WRCラリーGB:シトロエン、クルーの母国戦となる英国戦に挑む – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCラリーGB:シトロエン、クルーの母国戦となる英国戦に挑む

©CITROEN

今週開催されるWRC英国戦、シトロエンのクルーであるクリス・ミーク、ポール・ネイグル、クレイグ・ブリーン、スコット・マーティン、クリス・パターソンにとっては、母国戦となる。3週間前、カタルニアで勝利を挙げたシトロエン・トタル・アブダビWRTは、強い決意と高い目標を持って、このラリーGBに挑もうとしている。

ドイツでは、シトロエンのクルーとして参戦したアンドレアス・ミケルセンがC3 WRCで2位フィニッシュ、そしてスペインではミークが勝利と、ここ2戦は流れが改善されつつあるシトロエン。エンジニア、テクニシャン、クルーたちの懸命な取り組みが、結果につながり始めたようだ。

ウェールズ戦を前に、ミークはWRカーに乗る機会が増えていた。南フランスで行われたウェールズ向けのプレイベントテストを終えた後、サンマリノで開催されたラリーレジェンドにシトロエン・クサラWRCで参加。今季2勝をマークしているミークは、スペインでの勝利を手に母国での凱旋参戦に臨む。
「ラリーGBは、もちろん自分にとって特別なイベント。初めて参戦したラリーがここだった。20年近くも前のことだよ!」とミーク。
「一番知っているラリーだし、路面も自分に一番しっくり来る。スペインで勝ったことで、チームの雰囲気は一気によくなった。とはいえ、このイベントでは保証されていることは何もない。天気次第となる部分も多い。金曜日は、走行順が9番手なので、雨が降ればハンディになるだろう。いずれにしても、今回もいいリザルトをシトロエンにもたらすことができるよう、全力で挑む」

ブリーンは、今回が7度目のGB参戦。ミークに比べると経験は劣るが、C3 WRCでは今季、5位フィニッシュが6回と、安定したパフォーマンスを披露している。
「英国選手権とWRCを通じて参戦しているイベントなので、よく知っているラリーという感じ。いい思い出がたくさんあるが、一番はジュニアWRCタイトルを決めたことだろう」とブリーン。
「いろいろな意味で特別だ。その時のコ・ドライバー、ギャレス・ロバーツは、ウェールズ出身だった。前戦をスキップしたので、今季最後の2戦でC3 WRCのシートに戻ってこれて、うれしいよ。特定の目標を掲げるのは難しいが、今季は5位フィニッシュを6回決めているので、それより上に入りたいね!」

今回、サードカーを駆るのは、カリッド・アル‐カシミ。GB参戦は、2010年以来となる。
「2010年以来の参戦なので、ほとんど新しいラリーに挑むようなもの」とアル‐カシミ。
「このラリーがどれだけ難しくなり得るか、よく知っている。天気によっては、ステージが非常にマディになることもある。ウェールズに行く前に、1日テストを行うので、自分のドライビングスタイルにセッティングを合わせるよい機会になると思う」



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