フォード・パフォーマンス「エントラント名にフォードの名前が入ることが重要」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

フォード・パフォーマンス「エントラント名にフォードの名前が入ることが重要」

©M-Sports

2017年に、フォード・フィエスタWRCでWRCマニュファクチャラーズタイトルを獲得したプライベートチームのMスポーツ。フォードがMスポーツへの支援を拡大させるというニュースは広く歓迎されたが、それを喜んでいるのはWRCチャンピオンのセバスチャン・オジエだけに留まらない。

英国バーミンガムのオートスポーツ・インターナショナルで行われたWRCローンチに出席したフォード・パフォーマンス・ヨーロッパのヘッド、ジェラルド・クインに、その経緯について聞いた。

Martin Holmes

運営面での変更については「フォードとMスポーツの関係性という点では、何も変わらない。1997年(フォードがWRCに直接関わることから撤退した年)以来、パートナー関係を続けている」とコメント。
「何が変わるのかといえば、2018年、新しいフィエスタの開発をさらに進めることに対して、より強くコミットするということ。どんな場合でも、それを実行していく。この20年間、我々はそうやって関係を続けてきたからだ」

2018年は、WRCのエントラント名に“フォード”の名前が復帰したが、フォードの名前はMスポーツの後ろについている。これは、両者の関係について何を意味するのだろうか。
クインは「ここには、深い意味は何もないと思う。重要なことは、フォードの名前がそこにあるということ、そしてMスポーツと強力に連係しているということだ。我々のトレードマークを誰もが使えるわけではない」と語る。

それでは、今年具体的に何が変わるのだろうか。
「今では、2017年にあれだけの成功を収めたマシンを進化させるために必要な、技術的な進歩をもたらすという、より強いグローバル的なコミットがある。2018年にマシンを開発して進化させる素材を持っていることは、プログラム全体として何ができるかという点で非常に大きな意味を持つ。技術面でも、資金面でも」

そうした状況は、2018年もセバスチャン・オジエがMスポーツに留まることを決断させるのに充分だった。
「セブは、かなり独自に動いているしチームにはそれがとても重要だと考えるが、彼にとって鍵となったのは、Mスポーツを支援するコミットが継続されて、資金面でも技術面でもサポートがステップアップしていくことだと思う」

英国で開催されたオートスポーツ・インターナショナルには、米国デトロイトを拠点にしているフォードのモータースポーツ・グローバルディレクターのマーク・ラッシュブルックも出席し「20年に渡るMスポーツとの関係は、ラリーのあらゆるレベルにおいて、比類ないほどの成功をもたらした。我々はそれを非常に誇らしく思っており、フィエスタを、世界中のラリーコンペティターの標準に位置づけてくれた」と語った。

「2018年、我々はさらに拡大した支援を行えることになり、とても盛り上がっている」
(Martin Holmes)



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