ERCキプロス:ルキヤナクがリードを拡大 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCキプロス:ルキヤナクがリードを拡大

©ERC / Gregory Lenormand / DPPI

今季のERC最終戦となる第10戦キプロスラリー(ミックス路面)は10月8日、レグ2に設定された8SS・114.12kmの走行が行われ、序盤から首位にたったアレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)がリードを堅守している。

レグ1の2SSで20秒以上の差を築いていたルキヤナクは、この日のステージでもギャップを広げていった。この日は最終ステージに、キプロスとトルコ間の国連緩衝地帯も通過するスーパーSSが設定され、その模様は地元キプロスのTVでも生中継で伝えられた。ここでルキヤナクはこの日6本目のベストタイムをマーク。1分35.5秒のマージンを築いて、ラルフ・サーマキス(シュコダ・ファビアR5)との選手権2位争いの最終決戦となる最終日を迎える。

「とてもいい一日だった」とルキヤナク。最終日は、地中海の沿岸を走るステージ、Love Cyprus Golden Stageも待っている。
「小さなミスが何度かあったくらいで、全体的に本当によかったし、楽しい一日だった。100%セーフモードには入っていないが、リスクを負わずにまずまずの速さで攻めている。マシンはとてもいいし、ステージは美しい。これを楽しめないのはもったいないね。明日のゴールデンステージに向けてタイヤをセーブしている。あそこでいい走りをしたいが、フィニッシュすることの方が重要だ」

ERC/ Thomas Fenetre / DPPI

ERC / Thomas Fenetre / DPPI

2位につけているのは、ジュニアERCタイトルの特典でシュコダ・ファビアR5で参戦しているマリヤン・グリエベル。同じくERCジュニア卒業生のニコライ・グライジン、ラルフ・サーマキス(いずれもファビアR5)と対等に渡り合う健闘を見せている。午前中はスピン、ストール、インターコムの不調とトラブル続きではあったが、午後には挽回し、3位との差を41.6秒としている。

ERC/Gregory Lenormand / DPPI

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

その3位につけるのは、ERCジュニアチャンピオンの一年先輩であるサーマキス。ルキヤナクと選手権2位争いに挑んでいるが、前日はナイト走行に苦しんでルキヤナクとは1分以上引き離されていた。しかしこの日は本来の速さを取り戻し、SS3、SS6でステージウインを獲得。総合3位まで順位を上げている。

ERC2は、地元キプロスのクリストス・デモステノウス(三菱ランサーエボリューションIX)、ERC3は今季3勝目がかかるムラット・ボスタンキ(フォード・フィエスタR2T)がトップにつけている。

最終日となるレグ3は、4SS・67.42kmのステージが設定。最初の2本は、レグ1にナイトで走行した2SSを、今度は日中に走行する。

ERCキプロス レグ2結果
1 A.ルキヤナク(フォード・フィエスタR5) 1:39:00.3
2 M.グリエベル(シュコダ・ファビアR5) +1:35.5
3 R.サーマキス(シュコダ・ファビアR5) +2:17.1
4 D.ボッカ(シトロエンDS3 R5) +4:27.7
5 C.デモステノウス(三菱ランサーエボリューションIX) +4:35.1
6 チップス・ジュニア(三菱ランサーエボリューションIX) +6:46.7



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