インプレッサ・ニュル仕様にはR4のパーツも投入 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

インプレッサ・ニュル仕様にはR4のパーツも投入

 

 STIは、2012年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦するインプレッサWRX STIのシェイクダウンテストを行なった。テストが行なわれたのは富士スピードウェイ。

 マシンはクラス優勝を果たした2011年の車両をベースとし、昨年リリースしたコンプリートカー「S206」の要素を盛り込み改良を施したもの。カナード等の空力パーツを新たに装着して空力性能を高めたほか、カーボンパーツの採用箇所を増やし、昨年比マイナス20kgという大幅な軽量化も果たしている。さらに、リヤのサブフレームやフロントの熱線ガラスなどにはグループR4用のパーツも投入。カテゴリーの垣根を越えてSTIの総力を結集した1台と言えそうだ。

 チーム体制は昨年と変更なし。監督を務めるのはSTIの辰己英治。ドライバーは吉田寿博/佐々木孝太/マルセル・エンゲルス/カルロ・バンダムの4人で難攻不落のニュルブルクリンクに挑む。同じ顔ぶれでの2年目ということで、チーム内の連携に不安はない。

 シェイクダウンテストでは監督を務める辰己自らが乗り込み、その後佐々木、吉田がそれぞれドライブ。
 最後にステアリングを握った吉田は「ボディが軽くなったことをとても実感できました。軽量化がステアリング、ブレーキングなどすべての面で好影響を与えています。今回はストレートで250km/h近く出ていたので、ニュルブルクリンクの直線では265km/hくらい行くといいなと思います。今日は少しオーバーステアが強い印象を受けましたが、本番までには改善されると思いますよ。本番が楽しみです」と好感触を得たようだ。

 チームは4月28日に行なわれるニュルブルクリンク耐久シリーズのVLNに出場予定。ここでは辰己/吉田/エンゲルスの3人がステアリングを握り、詳細なマシンセッティングなどの詰めが行なわれる。
「本番の24時間レースでは2連覇を果たすことが目標です。昨年の勝利がまぐれでないことを証明したい」と意気込みを語った辰己監督。
 本番は5月19〜20日、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットで開催される。



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