クリス・ミーク、レジェンドイベントでマクレーのクサラWRCをドライブ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

クリス・ミーク、レジェンドイベントでマクレーのクサラWRCをドライブ

©CITROEN

サンマリノ共和国で10月19-22日に開催されるイベント「ラリーレジェンド」に、クリス・ミークがシトロエン・クサラWRCで登場する。故コリン・マクレーへのトリビュートと銘打って開催される今年のイベントで、ミークが師匠のマシンを駆る。

このイベントは、モータースポーツ好きとして知られるイタリアのファンの前に、歴代のWRCマシンやドライバーが登場するもので、毎年豪華な顔ぶれが揃うことで知られている。今年も140台以上がサンマリノに集結するという。

マクレーは、2003年にシトロエンのワークスドライバーとして、クサラWRCで参戦している。2007年9月15日に自家用ヘリコプターの墜落事故でこの世を去って、今年が10年目となる。

マクレーは、ミークのキャリアにとっても欠かせない存在。ミークは「子どもの頃は、彼の大ファンだった」と思い出を語る。
「16歳の時に、お金を貯めてラリーカタルニアまで彼の走りを観に行った。その後、Mスポーツの設計事務所でエンジニアとして働き始めたんだ。でも、ドライバーになりたかったので、若手登竜門のラリーに勝ち、夢を叶えることができた。最初のシーズンは上々とは行かなかったが、コリンが自分に注目してくれて、支援してくれるようになった。自分の成長を助けてくれ、ジュニアWRCに参戦できるまでになった。今でも、一番恩義を感じている人は、コリンだ」

ラリーレジェンドでは、ミークはその恩師のマシンをドライブして、追悼の意を表す。このイベントでは、マクレーのグラベルクルーを務めたデレク・ブランニガンがミークのコ・ドライバーを務める予定だ。
「思い入れのあるマシンであるとともに、とてもドライブの楽しいマシンだ。2003年に製作されたものだが、今でも信じられないほど安定していて、そして速い。コリンが活躍していたよき時代を思い出して追悼に集まるファンのために、いい走りを目指すよ」

ラリー終了後の日曜日には、ミークは「コリンズ・パレード」にも参加。ここには数々の元WRCチャンピオンが登場する予定で、セバスチャン・ローブもシトロエンC4 WRCをドライブすることになっている。



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