WRCポルトガル:パッドン「ポディウム争いもできる」プレ会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCポルトガル:パッドン「ポディウム争いもできる」プレ会見

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCポルトガルのシェイクダウン後に行われたプレイベントカンファレンスの内容(抜粋)。スウェーデン以来のWRC参戦に臨むヒュンダイのヘイデン・パッドンは、母国のAPRC戦で圧勝を飾った勢いと走行順のアドバンテージを活かし、復帰戦でポディウム争いを視野に入れる。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者

Hyundai Motorsport GmbH

オィット・タナック=OT(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
クリス・ミーク=KM(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
テーム・スニネン=TS(Mスポーツ・フォードWRT)
ヘイデン・パッドン=HP(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)

Q:オット、数週間前のアルゼンチンでは見事な勝利を飾った。テストからすぐに最高の手応えを感じたと言っていたが、今回も同じような感触を得ているか
OT:テストは順調だったし、詳細な部分で基本的な改良をさらに上げようと努力してきた。マシンはアルゼンチンとほぼ同様で、あまり変更は行っていない。ファインチューニング程度かな。

Q:あの勝利によって、タイトル争いに名乗りを挙げた。この先のイベントに向けてのアプローチは変わるのか
OT:シーズンの最初からモチベーションはあった。昨年は、初勝利に近いところにいながら、序盤は逃していた。今年のメインのターゲットは、選手権争い。新しいチームで、学ぶことも多い。今は目標に近づいているし、状況もよくなっている。チームの雰囲気はとてもいいし、みんながベストを尽くそうと努力している。

Toyota Gazoo Racing WRC

Q:Mスポーツからトヨタに移籍して、トミ・マキネンというディレクターがついている。これまでのところの進捗はどうか

OT:トミは、しっかりとしたドライバーだ。何年も前の彼と同じまま。ドライビングについて話すことも多いし、彼はセットアップやテクニカルな話し合いが大好きなんだ。とてもいいことだし、雰囲気は素晴らしい。誰もがタイトルを目指して戦うことにモチベーションを高めている様子は、いいものだよ。

Q:クリス、2016年はここで素晴らしい勝利を挙げたが、秘訣は。うまく走る鍵は何か
KM:どんな勝利を挙げるにも、ステージで速くクリーンに走らなくてはならない。過去、南部で行われていた時のステージとは違って、今は、もう少しソフト。主催者は道を修復するために、かなりの時間を費やしていた。たぶん、多すぎるくらい。砂の層があり、それがラリーの性格の一部にもなっている。自分はこのステージが好きだし、いつも速さを出せている。

CITROEN / @World

Q:直近のグラベルテストは、アルゼンチン前にサルディニアで行ったものだ。今日のシェイクダウンでのマシンのフィーリングはどうだったか
KM:アルゼンチンではいいフィーリングをつかんでいたし、自分がパンクするまではティエリーと2位を争っていた。ここ数戦、結果につながらずポイントを取りこぼしている。フィーリングはいい。アルゼンチンから少し変更を行い、セットアップも少し変えた。今朝のシェイクダウンは確認のために重要だったが、マシンのフィーリングはよかった。ここ2戦は、シーズンとしては打撃だ。厳しいね。このことについて怒ることはできないし、コルシカではポールがミスをしてしまった。アルゼンチンではポディウムが目前だったのに、道の真ん中にある石にヒットして水の泡となってしまった。人生とは、いつも思い通りにはならないものだ。挑み続けるよ。

Q:テーム、アルゼンチンでは、初参戦のイベントを走り切った。今回は経験もあるイベントだが、今回の戦略は
TS:金曜日はクリーンに、そしてそこから好リザルトを目指して行く。土曜日はルーズグラベルが多く、走行順が早いと難しくなる。いい走行順につけることが重要だ。

Q:WRカーでの参戦は、これで合計9回となるが、マシンに対応できている感じはあるか。ここまでの自分のペースには満足しているか
TS:まだパーフェクトは言えない。高速ラリーでは強さを出せるが、低速のラリーでは成長しているところ。今回は長いラリーだし、いい仕事をしなくてはならない。自分を限界まで追い込み、全てを完璧にしていく方法でやっていく。ミスはできない。いつかチャンピオンになりたいと思っている。必死でがんばらなくてはならない。

Q:ヘイデン、3戦の間が空いたが、母国戦のラリーに参戦していた。気分を新たに、戦いの準備は整っているか
HP:しっかり充電して、準備は万端だ。ニュージーランドに行けたのはよかったが、マシンに戻るのもいい。先週はいいテストができたし、シェイクダウンも順調だった。明日が楽しみだ。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:このラリーでは、ここ何年かいいペースを見せている。復帰後すぐにペースをつかめる手応えはあるか
HP:自転車に乗るのと同じようなもの。すぐに、ほぼ同じフィーリングが戻ってきた。昨年とは違うことを発見したし、自信も高まっている。昨年は速さを見せられたので、今回もトップに近い位置につけたい。マシンの性格を変えたところもある。これで、自分のドライビングスタイルにより合うようになったと思う。目標は、何よりもまずクリーンなラリーをしてミスをしない。走行順はいいので、ポディウムも争えるのではないだろうか。でも、あまり自分にプレッシャーはかけたくない。



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