世界RXノルウェー:ヒュンダイのグロンホルムJr.が繰り上げで初優勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界RXノルウェー:ヒュンダイのグロンホルムJr.が繰り上げで初優勝

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世界ラリークロス選手権第5戦は6月16日、ノルウェーのヘルでファイナルが行われ、フィンランドのニクラス・グロンホルムが世界RX初優勝をマーク。グロンホルムは、父であるマーカス・グロンホルム率いるGRXタネコから参戦している。

この日は、セミファイナルのスタート前から豪雨に見舞われ、コース内に水の筋がいくつもできる厳しいコンディションとなり、各チームはフルウェットタイヤに切り替える事態に。1.019kmのコースでグリップレベルの判断が明暗を分ける状況となり、特にスタートラインとターマック区間が勝負となった。さらに強風も吹き出し、コンディションはますます悪化。ファイナルを迎える頃には、雨はわずかに弱まったものの、厳しいコンディションに変わりはなかった。

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ファイナルをトップ3でフィニッシュしたのは、アントン・マルクルンド、ケビン・ハンセン、グロンホルム。しかし、この順番はその後、大きくシャッフルされることとなった。イベント後の車検で、マルクルンドが駆ったGCコンペティションのルノー・メガーヌRSが技術規定に適合していないことが発覚したのだ。この結果、マルクルンドはイベントから失格となった。

さらにその前には、ケビン・ハンセンにスポーツマンシップに反する態度をとったことで1秒のペナルティを受けた結果、グロンホルムが繰り上げ優勝となった。一方のグロンホルム自身も、このファイナルで同様の行動を取ったことで懲戒を受けている。

ベルギーと英国ラウンドを体調不良のために欠場していたグロンホルムは、Q4を終えた時点でトップにつけるなど復調を見せていたが、ヘビーウエットとなったファイナルでは不利になるフロントローからのスタートとなっていた。

「勝利はうれしいが、このような形では勝ちたくなかった」とグロンホルム。
「セミファイナルとファイナルでは、フロントローからのスタートとなり、本当にひどい滑り出しだった。ファイナルでは、ケビン(ハンセン)のプッシュをずっと続けた。たぶん、彼のリヤバンパーはかなり傷ついていると思うよ。自分たちのマシンは文句なしに勝てるペースを出せていたが、ホイールスピンでラインを外した事でロスになった」

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ハンセンとグロンホルムは、開幕戦のアブダビでは真逆の立場となっており、ファイナルではグロンホルムが先にチェッカーを受けていたが、スチュワードの裁定を受けた事でハンセンが繰り上がって優勝を飾っていた。今回のノルウェーでも、ハンセンは決定が公正だったと受け止めている。
「もっと悪い状況になる場合もあったので、スチュワードは公平に判断したと思うし、自分は受け入れるだけ」とハンセン。

ハンセンは、セミファイナルでは、ジョーカーラップの後に兄であるティミー・ハンセンと接戦になった末に抑え切ってファイナル進出を決めた。
「これまで経験した中で、一番クレイジーなラリークロスレースだった」とケビン。
「サーキット中が水浸しのコンディションでレースをするのは、本当に難しい。セミファイナルの終盤ではティミーとサイドバイサイドになったが、正々堂々と戦った。ファイナルでは、兄からアイディアをもらい、それが役に立った。全体としては、ウエットでもいい走りができた。マシンをうまく変更し、ファイナルではスポッターがうまく自分を誘導してくれた。視界がすごく悪いところもあったからね」

「このファイナルについては、永遠に話す事ができるくらい、色々なことが起きた。チームポイントもたくさん獲得したし、選手権ではまだ1-2につけているので、今回の目標は果たせた」

世界RXの次戦は7月6-7日、スウェーデンで開催される。

世界RXヘル ファイナル結果
1.ニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20) 4:35.753
2.ケビン・ハンセン(プジョー208) 4:35.097
3.ジャニス・バウマニス(フォード・フィエスタ) 4:36.570
4.ケビン・アッブリング(シュコダ・ファビア) 4:38.165
5.ライアム・ドーラン(アウディS1) 4:56.516
6.アントン・マルクルンド(ルノー・メガーヌRS)4:32.385



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