マーティン・ホームズのWRCプレビュー・GB編:Mスポーツ・フォードは新型エアロを今回も回避 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マーティン・ホームズのWRCプレビュー・GB編:Mスポーツ・フォードは新型エアロを今回も回避

©M-Sport

10月4日(木)から7日(日)にかけて、英国のディーサイドを拠点に開催されるWRC第11戦ラリーGB。大御所WRCメディア、マーティン・ホームズによるラリー直前のWRCチーム近況をお届けしよう。

シトロエン

クレイグ・ブリーンのトルコでの全焼は、当初、触媒にオイル漏れが生じているためと見られていたが、調査は継続中だ。チームにはスペアマシンがあるため、参戦は予定通りに続行する。マッズ・オストベルグとカリッド・アルカシミにターボトラブルが発生した時点でストップした理由については、ダメージからエンジンを守るためであり、原因については調査中。トルコでは、それ以外の予想外のテクニカルトラブルはなかった。オストベルグがストップしたのは、ステアリングロッドの破損が原因。

ウエールズ戦に向けては、ブリーン、オストベルグ、セバスチャン・ローブが1日ずつテストを行った。エントリーするのはオストベルグとブリーンのみで、いずれもラリードイツのマシンを使用する。テクニカル面での変更は、特にない。ラリーGBの参戦は2人合わせてのべ19回。総合優勝はないが、ブリーンはクラス優勝を2回マークしている。

ヒュンダイ

トルコでは、コンディションによるダメージ以外はテクニカル面でのハプニングはなく、例外はパーツの不備によりティエリー・ヌービルのトップストラットマウントが破損した件。アンドレアス・ミケルセンがリア駆動モードでの走行を余儀なくされた原因は、ドライブシャフトの破損によるもの。

ラリーの前週は、ウエールズ中部で各ドライバーが1日ずつテストを行った。今回は会期が早まっているものの、伝統的なウエットでスリッパリーなコンディションが予想されている。ヌービルとミケルセンは、フィンランドで使用したマシン、ヘイデン・パッドンは新車(シャシー15)を使う。トルコからの大きなテクニカル変更はない。ラリーGBの参戦回数は、ドライバー合計でのべ22回。総合優勝はないが、クラス優勝が1つある。

Mスポーツ・フォード

トルコでのトラブルの理由は、全て同じでラフであったこと。特にセバスチャン・オジエのTCAとエルフィン・エバンスのディファレンシャルケーシングにヒビ割れが生じている。

ラリーGB向けには、エバンスとテーム・スニネンが、カンブリアの林道で1日ずつ、オジエはウエールズで2日間テストを行った。3ドライバーはいずれもトルコで使用したマシンを使うため、最新型のエアロダイナミクスは装着されていない。チームはドベンビーで、マシンのプリペアを行った。GB戦でのテクニカル変更はない。

チームはラリーGBでの参戦が豊富で、ドライバー陣ののべ参戦回数は18回。過去5年の勝利を独占している(エバンス1回、オジエ4回)ほか、クラス優勝を3回マークしている。スニネンは、WRカーでのGB参戦が今回が初。

オジエが2019年、シトロエンに移籍するといニュースを受け、チームはオジエとコ・ドライバーのジュリアン・イングラシアに、この2年間の献身に対し謝意を表している。

トヨタ

トルコでは、念のための変更を行うなど多忙に追われたチームだが、比較的トラブルフリーの展開となった。ラトバラは、フィンランドをフィニッシュしていないため、異なる(新スペック)のエンジンを使うことが認められていた。基本的には、セットアップのエラーよりも慎重を喫し、車高を上げたセッティング方向で進められた。

ウエールズラリーGBでは、3ドライバーが全て、新スペックのエンジンを使用。マシンはフィンランドで使用したものを使う。各ドライバーは、ウエールズでテストを行った。ウエットでマディなコンディションを予想している。
(Martin Holmes)



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