全日本ラリー嬬恋:鎌田痛恨のスピン、新井が逆転で開幕戦を制す – RALLYPLUS.NET ラリープラス

全日本ラリー嬬恋:鎌田痛恨のスピン、新井が逆転で開幕戦を制す

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2019年全日本ラリー選手権開幕戦「Rally of Tsumagoi」は、2月3日(日曜日)に6カ所のスペシャルステージを走行し、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が、鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI)に10.4秒差をつけて、開幕戦勝利を飾った。3位には勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が入っている。

最終日までリードしていた鎌田がSS17でまさかのスピン、新井が大逆転で勝利を手にした。「鎌田選手のミスがあった上での勝利なので、その点が残念です。今回は自分も含めて、みんながスピンをすることになりましたね。選手権を考えれば、大きな1勝だと思います」と、新井は鎌田のミスによる勝利に複雑な表情を見せる。

2位に終わった鎌田は「SS17のスタートから2km地点でスピンをしてしまいました。Uターンをしようにもハンドルが動かなくて、コース復帰までに30~40秒近くをロスしたと思います。ツイていなかったです……」と、悔しさをのぞかせた。

3位に入った勝田は「本当に難しいコンディションのラリーでした。次は挽回します」と、納得のコメント。4位には中平勝也/行徳聡(スバルWRX STI)が続き、5位にはJN2トップの眞貝知志/安藤裕一(TGR Vitz GRMN Rally)が、6位にはJN6トップの大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)が入っている。

日本国内で行われる国際格式イベント4戦を対象とした、日本スーパーラリーシリーズ(JSR)は、前日まで首位の黒岩満好/高橋巧(三菱ランサーエボリューション)を、青山康/竹下紀子(スバルWRX STI)が逆転し、優勝を飾った。3位は1分28秒8差で、マイケル・ヤング/マルコム・リード(トヨタ・ヴィッツ4WD)が入った。

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「辛勝でした。危なかったです。最後まで諦めなかったことが勝因だと思います。ラリーは最後まで何が起こるかわかりませんね。今朝、スパイクを履いて、タイムが良くなったことがターニングポイントでした」と、青山は安堵の表情を覗かせた。

全日本ラリー選手権第1戦 暫定結果
1. 新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI) 1:04:38.6
2. 鎌田卓麻/鈴木 裕(スバルWRX STI) +10.4
3. 勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI) +41.0
4. 中平勝也/行徳 聡(スバルWRX STI) +3:24.4
5. 眞貝知志/安藤裕一(トヨタ・ヴィッツGRMN) +10:04.2
6. 大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT) +11:58.4

日本スーパーラリーシリーズ第1戦 暫定結果
1. 青山 康/竹下紀子(スバルWRX STI) 1:05:46.7
2. 黒岩満好/高橋 巧(三菱ランサーエボリューション) +30.5
3. マイケル・ヤング/マルコム・リード(トヨタ・ヴィッツ4WD) +1:28.8



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