WRCフィンランド:競技2日目を終えてミークがリード – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCフィンランド:競技2日目を終えてミークがリード

©Naoki Kobayashi

WRC第8戦ラリーフィンランドは7月29日、前夜(といっても夏のフィンランドはまだ明るい時間)のデイ1=SS1に続いてデイ2の11SSを行ない、シトロエンのクリス・ミークが首位に立った。18.1秒差の2番手には地元ヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)が44.3秒差の3位につける。

Naoki Kobayashi

Naoki Kobayashi

「どうせこの6カ月とそんなに状況は変わらないに決まっている」。
世界チャンピオン、オジエのレース前のつぶやきは現実のものになった。例年以上に路面がドライでグラベルが多かったデイ2のオープニングループ。オジエはSS2で5.3秒、SS3で1.2秒、SS4では12.4秒、それぞれのベストタイムに遅れを取った。他のラリーならまだしも、僅差の戦いとなるのが常の高速戦、“フィンランドGP”で、この差は大きい。給油ポイントを挟んでのSS5とSS6では「狂ったように攻めて」(オジエ)、なんとか3番手に挽回、午後もその順位をキープしたものの、「いつも通り、選手権2番手のドライバーとの差を広げることに専念するしかない」と早くも諦めムード。さらに、午後には悪夢が待っていた。リピートステージとなるSS10、観客のほとんどいないフィニッシュ近くでスピンを喫したオジエのポロR WRCは、ディッチにはまってなかなか抜け出せず、ここで16分近くのロスを喫してポイント圏外に沈んでしまったのだ。

HYUNDAI

HYUNDAI

スタート前から苦戦が予想されたエースに代わり、フォルクスワーゲンが期待を寄せていた地元2連覇中のラトバラも、SS4でアクシデントに見舞われた。わずかながらオーバースピードでコーナーに進入した結果、出口のバンクにはまり、そこにあった石に左リヤのリムをヒット。残り10kmをパンクしたタイヤで走ることになったのだ。さらにフィニッシュまで500mでタイヤは完全にバースト。このステージだけで15秒を失ってしまった。さすがに2番手はキープしたものの、午後にオジエが“脱落”したことで、マニュファクチャラーズ選手権でヒュンダイに肉薄されたくないフォルクスワーゲンにとっては、残るラリーでの戦略が難しくなってしまった。

一方、前戦ポルトガルでの「涙の準優勝」の雪辱に燃えるオィット・タナック(フォード)は出足から好調、SS4ではベストタイムをマークしてみせたが、続くSS5でフロントサスを傷めてスピン、こちらも大きくタイムロスしてしまう。タナックは午後のループでSS9でベストタイムをマークするものの、SS10でフロントタイヤをパンクさせてさらに後退、8番手に留まった。

Naoki Kobayashi

Naoki Kobayashi

多くの有力ドライバーが滑り易い路面に悩まされるなか、2017年用のテスト優先で今季限定参戦のため有利な8番手スタートのミークは、「まだマージンを残して走っているよ」と言いながらも、午前のループでふたつのベストタイムをマーク。ラトバラのパンクやタナックのトラブルもあってこの時点で18.8秒の“大差”をつける。午後のステージでも2回のベストタイムを出してラトバラの追撃をしのぎ、まずはラリーの主導権を握った。
首位争いの後方ではアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン)とヌービルの争いが激化。現在選手権争いで3番手につけるヒュンダイのヘイデン・パッドンは「リズムよく走れない」と難ステージに少々てこずり6番手に留まっている。

競技3日目はSS13から。日本時間の14時08分スタート予定。

順位ドライバーマシンタイム/差
1クリス・ミークシトロエンDS3 WRC1:13:22.2
2ヤリ‐マティ・ラトバラフォルクスワーゲン・ポロR WRC+18.1
3ティエリー・ヌービルヒュンダイi20 WRC+44.3
4アンドレアス・ミケルセンフォルクスワーゲン・ポロR WRC+45.4
5クレイグ・ブリーンシトロエンDS3 WRC+53.8
6ヘイデン・パッドンヒュンダイi20 WRC+58.2
7マッズ・オストベルグフォード・フィエスタRS WRC+1:02.9
8オット・タナクフォード・フィエスタRS WRC+1:14.4
9エリック・カミリフォード・フィエスタRS WRC+1:22.6
10エサペッカ・ラッピシュコダ・ファビアR5+2:01.8
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