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世界RXシルバーストン:ティミー・ハンセンが今季2勝目をマーク

©FIAWorldrallycross.com

世界ラリークロス選手権第4戦は5月26日、英国のシルバーストンでファイナルが行われ、ティミー・ハンセンが優勝した。ハンセンは第2戦のバルセロナに続き、今シーズンの世界RXで最初に2勝目をマークしたことになる。

ファイナルでは、アンドレアス・バックラッドが好スタートを決めて、ハンセンと激戦を展開。最終的にハンセンがバックラッドを捉えたが、両マシンの差はわずか一台分程度だった。

「今日は、アンドレアスのペースがよく、予選では両方とも彼が勝っていた」とハンセン。
「ファイナルでは、彼の方が1.5台分くらい立ち上がりがよく、最初のコーナーの進入は接戦だった。自分は2番手で抜けたが、絶対に引き離されてはいけないと分かっていた。自分がジョーカーラップに入るまでは、まさに彼のバンパーに接触するくらいの勢いだった。ジョーカーラップは完璧にこなすことができた。プッシュを続けていたが、後のラップで彼がジョーカーに入った時、自分の方が少し速さが上のように見え、自分が前にいると思った。フィニッシュラインを越えた時は、最高の気分だったよ。この結果のために、ここまで本当に必死にがんばってきたからね」

この勝利により、ハンセンはドライバーズ選手権でも弟のケビン・ハンセンをかわして首位に浮上した。88ポイントのティミーに対し、ケビンは4ポイント差となっている。そのケビンは、セミファイナルの最終ラップでタイヤバリアにヒットし、ファイナル進出を逃している。

一方、今季初勝利を逃したバックラッドは、アウディS1の調子がよくなかったことを明かした。
「ハンドブレーキにトラブルがあり、引くたびにマシンがストールするから、セミとファイナルではハンドブレーキなしで走らなくてはならなかった」とバックラッド。
「スパ戦は勝てる速さがあると感じていなかったからよかったが、今回は勝てる手応えがあった。自分の持っている引き出しを全て使ったので、ファイナルの結果は満足していない。これで4戦連続ポディウム、今回は2台ともファイナルに進出したが達成感はない。今日は、優勝も目前だった。今、できることは、プッシュを続けることだけ。近いうちに勝利を手にすることを願いたいね」

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3位には、GCKコンペティションのアントン・マルクルンドが入り、2014年のカナダ以来となるポディウムフィニッシュを果たした。一方、英国ファンの期待を集めたバックラッドのチームメイト、ライアム・ドーランは6位に留まった。

世界RXの次戦、第5戦は6月15-16日、ノルウェーのヘルで開催される。

世界RXシルバーストン ファイナル結果
1. T.ハンセン(プジョー208) 4:03.903
2. A.バックラッド(アウディS1) 4:04.790
3. A.マルクルンド(ルノー・メガーヌRS) 4:05.506
4. T.シェイダー(セアト・イビザ) 4:06.352
5. K.サボ(アウディS1) 4:11.584
6. L.ドーラン(アウディS1) 2:49.580



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