全日本ラリー福島:ラリーRR車両、日本のグラベルラリー初参戦 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

全日本ラリー福島:ラリーRR車両、日本のグラベルラリー初参戦

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全日本ラリー選手権第4戦「がんばろう!福島MSCCラリー2016」のエントリーリストが今週公開された。今季グラベルラリー初戦となる福島ラウンドには、全日本選手権として34台、イノベーションとして5台の全39台がエントリー。JN2クラスは不成立となっている。

2016年シーズンは開幕からのターマック3連戦を終了。今季ここまでのターマックイベントは、新たなタイヤ規則などにより、どのチームもデータに乏しい状態で手探りでの戦いとなったが、グラベルイベントで使用するグラベルタイヤの規則は昨年までと変更がないため、昨年までのデータが活かせる。特にグラベルラリーはポイント係数が高く、同じ優勝でも獲得できるポイントが多いことから、この第4戦福島と第5戦洞爺のグラベル連戦は、逆転を狙う選手にとっては重要な2戦だ。

JN6クラスは開幕3連勝と波に乗る勝田範彦がポイントランキングトップ、2番手は奴田原文雄、3番手に福永修、4番手に鎌田卓麻という順位。ディフェンディングチャンピオンの新井敏弘は7番手と大きく差をつけられているが、ここ福島は昨年も優勝を果たしており、巻き返しを図りたいところだ。また、昨年福島で3位に入賞した炭山裕矢も前戦若狭に続き参戦するなど、混戦が予想される。

JN5クラスは5台がエントリーしているが、注目はそのうちの3台がラリーRR車両という点だ。RR車両としては、2015年にアバルト500ラリーR3Tがいち早く参戦していたが、いずれもターマックイベント。全日本ラリーのグラベルラウンドでRR車両が走る姿を見られるのは初となる。エントリーはプジョー208 R2の柳澤宏至、シトロエンDS3 R3-MAXの関根正人に加え、元F1ドライバーで現在はSUPER GTで活躍しているヘイキ・コバライネンが、日本初登場のTMG GT86 CS-R3でエントリーを表明。福島ラウンドの見どころのひとつと言えるだろう。また、大橋逸夫が今季初投入したMINI JCWもグラベルラリーは初走行だ。迎え撃つはトヨタ・ヴィッツGRMNターボの大倉聡。昨年は勝田貴元のドライブでクラス2位を獲得しており、活躍が予想される。

JN4クラスは、4台のトヨタ86&スバルBRZとFFのホンダ・シビックタイプRのバトル。過去3戦ともウイナーが異なり、ウイナー3名ともエントリーしてきている。ここで誰が一歩抜きん出るか、はたまた初優勝者が生まれるのか。

JN3クラスは天野智之が3連勝で大きくリード。昨年チャンピオンの岡田孝一は今季はまだ優勝がなく、巻き返しを狙う。また、2台のマツダRX-8がグラベルラリーに初挑戦。昨年までJN1クラスとして参戦していたRX-8だが、ターマックラリーのみでグラベルラリーへの参戦は初めて。ドライバーも昨年クラス優勝している中西昌人、鷲尾俊一という大ベテラン2名だけにラリー展開が楽しみだ。

JN1クラスは、新旧のスズキ・スイフトスポーツ、マツダ・デミオ、ホンダ・フィット、スズキ・アルト、ヴィッツと様々なクルマがエントリー。昨年福島で優勝を果たした高橋悟志が今季初参戦となるなど、好勝負が期待される。

がんばろう!福島MSCCラリー2016は、6月11〜12日にかけて、福島県棚倉町を中心に開催される。ギャラリーステージは11日がルネサンス棚倉(棚倉町)、12日が鹿角平観光牧場(鮫川村)でそれぞれ行われる予定だ。

がんばろう!福島MSCCラリー2016
http://www.mazdasportscarclub.jp/Fukushima2016.html



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