WRCドイツ:ラトバラ、勝利へ向け独走状態 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCドイツ:ラトバラ、勝利へ向け独走状態

 

ドイツ2日目となる8月23日土曜日は、ラリー最大の山場。4本のステージを2回ループする8SS、148.30kmという設定になっており、SS10/14にはパンツァープラッテ・ラング42.51kmが待ち受ける。

この日オープニングとなったSS7ではフォードのロバート・クビカがSSベストタイム。クビカは後半のSS12でも一番時計を獲得している。初日はSS3でコースアウトを喫して下位に沈んでいたものの、今シーズン初のフルターマックラリーで存在感を見せた。

また、前日の最終ステージでまさかの戦線離脱を喫したフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエは、マシンにはほとんどダメージもなく、先頭走者として復帰。しかし気合いを入れすぎたのか、この日2本目となるSS8でジャンプの着地をミスしコースオフを喫する。幸いクルーふたりにケガはなかったものの、念のために病院で検査が行なわれた。オジエのポロR WRCはわずかながらロールケージにダメージを負い、万事休す。この影響でSS8はキャンセルとなった。

ラリーリーダーとして2日目を迎えたヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)は、2番手のクリス・ミーク(シトロエン)との差を広げていく。難所パンツァープラッテ・ランゲを2度とも制し、走行7SS中5SSでベストタイムを獲得した。

この日を終えて、ラトバラと総合2番手ミークの差は56.6秒にまで拡大した。ラトバラは独走状態となったものの、その背後でのバトルはまだ続きそうだ。2番手ミークと総合3番手のティエリー・ヌービルはわずか4.3秒。好タイムを並べたヌービルが急迫している。

また、4番手ダニ・ソルド(ヒュンダイ)と5番手アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン)の差は10.2秒。さらに、6番手のミッコ・ヒルボネン(フォード)と7番手チームメイトのエルフィン・エバンスが4.9秒、その後ろには1.2秒差で8番手のマッズ・オストベルグ(シトロエン)が迫るという展開になっている。

ラリー最終日はふたつのSSをループする4SSが設定されているが、距離は74.60km。ひとつのミスがドラマを起こす可能性は十分に残されている。オープニングとなるSS15 Dhrontal 1(18.03km)は、日本時間の14時28分スタート予定。

【SS14後暫定総合順位】
1:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)2:19:00.7
2:K.ミーク(シトロエン)+56.6
3:T.ヌービル(ヒュンダイ)+1:00.9
4:D.ソルド(ヒュンダイ)+1:26.8
5:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+1:37.0
6:M.ヒルボネン(フォード)+1:53.2
7:E.エバンス(フォード)+1:58.1
8:M.オストベルグ(シトロエン)+1:59.3
9:M.プロコップ(フォード)+4:09.6
10:R.クビカ(フォード)+6:39.1



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