エストニア首相も会見に出席。国を挙げてWRC開催をバックアップ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

エストニア首相も会見に出席。国を挙げてWRC開催をバックアップ

©RALLY ESTONIA / Jaanus Ree

7月2日、FIAとWRCプロモーターが発表した再編成の2020年カレンダーで、エストニア初のWRC開催が決まった(9月4‐6日)。オンライン中継された発表記者会見は、エストニアの首相官邸であるステンボック・ハウスで行われ、エストニアのユリ・ラタス首相、トニス・ルカス文化大臣、マルティン・エルメ財務大臣が同席するなど、国を挙げてのバックアップ体制がとられていることを示した。WRCを開催する国は、エストニアが33か国目となる。

ラリーはエストニア第2の都市、同国東部のタルトゥを拠点に、オテパア、エルバ、カネピ、カンビャといった同国東南部の地域にルートを構成する。本拠地となるのはタルトゥにある国立博物館で、ここにはラリーHQ、サービスパーク、ポディウム、メディアセンターなどが設置される。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行でWRCシーズンが中断した後、最初の開催となるラリーエストニアに関しては、エストニア政府が感染リスクを最小限に抑えることを目的とした特別委員会を立ち上げるという。この委員会は、エストニア・レスキュー隊、エストニア警察、国境警備隊、エストニア道路管理部、エストニア保健省、森林管理省、内務省の代表者で構成。ここにFIAとWRCプロモーターが、モータースポーツの観点からの国際的なノウハウを投入する。

RALLY ESTONIA / Jaanus Ree

エストニアのラタス首相(写真右)は「この歴史的な瞬間は、何年もの間、多くの人々が粛々と続けてきた作業の賜物」とWRC開催の実現を称賛した。
「このステップを踏んだことで、エストニアはあらためてラリーの世界での位置づけを示すことになる。世界チャンピオンの母国であることに加え、今日は世界選手権の開催地にもなった。エストニアで国際的なスポーツイベントを開催することは、独特の機会である以上の意味を持つ。WRC戦をエストニアで開催することで、我が国を世界中に紹介することができ、経済面でも地域活性においても成長につなげることができる。

加えて、エストニアのモータースポーツにとってもポジティブな影響を与え、成長にもつながる。ラリーエストニアのスタッフチーム、パートナー各社、地元自治体、WRCプロモーターの働きは本当に素晴らしい。彼らの一丸となっての努力や活動によって、9月、エストニアの人々は母国でタイトル争いに挑む世界チャンピオンを応援することができる」

このエストニアでオートスポーツ連盟の総裁を務めるのは、元WRCチャンピオンのアリ・バタネンだ。
「WRCイベントをエストニアで開催されることになったのは、素晴らしいニュース。ウルモ・アーバ率いるチームによる懸命な作業とエストニア政府の支援のおかげだ」とエストニアのWRC開催を祝福するバタネン。
「エストニアは、WRC開催にふさわしいと断言できる。エストニアでは、モータースポーツは常に大きな存在で、エストニアを国際的に周知させる大きな影響を担ってきた。エストニア自体は小さな国かもしれないが、とても効力があることをこれまでにも見せてきた。世界クラスのイベントを主催できるという自信を持っている」

ラリーエストニアのディレクターを務める元WRCドライバーのウルモ・アーバも「10年以上も必死でがんばってきたが、ようやく夢が実現した」と喜びを語る。
「この日々の中でスタッフチームは成長し、自分たちが何をして何を信じるかという共通のパッションを持って団結している。そして、自分たちのDNAを共有するパートナーたちがいなければ、実現することはできなかった。エストニア政府の各機関、地元自治体、その他、多くの人々が世界クラスのモータースポーツイベントを主催するためのアイデアを共有してくれた。

そして、世界中のラリーファンのみなさん! ラリーエストニアが初めて開催された初日から、ずっと応援してきてくれたことに感謝したい。この短い期間でイベントを主催する機会を手にすることができた。これをきっかけに、将来のWRCカレンダーの枠にエストニアを安定させることにもつなげることができる」



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