【特別企画】東京ゲームショウで「WRC7」を先行体験! よりリアルなWRCシミュレーターへとブラッシュアップ!! – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【特別企画】東京ゲームショウで「WRC7」を先行体験! よりリアルなWRCシミュレーターへとブラッシュアップ!!

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 9月21日~24日まで幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2017」。今年はNintendo Switchの発売、大作RPGの発売、PlayStation VRタイトルの拡大、国際的なゲーム大会「e-Sports」熱の高まり、スマホゲームのさらなる流行などなど、ゲーム業界がゲーマーやオタク以外にも一気に認知されたように思います。それを裏付けるかのように、今回のゲームショウの総来場者数は25万4311人を記録! まさにゲーム業界は飛ぶ鳥を落とす勢いです。
 
 そんななか、ラリープラス編集部の注目はといえば、もちろんラリーゲーム。今回、WRC公式ゲームを発売しているインターグローのブースで、11月16日発売の最新作「WRC7」をいちはやくプレイできるという情報をキャッチ。編集部たけぶぅ&根っからのゲーマーである編集部オダパカのふたりで、ファーストインプレッションをお届けします! WRCファンだけど現在ゲームはやっていないという方、今回の「WRC7」は、PS4と一緒に購入するべきタイトルだと思います!

2017年のWRCを完全再現!

「WRC7」は2017年シーズンのWRCをフィーチャーしたWRC公式ゲームです。収録コースは全13ラウンド、52のSSで、2017年のチームやマシン、選手を収録しています。特に注目したいのがコースで、株式会社インターグロー デジタルコンテンツ事業部 セールス&マーケティングの山木実さんによれば、「ステージは使い回しだろうと言われちゃうんですけど、全部のステージを作り直しています。例えば、スウェーデンの大ジャンプの直前のレイアウトは、『WRC 6』はS字だったんですが、『WRC7』は違います。ぜひ両方遊んで変化を確かめてみてください」とのこと。

グラフィックもWRC 6から大幅に進化。泥、ホコリ、雨や夜間の表現など、全体的にブラッシュアップしています。

 全チームということは……そう、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムで頑張っている、あの勝田貴元&新井大輝のふたりが、WRC2(編集部註・過去作の「WRC 2」ではなくWRCのカテゴリーの名称。トップカテゴリーの「WRC」のひとつ下に位置する、R5マシンを使った選手権クラス)に収録されているんです! 日本人ドライバーがWRC公式ゲームに登場するなんて嬉しいですよね。

こちらが勝田貴元選手。


そしてこちらが新井大輝選手。マシンは修行のためにフォード・フィエスタR5です。日本人ドライバーがいるなんて、なんだか不思議な感じ。

 また、公式サイトでもまだアナウンスされていない情報として、マシンセレクト画面に2016年までのワールドラリーカーを発見! 新旧ワールドラリーカーでのスピードの違いやタイムアタックも楽しめますよ。

ボーナスカーとして用意されているフォルクスワーゲン・ポロR WRC。ほかに、フォード・フィエスタRS WRC、シトロエンDS3 WRC、ヒュンダイi20 WRC、MINI JCW WRCと、2016年までの1.6リッターのワールドラリーカーがセレクト可能。

待望の日本メーカーのラリーカーを収録!

 なんといっても本作最大のトピックは、今年からレギュレーションが変わったワールドラリーカーでしょう。エンジンパワーは380馬力へと大幅にアップし、ワイドフェンダーや大型ウィングなどで武装した迫力のあるデザインへと変貌を遂げました。トヨタ・ヤリスWRCももちろん収録。「WRC 6」をやり込んできたオダパカも「前作と比べるとクルマに“重さ”が感じられるようになりましたね。エキゾーストノートもかなり迫力のある音に変わっています。それと、ステアリングの感触が前作は切ったらすぐに曲がるゲーム的な感じだったのが、やや遅れて曲がる印象でよりリアルになったと思います」と感じています。

ダイナミックなデザインに生まれ変わったワールドラリーカーを収録。マシンセレクト画面などにも、2017年シーズンの様々な写真などが使われています。

 この点についても、「WRC7はマシンのパワーアップに合わせて、クルマの物理エンジンも刷新されているんです。前作よりもシミュレーター寄りになっているので、少し難しくなっていると思います」と山木さん。テストプレイで遊ぶことができたWRCフィンランドのオウニンポウヤでは、平らに思えるなかにも凹凸が再現されていて、まっすぐ走るのにも気が抜けない印象でした。

路面の凹凸やコース脇の溝などに引っかかるとすぐに姿勢を乱してしまいます。テストプレイをしていた来場者たちも、走破するのに相当四苦八苦している様子でした。

 これには、スラストマスターのステアリングコントローラー、「T150フォースフィードバック」もひと役買っています。ステアリングの反力により、グラベルの路面の感覚やタイヤのグリップ感、ジャンプ中にステアリングがふわっと“抜ける感覚”など、目をつぶっていてもわかるほど。「WRC7」を遊ぶ際には、ぜひステアリングコントローラーで遊んでみてください。

