全日本ラリー新城:無観客で開催の新城ラリー「このような時だからこそ、止めないという決断」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

全日本ラリー新城:無観客で開催の新城ラリー「このような時だからこそ、止めないという決断」

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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、F1オーストラリアGPをはじめ多くのスポーツイベントが開催を断念するなか、「無観客」というかたちで開催される全日本ラリー選手権第2戦新城ラリー。これまでシリーズ屈指の観客動員数を誇ってきた新城ラリーだが、今回ギャラリーステージやサービスパーク、展示・出展ブースを含めて、無観客の状態で競技が実施される。

新城ラリー組織委員長の勝田照夫氏に、どのような状況で「無観客でのラリー開催」が決められたのか、話を聞いた。

「2月中旬の段階で、コロナウイルスの感染が開催に影響を及ぼす可能性がかなり大きくなってきました。観客の方々の安全が第一ですし、新城ラリーは観客の移動のために多くの企業から、バスの提供を受けて成り立っていますが、この状況下ではバスを出していただくことが難しくなる。それが無観客での開催を決めた大きな理由のひとつでもあります。そして、2月21日に愛知県、新城市、関係企業、我々オーガナイザーでの緊急会議を行い、そこで今回の開催方法が決まりました」

多くのイベントが続々とキャンセルを発表するなかでも、開催断念については考えていなかったという。
「色々な考え方はありますが、中止は考えていませんでした。この状況で止めるという結論を出す前に、我々にできることがあるのではないか。それが、今回のような開催形態です。ラリーの運営には多くの関係者やスタッフが関わりますから、対策はしっかり考えました。消毒液を各所に置いたり、ブリーフィングを個別に行ったり……。スタッフの宿泊や食事などを含め、人をなるべく1カ所に集めないようにしています。これまで多くの観客の皆さんにご来場いただいていたラリーだけに、とても残念ですが、これが我々ができる最良の形だと思っています」

今回、参戦しているチームも主催者の決定に理解を示している。JN1クラスにスバルWRX STIで参戦する鎌田卓麻は、以下のようにコメントした。
「無観客での開催はもちろん残念です。でも、賛否両論があるなかで、競技を行うのであれば、無観客は仕方がないと思っています。皆さんが観に来られないぶん、いい走りをして、どんどんSNSなどで発信するのも、僕らの仕事です。ここでモータースポーツが縮こまってしまわないように、しっかりと盛り上げていきたいです」

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また、無観客での開催を受けて、テレビ愛知の公式サイト(https://tv-aichi.co.jp/shinshiro-rally2020/)において、3月14日土曜日のSS3(10:40~)、SS6(14:30~)、3月15日日曜日のSS8(8:40~)、SS10(11:55~)のライブ配信が予定されている。



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