【ワールドラリーカレンダー2020】小林カメラマンが語るカレンダー撮影秘話 -中編- – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【ワールドラリーカレンダー2020】小林カメラマンが語るカレンダー撮影秘話 -中編-

 

小林直樹カメラマン撮影のWRC写真で彩る「ワールドラリーカレンダー2020」が今年も完成いたしました! そのなかに掲載されている写真について、小林直樹カメラマンのひと言コメントとともに撮影秘話をご紹介してまいります。今回は5月〜8月までのお話。

WORLD RALLY CALENDAR 2020
ワールドラリーカレンダー2020

A2変形判・13ページ・オールカラー
撮影: 小林直樹
発行: 合同会社サンク
価格: 2,600円+税

5月


スピード感のあるカットですが、ここはポルトガルのセレモニアルスタートに向かうリエゾンなんです。最初はスタートを撮ろうと考えていたのですが、あまり面白くなかったので、別の場所を探したんです。道のすぐ真下を、木の間をマシンが疾走するシーンが撮影できるスポットを見つけることができました。スローシャッターで流していますが、ただマシンを画角に収めるだけでなく、木の葉越しに撮影することでアクセントとし、独特の雰囲気に仕上がりました。

6月


このビッグジャンプは、フィンランドのフィニッシュです。本当はオジエが良かったんですが、予想以上に飛びすぎてフレームギリギリになってしまい、残念ながらうまくカレンダーの判型と合いませんでした(笑)。もともと画角を広くとって、ジャンプシーンに備えていたんですが、あまりにも高く飛び出してきたんです。ヌービルでも狙っていたようなビッグジャンプが撮れたので結果オーライですね。

下の看板の数字は飛距離を示すものですが、40mもクルマが飛ぶって日常ではあり得ませんよね。本当はこういうものや規制テープなどはあまり入れたくないのですが、地面からの高さも表現すべく、今回はフィニッシュのゲートもあえて入れ込みました。

7月


ポルトガルのリエゾンです。逆光気味に撮影し、ヨーロッパ特有の石畳がきらきら光るようなアングルを狙いました。オジエの後ろからラッピが来ています。セレモニアルスタートに向かう時は、チームでまとまって走ることが多いので、連なって見えるんですね。

このカット、実は5月で使った俯瞰カットを撮影した場所から撮れるんです。5月のカットの場所を通過したマシンは、大きく迂回するように走って、このエリアを走行します。つまり1カ所でふたつのシーンが撮影できるおいしいスポットでした。

8月


ここもフィンランドですね。去年も撮影したステージですが、今回は撮影ポイントを変えて、マシンがまわりこんで向きを変えたシーンを撮影しました。タナックを応援するエストニアの国旗と、ガズーのフラッグが本当に多くて、写真の奥側にもすごくたくさんの旗が見てとれると思います。

画面中央奥側の道がありますが、マシンはここから走ってきて、画面の左の方にいったん抜けていきます。そのあと再びこちらに戻ってきて、画面の右ヘアピンを抜けていくのですが、写っていない部分にもたくさんのお客さんがいるんですよ。今回は奥のコースと、ステージに沿ったギャラリーがうまく収まるようにしました。


ワールドラリーカレンダー2019は、ラリー北海道のラリプラブースにて初お披露目、販売スタートです。会場でお手にとってじっくりご覧いただけますのでお楽しみに! 小林カメラマンも現地入りする予定ですので、運が良ければ会えるかもしれません!

さらに、現地に来られない方はオンラインでご注文いただけます。しかも今なら送料無料になる先行予約キャンペーン中! 対象は19日(木)のご注文分まで! ご購入は下のボタンからどうぞ。

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