内ラリー選手権に相当するアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)は2月20日、ミシガン州アトランタのスノードリフトラリー(スノー)で2021年シーズンが開幕。スバル・モータースポーツUSAからスバルWRX STIで参戦したトラビス・パストラーナとブランドン・セメナックがチーム1−2フィニッシュを決めて、絶好の形でシーズンをスタートした。

シリーズ唯一のウインターイベントとなるスノードリフトラリーにチームが参戦するのは2016年以来だったが、設定された12SSのうちパストラーナが9本、セメナックが3本とすべてのステージウインをふたりが独占。2位のセメナックも、3位に3分以上の大差をつけて圧巻の強さを見せつけた。

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「タフなラリーだったが、勝利を勝ち獲ったよ!」とパストラーナ。
「特に終盤のステージは凍っていたけど、賢明なタイヤ選択を行ったことで序盤にリードを築くことができ、勝利に向けていい位置につけられた。リアノン(・ゲルソミーノ、コ・ドライバー)のペースノート作業も素晴らしかったし、ブランドンもとても力強いパフォーマンスを見せていた。シーズンの滑り出しとしてパーフェクトだよ!」

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今季は短縮して1デイイベントとして開催されたスノードリフトだったが、路面コンディションは変化が大きく、さらに州法によりスタッドタイヤの使用が禁止されていることも試練となった。パストラーナは最初のループから速さを見せつけ、このループの4SS中、3本でベストタイムをたたき出すと、チームメイトに10秒のリードを築いた。2ループ目も同様の展開となり、パストラーナは4SSすべてでステージウインを奪取すると、リードは1分近くにまで広がった。コンディションは徐々に凍っていくなかで迎えたナイトステージでは、パストラーナとセメナックは慎重なアプローチでステージをクリア。一切のトラブルなく、揃ってポディウムに上がった。

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2020年は浮き沈みの激しいシーズンを送ったパストラーナだったが、これで通算4度目のスノードリフト勝利をマークして、選手権リーダーとなった。このスノードリフトはパストラーナにとって、2004年、WRX STIでラリーデビューを飾った思い出の一戦でもある。

スバル・モータースポーツUSAの次の参戦は、3月19〜20日にミズーリ州で開催されるARA第2戦100エーカーウッドラリー。今季のARAで予定されているグラベル8戦の初戦を迎える。高速でトリッキーな林道ステージは、昨年の10月、カナダ出身のセメナックが初めて米国のラリーで勝利を飾ったショーミー・ラリーのベースとなったイベントだ。

ARAスノードリフト 最終結果
1 T.パストラーナ(スバルWRX STI) 1:21:51.2
2 B.セメナック(スバルWRX STI) +0:08.9
3 B.マッケンナ(フォード・フィエスタ) +4:32.4
4 S.バーク(三菱ランサーエボリューションX) +14:06.9
5 M.ピアトコフスキー(スバル・インプレッサ2.5RS) +18:00.5
6 E.マコーマック(ヒュンダイi20 R5) +18:05.8
7 E.バルダ(スバル・インプレッサSTI) +18:06.8
8 A.キメット(スバル・インプレッサSTI) +19:28.2



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