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WRCオーストラリア:オジエ「最高の戦いができることは喜び」プレ会見

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCオーストラリアのシェイクダウン後に行われたプレイベントカンファレンスの内容(抜粋)。久しぶりに最終戦で迎えるタイトル決戦。6連覇がかかるセバスチャン・オジエは、このエキサイティングな戦いのできる喜びを明かした。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者

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セバスチャン・オジエ=SO(Mスポーツ・フォードWRT)
ティエリー・ヌービル=TN(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
オィット・タナック=OT(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
クレイグ・ブリーン=CB(シトロエン・トタル・アブダビWRT)

Q:セブ、このイベントについてずっと話しをしてきたが、ついにこの日を迎えた。今の気分は。
SO:もう何度か話しているが、何よりワクワクしている、ということだね。シーズンを締めくくる上で、間違いなく最上の形だ。レーシングドライバーとして、勝ちたいし、タイトルを獲りたい、それをすべて味わいたい。でも、これだけ張りつめた戦いができるチャンスに恵まれたことに喜びを感じているよ。2戦前は、自分は23ポイント差を追いかけていて厳しい状況だった。でも、今は首位に返り咲いた。もちろんリードは少ないが、残りはあと一戦しかない状況だ。砂利掃きで厳しくなるのだとしても、この位置につけていた方がいいと信じている。走行順が1つ後ろでも、それほど大きなアドバンテージにはならない。今朝はフィーリングもよかったし、明日は最初の1mから全開で攻めなくてはならない。

Q:雨も予報されているが、そうなれば有利か?
SO:もし、(たくさん)雨が降ればものすごくトリッキーになる。グリップ変化が激しくなるし、試練も増える。2011年、大雨になった時に、本当にトリッキーだったことを覚えている。それでも、その方がいいと思う。みんなにとっても。もしドライなら、先頭走行は苦戦する。でも、天気のことはあまり深く考えたくない。天気によって、どれだけ状況が変わるかは分かっているが、実際に見るまでは何も信じたくない。でも、明日は重要な日になる。土曜日は、道の上のルーズグラベルが格段に多いので、状況はさらに悪くなる。金曜日にできるだけ速い走りをして、土曜日にいい走行順につけることが重要だ。

Q:ライバルに対して、自分が持つプロフェッショナルなアドバンテージは何か?
SO:プロフェッショナルな? さあね。今は、みんな経験が豊富だ。自分はみんなより少し多いくらいじゃないかな。唯一、自分がみんなと違うのはタイトルを既に獲っているということ。おかげで、少しリラックスできる部分がある。もちろん、6回目のタイトルを獲れればうれしいが、それによって人生が大きく変わることはない。初めてタイトルを獲った時のようにはならない。これによるアドバンテージは小さいが、プレッシャーはかかる。この週末は、タイトルを獲ること以外のことは眼中にない。そのために全てを尽くす。

Q:ティエリー、追われる立場から追う立場になった。選手権2位で最終戦を迎える気分は。
TN:もちろん、セブも言った通り、彼はタイトルを既に獲っているのは事実だし、自分はここまで獲り逃している。でも、それ以外は、チーム体制も、マシンの仕様も、走るラリーも同じ。自分たちが自分の走りをできるか次第だと、分かっている。天気によって、自分たちやセブに有利になるか不利になるかは変わるかもしれないが、全体としては大きな違いにはならない。自分たちは100%を尽くしていくだけ。クリーンなラリーで、しっかり戦いたい。そして日曜日は、どんな形であれ、3人のうち、1人はハッピー、2人は悔しがる、それだけだ。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:このイベントに向けて、何か変えてきたことは。
TN:全力で自分の仕事をする。ここ数戦はチャレンジングだったし、今回も同じ。自分の最大のゴールにここまで迫っているので、絶対にあきらめない。この状況の中でも、ポジティブなことはある。自分の今後のことは確定しているから、もし(タイトルが)今年でなかったとしても、そうなって欲しいとは思っているけど、今回逃したとしても、自分にはこれからもチャンスがある。その点は、少し気が楽になる部分だね。

Q:オット、君のプランは。
OT:もちろん、かなりシンプル、戦略はない。この2人よりも上にいるだけでは、何も変わらないからね。ラリーとパワーステージに勝つことだけを目指して、その上で2人がどれだけポイントを獲っているかを待つしかない。自分たちは自分のイベントだけに専念する。他のイベントと同じだ。

Toyota Gazoo Racing WRC

Q:今シーズンはキャリアの中で最も楽しめるシーズンになっているか。
OT:一番楽しめているかどうかは分からないが、間違いなく必死にがんばってきたと言えるね。新しいチームに入って、新しいことがたくさんあったし、一番は、何が起こるか予想ができなかったことだ。新しいチームや役割に慣れるのは大仕事だ。簡単ではなかったが、幸い、たくさんステップアップできたし、前進して常に成長してこれた。自分たちがやってきたことには、とても満足している。ライバルのことを見くびることはできない。プッシュを続けなくては。

Q:選手権争いに絡んでいることは、どれだけモチベーションを高めているか。
OT:アメージングだね。シーズンの途中では、かなり差をつけられていたこともあった。サルディニアが終わった時点で、既に80か90ポイント差がついていた。かなりの大差だ。マシンが速くて強いチームだとしても、チャンスはないかもしれないという気分にもなっていたが、その後、追い上げて、そしてまた差をつけられてしまった。この浮き沈みで、自分はいつもよりも感情的になっているかもしれないが、毎ステージ、毎ラリーでこのトップ争いができていることを、とても楽しめている。そして、一番楽しいのは、みんなと同じ。ラリーで勝つことだ。

Q:クレイグ、2回目のオーストラリア参戦だが再び来られてうれしいか。
CB:うれしいね。まだ2回目だが、ここに来るのは好きだよ。自分の姉が住んでいるし、アイルランド人も多いので、不思議だけど家にいるような気分にもなる。ステージは素晴らしいが、天気は少し不安定になるかもしれないね。

Q:シェイクダウンは順調に進んだか。
CB:すごくビックリしたのだが、2回走行した後に変更したら、すごくいいフィーリングになって、タイヤの動きもよくなった。いい戦いができる流れになってきたよ。

Citroen

Q:タイヤについては? 雨になった時のためにミディアムはセーブしておくのか。
CB:今回はミディアムは16本しか使えないので、フルドライになったら足りなくなる。タイヤのプランについては、慎重に行かないとならない。今晩のうちに雨のほとんどは降ってしまいそうなので、明日の午前はそのまま行くかもしれないが、その後どうなるかは分からない。

Q:来年について話せることは。
CB:ないよ。まずはこのラリーを走り切らなくてはならない。その後、来年のことをまとめることに取り組むよ。



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