WRCラリーGB事前情報:雨や泥、霧が定番のシリーズ伝統の一戦 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCラリーGB事前情報:雨や泥、霧が定番のシリーズ伝統の一戦

©M-SPORT / @World

今季のWRC、エントリーしている4つのマニュファクチャラーズチーム全チームから、合計6人のウイナーが誕生している激戦が続いているが、最後から2番目のイベントとなるウェールズ・ラリーGBでは、ついにタイトルが決まる可能性が高まっている。シリーズ5連覇がかかるセバスチャン・オジエとジュリアン・イングラシアには、今季初めて計算上でタイトルチャンスが浮上してきた。所属するMスポーツに関しては、母国戦でマニュファクチャラーズタイトルを決める歴史的勝利が目前に迫っている。

初開催は1932年という長い歴史のあるラリーGBだが、現在のような林道ステージのラリーとなったのは1960年から。当初は、イングランド、スコットランド、ウェールズを回る一大イベントだったが、2000年からはほとんどがウェールズ周辺を拠点とするようになった。カレンダーの中での伝統の一戦で、その林間ステージは世界的にも知られている。英国の秋の気候は極めて不安定で、ウエット、スリッパリー、マディなコンディションになることは、ほぼ間違いない。

ドイツ、スペインと2戦連続で0ポイントに終わったティエリー・ヌービル。第9戦を終えた時点では、オジエと同ポイントの選手権首位に立ったが、現在は38ポイント差の3位に後退している。2位のオィット・タナックとは1ポイント差で、タナックもヌービルも、計算上ではタイトルの可能性をわずかに残しているが、ここ4年、GBで連勝しているオジエがイベント5連覇、または31ポイントを獲得すれば、ウェールズで自身5度目のタイトルが決まる。マニュファクチャラーズ選手権では、Mスポーツが必要としているのは、ノミネートドライバーが1台でもフィニッシュして4ポイントを獲得することだけ。そうすれば、拠点とする英国での感動の勝利が待っている。

79台のエントリーを集めた今回のラリーGB。2013年に北ウェールズにエリアを移してからは、最多台数を記録しており、総合優勝やタイトルだけでなく、WRC2、WRC3の各部門での優勝争いも激しくなりそうだ。

■2017年のルート

FIA

今年のルートは、ウェールズの中部、北部を使用。大部分はおなじみのステージだが、木曜日夜の開幕ステージは、ティア・プリンス・レースウェイでの新ステージとなる。金曜日は、メイヘリン、スウィートラム、ハーフレンといった名門ステージが登場。この3本を、タイヤサービスを挟んで2ループする。土曜日は競技時間が長い1日。アベヒナンとディフナンを走行した後、デフィ、ガルシェニオの2本を2ループ。チョモンデレイ・キャッスルのショートステージ、その後、最初の2本を夜間に走行する。この日のステージ走行距離は142.38kmに達する。日曜日に設定されるのは5本のステージ。ワイダイルは2013年以来の設定。最終パワーステージはブレニグに指定されている。SS12、SS18、最終SS21はライブ中継が行われる予定。

■FIAラリーディレクター、ヤルモ・マホネン
「このイベントは、いつもカレンダーで最もチャレンジングな一戦となっている。まさに伝統の一戦。一年のこの時期は、コンディションは常に変化するため、チームはあらゆるコンディションに備えておく必要がある。タイトル決戦としては、非常にトリッキーなラリーだ」

■ラリーデータ
開催日:2017年10月26-29日
サービスパーク設置場所:ウェールズ、ディーサイド
総走行距離: 1,488.10km
総ステージ走行距離:304.36km (SS比:20.5%)
総SS数:21

■開催選手権
WRC
WRC2
WRC3



ワールドラリーカレンダー2020