世界RXフランス:クリストファーソンが7勝目、ソルベルグとともにPSRXがWポディウム – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界RXフランス:クリストファーソンが7勝目、ソルベルグとともにPSRXがWポディウム

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世界ラリークロス選手権第8戦は9月2日、フランスのロエアックでファイナルが行われ、ヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロR)が優勝を飾った。

のべ8万人の集客を記録したシリーズ屈指のビッグイベントでも、選手権リーダーのクリストファーソンの勢いは止まらなかった。ファイナルでは、2周目にジョーカーに入っると、最終ラップでリードを奪取。このファイナルを制した。クリストファーソンはこれで英国戦から5連勝、シーズン通算で7勝目をマークしたことになる。

「本当にタフな週末だった。ロエアックはグリップが高いので、この週末までにこのコンディションに向けての取り組みを進めておきたいと思っていた。タイヤ戦略はよかったが、セミファイナルでは、マティアス(エクストローム)に先行を許してしまった」とクリストファーソン。
「それまでも今回は苦戦が続き、Q2ではストールしてしまって後方から追い上げなくてはならなかったし、Q1ではライアム・ドーラン(ルノー・メガーヌRS)と大バトルになった。クリーンな走りができたのは、Q4だけ。ファイナルでは、タイヤはいいことは分かっていたし、バッチリのタイミングでジョーカーに入った。そこからは、いつティミーがジョーカーに入るのかが微妙だった。リーダーのバックラッドとは、大接戦になるだろうと思っていた。最終ラップのターン5では必死にプッシュして、ぎりぎりアンドレアスの前に出ることができた。ペターも一緒にポディウムに上がることができて、うれしい。チームのみんなも本当にがんばってくれた」

チームメイトのペター・ソルベルグも3位に入り、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンがWポディウム。この結果、チームズ選手権でのリードをさらに広げている。

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ファイナルのスタートで最も早く反応したドライバーに贈られるモンスターエナジー・スーパーチャージは、ポールポジションからスタートしたアンドレアス・バックラッド(アウディS1)が獲得。しかし、レースは0.34秒の僅差で2位フィニッシュとなった。バックラッドとともにファイナルを先頭列からスタートしたのは、チームメイトのマティアス・エクストローム。EKSアウディ・スポーツの2人は最終ラップまでレースをリードしたが、最終ラップでジョーカーに入った際にクリストファーソンに首位を譲ることとなった。しかし、バックラッドは今回2位でフィニッシュしたことにより、ドライバーズ選手権でもソルベルグをかわして2番手に浮上している。
「こんな僅差で1‐2フィニッシュを逃して本当に残念だが、このフランスではポジティブなこともたくさん得られた」とバックラッド。
「予選のレースではいいリザルトが出せて、セミファイナルでもトップフィニッシュだった。ドライバーズ選手権でも2番手に上がったしね」

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プジョーの母国戦に挑んだチーム・プジョー・トタル勢は、ティミー・ハンセンとセバスチャン・ローブ(プジョー208)がファイナルに進出したが、それぞれ5位、6位でのフィニッシュとなった。チームメイトのケビン・ハンセン、オルスベルグMSEのケビン・エリクソン(フォード・フィエスタ)はセミファイナル4位に終わり、ファイナル進出を逃している。また、プロドライブ製のルノー・メガーヌRSを投入しているGCコンペティションのゲラン・シシェリとドーランは、いずれもセミファイナルに進出したが、それぞれ5位、6位で終わり、ファイナルは逃した。中間リザルト7位のニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20)もトップ12で予選を通過したが、セミファイナルは6位に留まった。

世界RXフランス ファイナル結果
1. J.クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ) 3:44.787
2. A.バックラッド(アウディS1) 3:45.127
3. P.ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロ) 3:45.571
4. M.エクストローム(アウディS1) 3:45.945
5. T.ハンセン(プジョー208) 3:46.210
6. S.ローブ(プジョー208) 3:46.362



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