オジエ、エストニアへの抱負を語る。進退は「1年延長という共通の願いはある」も、チームとの詰めはこれから – RALLYPLUS.NET ラリープラス

オジエ、エストニアへの抱負を語る。進退は「1年延長という共通の願いはある」も、チームとの詰めはこれから

©TOYOTA

WRC再開ラウンドのエストニア開幕を前に、TOYOTA GAZOO Racing WRTが主催したメディアアワー(オンライン)において、エースのセバスチャン・オジエは次のように質問に答えている。自身の進退について、チームとは具体的な話し合いを持ってはいないものの、契約を1年延長したいという希望については両者の共通した思いであるという。

──2021年に契約を延長することについて、語ってもらえることはありますか?

いや、特にはないね。ここ最近は特に何も変わっていない。チームとはその件について特に具体的な話し合いを行ってはいない。メディアの人たちが僕に質問をするから、僕はどちらかというとメディアに対して自分の希望を述べてきた、という方が正しいかもしれない。いずれにせよ現時点では何も締結していないが、お互いに1年延長するという共通の願いは存在する。でも具体的な話についてはまだ詰めてはいない。

──1年延長したいという願いはコロナウイルスによって今季が中断されたことによるものでしょうか?

そのとおりだ。今シーズン自体、どのように終了するかもまだ見えてこない。だから通常の「フルシーズン」を戦ってキャリアを終えたいと考えている。今年、自宅で過ごす時間があった分、来年は出かけることもできるといった感じかな。そしていつもの選手権シーズンを戦ってキャリアを終了したい。これまで3戦しか行われていないが、チーム内の雰囲気はとても良好だ。トヨタでは素晴らしい歓迎を受けたし、すべてがうまくいっている。それもあと1年続行したいというモチベーションになっている。

──先頭スタートになりますが、このラリーではどの程度の不利になるでしょうか。

グラベルラリーでは先頭スタートというのは理想的なポジションではない。ここ数日雨が降って、今日も降った。現時点では路面はかなりウエットだ。それによってハンデの大部分、できればすべてがなくなってくれることを期待している。でも2週間前に南部でテストをした時に、午前中のコンディションはそれなりにウエットだったのに、クルマが通過するたびにわずかではあったが速くなっていった。だから判断に苦しむね。返事は土曜日には出るだろう。僕らはいつもどおり与えられた条件のなかでベストを尽くす。明るいニュースとしては昼にリグループがあるので、それまでにあまりタイム差をつけられていなければ、午後にはライバルたちよりあまり不利にならないポジションになる可能性もあるということだ。

──ここでは出走順は他のラリーに比べてあまり重要ではないと聞きました。

フィンランドも高速だから、同じようなことが毎年言われる。確かに1kmあたりロスするタイムは他に比べれば少ないかもしれない。しかしトップでスタートすれば少しずつ、少しずつ遅れていく。最終的にはタイムとしては僅差かもしれないが、後方にいることは確実だ。正直な話、今週末がドライコンディションであれば、出走順トップはものすごくきつかったと思う。しかしここ数日は雨が降って、今日もレッキ中にかなりの大雨が降った。ラリー開始までにまだ丸々1日あるからどのようにコンディションが推移していくかを見ていかなくてはならないが、路面が少しウエットな状況が続いたら、それほどのハンデにはならないかもしれない。現時点ではパフォーマンスにどの程度の影響が出そうか判断するのは難しい。

──現時点で残すところあと4戦で8ポイント差でのリードです。今回のラリーで優勝するためにどの程度のリスクを負うつもりですか?

今季は選手権自体が短いわけだし、ミスはしないにこしたことはないが、このように戦数が少ないと、さらにミスに気をつける必要がある。ポイントリーダーであるのは良いことだが、点差は8ポイントしかないので、今週末にできるだけ多くのポイントを確保することが重要になる。優勝しなくてはならないということはないが、オィット(タナック)はとても速いだろうし、彼に挑んでいくことになればかなりのリスクを負う必要が出てくる。現時点ではそのようにリスクを負うということは予定していない。僕としてはベストを尽くして、表彰台を目指すことが目標だ。

──ヤリスWRCはこのラリー向きのクルマだと思う?

完全にここ向きだね。フィンランドで開発されたマシンだし、高速ステージに合っている。しかし今週末は誰もがクルマのせいにはできない。トヨタでもヒュンダイでも速く走ることはできる。2週間前にオィットが同じような特徴のステージでとても速かったことでそれを証明した。だからトップ争いを演じるだけの「武器」は持っている。あとは僕らがきちんと仕事をこなすことだ。

──昨年までの通常のラリーよりSSが短いが、ラリーの戦い方は変わると思いますか? やはり距離が短かったスウェーデンと同じく、最初から全開で行くことになるのでしょうか?

今週末に関して言えば、最初にゆっくり考えているような時間はあまりないよ! スタートから速く走る必要がある。いずれにせよオィットは常に最初から全開で飛ばすドライバーだが、今回は信じられないくらいのリズムで始まるはずだ。特にオィットにとってはホームラリーであることを皆が意識している。だから最初から攻めることが必要になるし、土曜日の昼のポジションが週末の展開においてとても重要になってくる。だから土曜日の昼にそれなりの良い順位につけていないと最後までトップ争いに加わることができないだろう。

──残り4戦のうち2戦がヒュンダイのドライバーのホームラリーとなりました。これはトヨタとあなたにとって不利だと思いますか?

それは事実だが、ラリーが開催できて良かったと思っている。もっと早く再開してほしいと願っていたが、新しいラリーにいけば必ず誰かが有利になる。数年前、ラリーモンテカルロがギャップに来た時には僕がそのような状況だった。他のドライバーに比べて僕の方がルートに関する知識は豊富だったわけだ。だから初開催の場合には地元のドライバーの方が有利になる。とは言えシーズンが再開されたことの方が重要だし、今季できるだけ多くのラリーが行われることを願っているよ。
(Keiko Ito)



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