グロンホルムが世界RXスパの併催となるプロジェクトEへの参戦を発表 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

グロンホルムが世界RXスパの併催となるプロジェクトEへの参戦を発表

©FIAWorldrallycross.com

WRCを2度制しているマーカス・グロンホルムが、11月21〜22日にベルギーのスパ・フランコルシャンで開催される世界ラリークロス選手権第9戦ベネルクス併催のプロジェクトE(Projekt E)部門への参戦を発表した。

ただし、この発表がなされた同日、WRCイープルラリー・ベルギーはイベントの開催中止を発表している。WRCイープルは、世界ラリークロスのファイナルと同日に同じスパ・フランコルシャンで最終日の走行を予定していた。世界ラリークロス選手権第9戦は無観客での開催がすでに発表されているものの、10月30日時点で中止になる発表はない。今後の動向に注目が集まる。

フィンランドのグロンホルムは現在、GRXタネコワールドRXチームのチーム代表を務め、息子であるニクラス・グロンホルムとティマール・ティマラザヤノフがヒュンダイi20で参戦中。マーカスはこのスパ戦では、9月のラトビア戦でヤニス・バウマニスが駆ったFerratumチームのフォード・フィエスタERCをドライブする予定で、すでにフィンランドでテストを行った。

「全部で3ラップ走ったから、しっかり練習を積んだよ!」とグロンホルム。
「正直、電動車両にはそれほど興味はなかったが、このマシンをドライブしてみたら、コックピットの中では本当に大興奮だった。マシンの挙動はとてもよくて、感動的だったよ」

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グロンホルムは現役ドライバーとしては2012年に一線を退いたが、7月にスウェーデンのヘリェスで開催されたラリーXノルディック戦では、世界RXスーパーカースペックのヒュンダイi20でレジェンドクラスに参戦している。
「家では、もうレースでは走らないと話していたんだ。ベルギーでレースをすることになったけれど、ビッグファイトに絡むことはないし本格的な復帰ではない。このような電動マシンがどんなものか、感触を確かめてみたい。いずれにしても、ラリークロスはこの方向に進んでいくからね」

一方、Ferratumのチームマネージャー、ヤニ・パーソネンは、グロンホルムはこのプロジェクトEでコンペティティブに戦えると考えているようだ。
「マーカスがヘルメットを被ったら、間違いなく優勝を目指して走るよ」とパーソネン。
「たぶん、仕事のことを気にするんじゃないかな。2回も世界チャンピオンになって、ヨーロッパラリークロスでもイベント勝利をマークしているドライバーが我々のチームのマシンで走るというのは、自分たちにとって本当に大きな意味を持つからね。また、WRXチームとして初めて、電動マシンクラスに関わるということでも、大きな価値がある」

今季始まった電動マシンによるラリークロスの世界シリーズ、プロジェクトEは、これまでに2戦が開催されており、初戦のスウェーデンでは米国のケン・ブロック(フォード・フィエスタ)、ラトビアの第2戦ではフランスのシリル・レイモンド(シトロエンC3)が制した。今回のスパでは、グロンホルムとともに同郷フィンランドのラリークロスチャンピオン、ユハ・ライトコネンが、Ferratumからフォード・フィエスタで世界RXスーパーカー部門に参戦する。



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