ERC、今季最初のグラベル戦リエパヤが開幕、予選トップはグリアジン – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERC、今季最初のグラベル戦リエパヤが開幕、予選トップはグリアジン

©ERC / Thomas Fenetre / DPPI

ERC第2戦ラリーリエパヤ(グラベル)は8月14日、ラトビアで開幕。この日午後は予選が行われ、2018年ERC1ジュニアチャンピオンのニコライ・グリアジン(ヒュンダイi20 R5)がトップタイムをマークした。

リエパヤはこれまで春の終わりや初秋に開催されたこともあったが、主にウインターラリーとして開催されてきた。第8回目となる今回は初めて真夏の開催となり、クルーにもマシンにもこれまでとは違った試練が与えられる。

また、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を防止する観点から、様々な対策が講じられる。ラリーのフォーマットもコンパクトとなり、クルーは8月13日にレッキを行い、14日はフリープラクティス、予選、午後にはシェイクダウンと忙しいスケジュールが続いている。

グリアジンは新たなコ・ドライバーのアレクサンドロフ・コンスタンティンとともに今戦を迎えた。予選が行われた4.61kmのステージでは2分12秒548をマークし、リザルトのトップを飾った。
「かなりハッピーだが、休暇が長かったのでプッシュを始めるのが難しかったし、争いがとてもタフなので簡単ではないよ」と語るグリアジン。
「最後のコーナーで小さなミスをしたが、そんなこともある。残りはOKだった」

セカンドベストは、オーレン・チームから参戦するポーランドチャンピオンのミコ・マルチェク。スポーツレーシングテクノロジー(SRT)が走らせるシュコダ・ファビア・ラリー2 Evoで、ERC1ジュニア勢ではトップタイムをマークした。
「よかった。グラベルは自分には簡単ではないけど、この道をドライブするのはものすごく楽しい」と語るマルチェクは、2回目のフリープラクティスではトップタイムをマークしている。
「この争いの中で、このようなタイムでラリーを滑り出せてすごくうれしいね」

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

昨年のリエパヤでERCでの最年少優勝記録を更新したオリバー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)は、3番手タイムでの発進となった。
「掲示板を見て12秒台はいいタイムだなと思ったら、自分のタイムだと気づいた」とソルベルグ。
「手応えがあったしクリーンに走れたので、ハッピーだよ」

ERC / Thomas Fenetre / DPPI

ERC初参戦となるフィンランドのミッコ・ヘイッキラ、エイリーク・ピエタリネンがそれぞれ4番手、5番手で続いた。一方、6番手タイムに留まったのは、PHスポーツのシトロエンC3 R5を駆るマッズ・オストベルグ。
「悪くなかったが、予選前に最後に走った(フリープラクティスの)2回目の走行からラインがかなり変わっていた。完璧な走りではなく、かなりナローに行かなくてはならなかったのでやりにくかったが、今はこれが自分のベスト」とオストベルグは悔しさもにじませた。

ERC / JO LILINI

チームMRFタイヤ勢は、エミル・リンドホルムが「高速コーナーで冷や汗をかいた」と7番手タイム。チームメイトのクレイグ・ブリーン、ドライバーズ選手権で現在首位に立つアレクセイ・ルキヤナクはその後に続くなど、強豪勢がペースをつかむのに苦戦している。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ラリーは15日から競技がスタート。今季のERC、最初のグラベルステージはいきなり25.84kmのステージから始まる。この日は2本のステージを2ループする4SS・90.21kmの構成。16日のレグ2は、3SSを2ループする6SS・87.66kmが設定され、2日間のステージ走行距離は合計で177.87kmとなる。

ERCラリーリエパヤ 予選結果
1 N.グリアジン(ヒュンダイi20 R5) 2:12.548
2 M.マルチェク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +0.180
3 O.ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +0.214
4 M.ヘイッキラ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +0.756
5 E.ピエタリネン(シュコダ・ファビアR5) +1.013
6 M.オストベルグ(シトロエンC3 R5) +1.143
7 E.リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1.227
8 C.ブリーン(ヒュンダイi20 R5) +1.480
9 A.ルキヤナク(シトロエンC3 R5) +1.965
10 R.ジーツ(シュコダ・ファビアR5) +2.204



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