世界RXエステリンク:アウディ勢がWポディウム、負傷から復帰のソルベルグがファイナル進出 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界RXエステリンク:アウディ勢がWポディウム、負傷から復帰のソルベルグがファイナル進出

©FIAWorldrallycross.com

世界ラリークロス選手権第11戦は10月1日、ドイツのエステリンクでファイナルが行われ、2016年チャンピオンのマティアス・エクストロームが優勝した。EKSのチームメイト、トッピ・ヘイッキネンも3位に入り、アウディS1クワトロ勢の2人がポディウムに上がった。

チームズ選手権で2位争いを展開するライバル、チーム・プジョー・ハンセンのティミー・ハンセン(プジョー208)は、2位に割って入った。しかしチームメイトのセバスチャン・ローブはファイナルに進出することができず、チームズ選手権2位のチーム・プジョー・ハンセンと3位EKSとのポイント差は28ポイントに縮まり、来月の最終戦を迎える。

この日最も注目を集めたのは、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンのペター・ソルベルグ。前戦で負傷した鎖骨を月曜日に手術したばかりだったが、ドライバーズ選手権2位を死守するために参戦に踏み切り、予選ではラップレコードもマークする激走を見せて中間リザルト3位でこの日を迎えた。ソルベルグはQ3、Q4でもトップタイムをマークし、セミファイナルでもレース1を制し、堂々ファイナルに進出した。このファイナルではターン1でワイドに膨らみタイムをロスしたが、4位フィニッシュを果たして、エステリンクを制したエクストロームからわずか1ポイントながら選手権2位を守り切った。
「軽い接触はいくつかあったが、大きなものはなかった。ファイナルは残念だった。なんとか勝ちたかったけれど、今回の成果は自分や家族、チームにとっては大勝利も同然だ」

FIAWordlrallycross.com / Mcklein

一方、ニクラス・グロンホルム、ケビン・ハンセンと2人の若手が、今季初めてファイナルに進出。ハンセンはポディウム圏内につけていたが、左リアサスペンションを破損し、ヘイッキネンに先を譲る形となり最終的に6位でフィニッシュ。5位フィニッシュのグロンホルムは、今季のベストリザルトとなった。

ファイナルを制したエクストロームは、昨年のエステリンク戦で2016年タイトルを決めている。
「今季4勝目をトッピと一緒にポディウムに上がることができて、本当にいい気分。とコメント。
「トッピのスタートはいいベンチマークになってくれているし、今日も最速でスタートダッシュを決めたのは彼だった。ドライバーズ選手権では、ペターと1ポイント差で最終戦を迎える。タイトル争いは終わってしまったが、残るチャンスの中でベストを狙いたいので、来月、初めて訪れるケープタウンではそこだけに専念していく」

AUDI


すでに今季のタイトルを決めているヨハン・クリストファーソンは、今季初めてファイナル進出を逃した。セミファイナルのターン1でケビン・エリクソンの後ろでタイムをロスして、このレースは6位で終わった。そのエリクソンはハンセンのパスを試みてスピンし、後ろを走行していたセバスチャン・ローブとクリストファーソンに接触。ローブも、5月のベルギー戦以来初めてファイナル進出を逃した。

今季の世界RXは、次戦が最終戦。シリーズとして初めて、南アフリカのケープタウンで11月10-12日に開催される。

世界RXエステリンク ファイナル結果
1 M.エクストローム(アウディS1) 3:41.663
2 T.ハンセン(プジョー208) 3:44.292
3 T.ヘイッキネン(アウディS1) 3:45.380
4 P.ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロ) 3:48.531
5 N.グロンホルム(フォード・フィエスタ) 3:49.752
6 K.ハンセン(プジョー208) 4:29.902



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