WRCモンテカルロ:ヒュンダイのヌービルが4連続ベストで逆転優勝。勝田は7位 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCモンテカルロ:ヒュンダイのヌービルが4連続ベストで逆転優勝。勝田は7位

©HYUNDAI

WRC開幕戦ラリーモンテカルロはすべてのSSを終えて、最終日に渾身の走りを見せたヒュンダイのティエリー・ヌービルが優勝。2位にトヨタのセバスチャン・オジエ、3位に同じくトヨタのエルフィン・エバンスが入った。ヌービルにとっては通算13勝目。ベルギー出身ドライバーとして初めてモンテカルロでの勝利を収めた。

Naoki Kobayashi/初めてモンテカルロを制したヌービル。WRC通算13勝目を挙げた。


この日はモナコからのスタート、SS13〜16の4SS、63.54kmで争われる。ふたつのSSを2度走行する構成となり、SS13/15は有名ステージのチュリニ峠が舞台となる18.41km。オープニングのSS13、路面はダンプ混じりのターマックでスタートし、標高1607mの峠にさしかかるにつれ凍結路が顔を出すトリッキーなコンディションだ。上位陣はいずれもスーパーソフト3本、ソフト3本というタイヤチョイスで幅広い状況に対応する構えだ。

前日までの順位は総合首位にエバンス、2番手にオジエとトヨタ勢が1-2。3番手にヌービルがつける形となっている。エバンスとオジエは4.9秒差、オジエとヌービルは1.5秒差と、気の抜けない1日となることが予想された。この日最初のSS13でベストタイムをマークしたのはヌービル。SS2番手のエバンスに5秒差、SS3番手のオジエに6.2秒差をつける好タイムで、オジエをかわして総合2番手に浮上してみせた。エバンスはからくも首位を守り切ったものの、ふたりの差はわずかに1.4秒にまで縮まっている。

TOYOTA/ヌービル、エバンスとの好バトルを経て、2位でラリーを終えたオジエ。


続くSS14は序盤に九十九折りのダウンヒルが続くステージ。南向きの部分では雪はないものの、ところどころ湿った部分が残り、ところによりそれが凍っているため油断はできない。ここでもヌービルは力走を見せ、SS2番手のエバンスに5.4秒の差をつけるベストタイムをマークし、ついに総合首位の座を奪うことに成功した。午前中の2SSを終えた段階で、首位ヌービルの4秒差でエバンス、11.2秒差でオジエが続く格好に。また、このSSでは総合4番手のセバスチャン・ローブ(ヒュンダイ)がヘアピンでアウトにふくらみスタック。コース復帰を果たしたものの、30秒近いロスを喫したことでMスポーツ・フォードのエサペッカ・ラッピが総合4番手にポジションを上げている。

ヌービルの気迫の走りはとどまるところを見せず、SS13の再走となるSS15でも堂々のベストタイム。追いすがるエバンスとオジエをさらに引き離し、首位の座を固めていく。最終SSを前にして、首位ヌービルと総合2番手のエバンスは11.1秒差、ヌービルと3番手オジエの差は12.6秒となっている。また、SS14でタイヤを1本使い切ってしまったローブはペースを上げることができず、さらにポジションダウン。トヨタのカッレ・ロバンペラが総合5番手、ローブは総合6番手となっている。

M-SPORT/ラッピは難しいラリーを生き残り、4位フィニッシュを果たした。


そして迎えた最終SS。パワーステージとして設定されたこのSSではトップ5に5〜1点のボーナスポイントが与えられる。トップ3はオジエ、エバンス、ヌービルという順番で出走することになる。まずコースインしたオジエが暫定トップタイムをマーク、続いてエバンスがSS暫定3番手タイムでフィニッシュ。これでエバンスとオジエの総合順位が入れ替わり、オジエは総合2位以上、エバンスは総合3位以上を確定させて、ヌービルのフィニッシュを見守ることに。そのヌービルはすべてのスプリットタイムでトップタイムをマーク、最終的にオジエと同秒のベストタイムでモンテカルロ初優勝を果たした。これでヌービルはフルポイントを獲得。新しいシーズンに向けて最高の出足となった。

暫定最終順位は2位オジエ、3位にエバンスとトヨタ勢が並び、以下4位にラッピ、5位ロバンペラ、6位ローブ、7位勝田というオーダーとなった。勝田は当初の目標どおりすべてのSSを走り切り、難コンディションでのヤリスWRCについてその知見を深めている。

TOYOTA/初戦を無事に走り切った勝田。ヤリスへの理解を深め次戦に臨む。


第2戦はシーズン唯一のスノーラリー、2月13〜16日に開催されるスウェーデン。勝田にとってはWRC2で優勝経験もあるラリーであり、その戦いぶりに期待がかかる。

WRCモンテカルロ 暫定結果
1. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 3:10:57.6
2. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +12.6
3. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +14.3
4. E.ラッピ(フォード・フィエスタWRC) +3:09.0
5. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) +4:17.2
6. S.ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC) +5:04.7
7. 勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) +11:27.9
8. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +13:30.4
9. E.カミリ(シトロエンC3 R5) +13:42.2
10. M.オストベルグ(シトロエンC3 R5) +14:21.8

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