スバルUSA、ARA最終戦でチームメイト同士のタイトル決戦に臨む – RALLYPLUS.NET ラリープラス

スバルUSA、ARA最終戦でチームメイト同士のタイトル決戦に臨む

©subaru.com/rally

今季、米国に新設された米国ラリーアソシエイション(ARA)ラリー選手権に参戦中のスバル・ラリーチームUSAは、今週いよいよシーズン最終戦となる第6戦オジブウェ・フォレストラリー(グラベル、ミネソタ州デトロイトレイク、8月25‐26日)に挑む。

ミネソタ州北部の林道に設定される15ステージで構成されるこのラリーは、リズミカル&テクニカルなサンディグラベル路が、ドライバーからも高い支持を得ている。ダストによる影響が大きいため、走行順が鍵となる要素も高い。

スバル・ラリーチームUSAのドライバー、デビッド・ヒギンズとトラビス・パストラーナは、このオジブウェでそれぞれ4回ずつ、優勝の経験を持っている。

ARAのタイトル争いでは上位を独占している2人。前戦を終えた時点でヒギンズが100ポイント、パストラーナが95ポイントと接戦になっている。ARAの規定により、タイトルはシリーズベスト5戦のポイント合計によって争われる。パストラーナは、タイトル獲得のためにはこの最終戦での優勝が必須条件。しかし、パストラーナがトップフィニッシュを飾っても、ヒギンズが2位に入ればポイントでは並ぶ。この場合、全6戦の全SSのフィニッシュ順位を元にしたポイントシステムによるタイブレイクで、チャンピオンが決定されることになる。このため、この最終戦は、1SSでも油断できない緊張の中での戦いになる。

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手強いチームメイトをライバルに迎える王者ヒギンズは、この最終戦に向けてトレーニングを積んできたようだ。
「このラリーを楽しみにしているし、準備は万端。体重も5kg以上は軽くなった」とヒギンズ。
「オジブウェは、スノーラリー以外では一番好きなイベントだが、ダストの影響が大きくないことを願うね。選手権のことは考えていない。とにかく、この素晴らしいイベントで、チームのスバルWRX STIでのドライビングを楽しみ、いつも通り優勝を狙うよ」

一方、追う立場のパストラーナだが、百戦錬磨のヒギンズを最終戦まで追いつめたとも言える。
「デビッドは今年、チームを牽引してきてくれたが、自分たちもオレゴンでは力を合わせることができたし、他のイベントでもかなり僅差に迫った」と気合い十分のパストラーナ。
「前戦では、(コ・ドライバーの)ロビーの体調が崩れなければ、そしてデビッドがホイールダメージに遇わなければ、戦況はどうなっていたか分からない。自分たちの戦いができている手応えを感じていた。今回は、最初のステージの1メートルから、フルアタックで攻めて行く。ダストや風次第で、純粋なチャンスという意味では状況は大きく変わることもある。でも長いラリーだし、冷静を保って行く。



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