ラッピ「初優勝しても僕の世界は変わっていない」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ラッピ「初優勝しても僕の世界は変わっていない」

©Naoki Kobayashi

WRC第9戦ラリーフィンランドにおいて、わずかWRカードライブ4戦目にも関わらず、初勝利を手にしたエサペッカ・ラッピ。彼の優勝の一報は地元紙の一面を飾り、一夜にしてスターになったが、彼自身が浮かれることは全くないようだ。

「WRC初勝利を決めたけど、世界はまったく変わらなかった。空はいつものように青かったしね(笑)。勝利してからまだ時間が経っていないし、心境の変化も特にない。これから、少しずつ実感してくるのかもしれないけどね」

ヤリ-マティ・ラトバラ、そしてユホ・ハンニネンというフィンランド人のチームメイトの存在は、若いラッピにとって非常に大きいという。

「ドライバー全員がフィンランド人というのは、本当にやりやすいんだ。他のチームとの比較は難しいし、実際『やりやすいなぁ』ってあらためて実感することは少ないかもしれない。でも、これこそが僕らの一番の強みだと思っている。全ての情報をシェアしているから、一緒に開発や問題の解決を目指すことができる。全員の目的がヤリスWRCをもっといいクルマにしようという、共通の思いがあるんだ。それは、自分だけにとって良いクルマではなく、全員にとっていいクルマにしようという考え方。これは、他のチームではありえないんじゃないかな」

Naoki Kobayashi

よく知られているように、カートでモータースポーツのキャリアをスタートしたラッピだが、子供の頃は予想もしていなかったラリーで”結果”を残すことになった。

「カートからキャリアをスタートして10年ほどサーキットドライバーとして活動していた。その当時の夢はF1ドライバーになることだったんだ。でも、ジュニアフォーミュラにステップアップしようとした段階で、資金が尽きてしまった。そこで、ラリードライバーに転向した。ラリーだって上のレベルを目指そうとすれば、かなりの資金が必要になる。でも、サーキットと比べれば、圧倒的にリーズナブルだよ」

その上で「ラリードライバーとして成功するために何が必要か」を問われたラッピは、肩をすくめながら答えてくれた。

「ハードワークとリッチな両親だね(笑)。モータースポーツは他のスポーツと比べても、かなりお金がかかる。だからこそ、『TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム』で若いドライバーを育成しているのは、本当に貴重なんだ。あとは優秀なマネージャーを見つけることも大切だよ。僕のキャリアでターニングポイントがあったとすれば、2012年に優秀なマネージャー(イーブン・マネージメント)に巡り合ったことだからね」

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