WRCフランス:競技2日目、ヒュンダイのヌービルが奪首。タナックは後退 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCフランス:競技2日目、ヒュンダイのヌービルが奪首。タナックは後退

©HYUNDAI

WRC第4戦ツール・ド・コルスは3月30日の競技3日目を終え、総合首位にヒュンダイのティエリー・ヌービル、2番手にMスポーツ・フォードのエルフィン・エバンス、3番手にシトロエンのセバスチャン・オジエというオーダーになっている。

この日行われたのはSS7〜SS12の計6SS、174.50km。島北東部のワインディングを舞台に、3SSを2度ずつ走行する。SS9/12は47.18kmというラリー最長のSSとなっており、山場の1日となると目された。

M-SPORT

初日を終えた段階で、首位を走るエバンスと総合2番手オィット・タナック(トヨタ)の差は4.5秒。タナックはオープニングのSS7とSS8で連続ベストタイムを刻み、エバンスとの差を0.2秒にまで詰めてみせた。続くSS9は47kmの長丁場。逃げたいエバンスと追うタナックの勝負はタナックに軍配があがった。タナックは、このSSでベストタイムを刻んだヒュンダイのダニ・ソルドに次ぐSS2番手タイム。エバンスはわずかに遅れSS4番手タイムとなり、タナックに総合首位の座を明け渡すこととなった。タナックとエバンスの差は2.3秒だ。

Red Bull

サービスを挟んだ午後のループ、最初のSS10はトヨタのクリス・ミークが速さを見せてベストタイム。ここでエバンスはSS2番手タイムをマークし、総合首位タナックとの差を1.6秒に縮めることに成功する。ラリーが大きく動いたのはSS11。ここでタナックはなんと痛恨のパンクを喫してしまい、SS中でのタイヤ交換を余儀なくされ、このSSだけで2分以上の遅れを喫することに。これでラリーリーダーは再びエバンスに。総合2番手ヌービルとの差は11.5秒あり、逃げ切り優勝にも期待がかかる。

ところがエバンスはこの最終SS、47.18kmのSS12で5番手タイム。マージンをすべて失い、このSSでベストタイムを刻んだヌービルに首位の座を奪われてしまうこととなった。これで首位ヌービルと2番手エバンスの差は4.5秒。最終日に残された2SS、51.19kmが決戦の舞台となる。エバンスと総合3番手シトロエンのセバスチャン・オジエの差は40.3秒と開いているが、オジエの背後にはソルドが5.1秒差で迫っており、こちらも目の離せない展開が続きそうだ。

TOYOTA

最終日はSS13とSS14の2SSで争われる。オープニングのSS13は日本時間3月31日16時45分スタート

WRCフランス SS12暫定結果(トップ10)
1. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2:56.50.0
2. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +4.5
3. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) +44.8
4. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +49.9
5. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +1:32.1
6. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) +1:54.5
7. E.ラッピ(シトロエンC3 WRC) +1:59.3
8. S.ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC) +3:21.4
9. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +3:55.9
10. J-M.ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) +6:35.4



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