ダカール2018、コンペティター陣がラ・パスで休息日 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ダカール2018、コンペティター陣がラ・パスで休息日

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ダカールラリー2018年大会は1月12日、ボリビアの首都ラ・パスで休息日を迎えた。ここまですでに、3194kmを走破してきたコンペティター陣。しかしこの後、コルドバのフィニッシュまでは、まだ3897kmの道のりが待っている。

前半戦を終えて総合首位に立っているのは、チーム・プジョー・トタルのステファン・ペテランセル。2017年覇者のペテランセルは、カー部門8度目の優勝に向けて視界良好だ。
「ここまでの6ステージを、いい形でまとめることができた。かなりクリーンで、序盤からリズムに乗れた」とペテランセル。
「一番よかったのは、ステージ勝利を収めた水曜日。もちろん、最高にハッピーだったよ。しかし、競技走行の点では、まだ3分の1しか走り終わっていない。それにベレンやフィアンバラのような、非常に複雑なステージもまだ残っている。多彩なステージが待っているので、まだ何が起こるか分からない。ここまでたくさん砂丘が登場したが、うまく乗り越えてきた。いまボリビアに入り、まったく違うステージに挑んでいる」

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総合2番手につけているのは、チームメイトのカルロス・サインツ。27分10秒差でペテランセルを追っている。

サインツの後ろには、トヨタ・ガズーレーシングSA勢が3台続いている。その中には、ダカール制覇経験のあるナッサー・アル‐アティヤと、ジニール・ドゥビリエがいる。
「ダカールの前半は、とても苦戦した。2日前はギアボックスが破損し、ステージをフィニッシュできたのは、とにかく本当にラッキーだった」とアル‐アティヤ。
「2速しか使えない状態で30km走った。ここからまだ8日間残っているし、とても長いステージもある。トヨタ・ガズーレーシングSAのチームメイトが2人、近い順位で残っているのは、とても励みになる。3番手、4番手、5番手につけているので、後半戦に向けては悪くない状況だ」

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前半戦、MINI勢で最上位につけたのは、ポーランド出身のクバ・ライゴンスキー。何度もトラブルに見舞われたが、総合6番手と踏ん張っている。
「前半は本当に大変だったから、ここまで残れて本当にハッピーだよ」とライゴンスキー。
「ペルーのステージは、これまでダカールに参戦してきた中でも指折りの過酷さだった。上位陣はみんな、多かれ少なかれトラブルに見舞われた。ソフトな砂でスタックしたり、パンクしたり、自分のコ・ドライバー、トム(コルソウル)は体調も崩した。ここまで不運が続いたので、後半戦はもっと運が巡ってきて欲しいね。まだ戦いに残れていて、ハッピーだよ」

一方、一時は総合首位に立ったチーム・プジョー・トタルのシリル・デプレにとっては、厳しい前半となった。昨年はポディウムにも上がったデプレは、さらに上の順位を目指したが、今は何とかレースに残っているという状況。しかしチームメイトのセバスチャン・ローブは、残念ながら戦線を離脱している。

ダカール2018年大会は、1月13日に競技が再開。この日は、ステージ7に設定されるラ・パス‐ウユニ間の425kmを走行する。今大会最初のマラソンステージの前半であるため、ステージ8を走り終えるまでメカニックからの外部支援を受けることはできず、大会の山場となりそうだ。



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