スラストマスターT150はミドルクラスのステアリングコントローラーながら、3万円前後とお求めやすい価格帯です。ちなみに今回インターグローブースで使われていたモニターは、今年日本に上陸したばかりのAOC GAMING製の31.5インチ曲面ディスプレイ「AG322FCX/11」。左右上下178度という広視野角と144Hzのリフレッシュレートを誇り、レースゲームなどのプレイにも最適です。

 取材当日も「WRC7」のテストプレイの列は途切れることがなく、3台のフル稼動で1時間待ち。うまく走れずにすぐにコースフしてしまったり、なかなかまっすぐ走れない方も多く、1回のプレイに時間がかかっていましたが、みなさん少しずつ「WRC7」の操作性に慣れ、諦めることなくオウニンポウヤを走破している姿が印象的でした。プレイ後の感想を何人かに聞いてみたところ、「本当にラリーカーで走るってこんな感じなのかなと、本物は知らないけれどリアルに感じた」とか、「まっすぐ走るのも難しくて、プレイするとすごく疲れますね」といった感想が聞かれました。

テストプレイの列は途切れることなく、タイミングによっては1時間以上待ちになることも。想像以上の大人気でした!

マニア待望のロングステージ「エピックステージ」

「WRC7」のもうひとつのトピックが「エピックステージ」というものです。これは、実際のWRCのように20kmを超えるロングステージ。実際に走ってみるとわかりますが、とにかく先が覚えられないコースをペースノートを頼りに走り続けるのは疲れます! なにしろ15~20分間、ひたすら集中して走り続けなければならないわけですから。キャリアモードにもしっかり盛り込まれていますので、攻略する上で避けて通れません。

ポーランドのエピックステージ。ソロモードでもキャリアモードでも選択可能です。

「ラリーゲームが好きな方からは『これがやりたかったんだよ!』と言われます。実はこのロングステージを細かく切り分けて複数のSSにしているので、通常のショートSSを攻略していけば、自然とロングコースも走れるようになります。リアルなラリー体験をしたい、神経をすり減らしたいというゲーマーからの声を受けて導入したそうです」と山木さん。ヒリヒリするようなタイムアタックを楽しみたい人にはうってつけですね。

今年はeSportsもフルシーズン参加可能!

「WRC7」は、ヨーロッパでの発売から1カ月後の11月16日という、ラリーゲームとしては異例の短期間で発売されます。これは2018年から始まる「eSports WRC」が、フルシーズンで遊べることを意味します。

 eSports WRCは、実際のWRC開催時期に行われるゲームの世界大会で、実際のWRC開催期間中、同じラリーでタイムアタックをしてシーズンを通してポイントを競い合うというものです。FIAの世界選手権のなかではいちはやくeSportsがスタートしたのがWRCでもあります。「WRC 6」でも遊べましたが、発売日の関係でフルシーズンを戦うことはできませんでした。「WRC7」では開幕戦モンテカルロから全13戦、日本からもがっつり遊べるようになります。

eSports WRCは2017年シーズンが開催されており、現在はちょうどスペインのタイミング。2018年シーズンも開幕戦モンテカルロからスタートする予定です。

 eSportsについては、日本でもブームの兆しを見せており、専門学校などができたり、プロゲーマーなども生まれています。特に日本人には、格闘ゲームとレースゲームの分野で、世界で活躍できるプレイヤーが多いと言われているそうです。勝田&新井の日本人ドライバーの活躍も楽しみですが、もしかするとeSports WRCの方が先に、日本人が世界を制する日がくるかもしれませんね。

予約特典はポルシェ911 RS GT3 RGT!

 そのほかにも気になる点はたくさんありますが、今回のテストプレイはここまで。まだまだ紹介しきれていない点がたくさんありますが、前作以上のボリュームとクオリティを備えていることは間違いありません。すでに各ショッピングサイトで予約受付が始まっており、パッケージ版を予約購入した方はもれなく、リヤエンジン・リヤドライブの「ポルシェ911 RS GT3 RGT」が入手できます。ダウンロード版には付属しませんのでお間違えなく!

 ラリープラス編集部では、発売直前にも開発最終版によるインプレッションをお届けする予定です。発売までもう少し、楽しみに待ちましょう!

WRC 7 FIA WORLD RALLY CHAMPIONSHIP © 2017 published by Bigben Interactive S.A. and developed by Kylotonn Racing Games. All rights reserved. An official product of the FIA World Rally Championship, under licence of the WRC Promoter GmbH and the Federation Internationale de l’Automobile. Manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game are trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. “WRC” and the WRC logo are registered trademarks of the Federation Internationale de l’Automobile. All rights reserved. Licensed and published in Japan by Intergrow Inc.



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