WRCドイツ:WRCポスト会見「6回転して脳みそが元に戻った」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCドイツ:WRCポスト会見「6回転して脳みそが元に戻った」

 

WRCドイツ、イベント後記者会見の内容
(抜粋)

●WRCポストイベントカンファレンス出席者
1位:ティエリー・ヌービル=TN(ヒュンダイ・モータースポーツ)
1位:ニコラ・ジルソウル=NG(ヒュンダイ・モータースポーツ)
2位:ダニ・ソルド=DS(ヒュンダイ・モータースポーツ)
2位:マルク・マルティ=MM(ヒュンダイ・モータースポーツ)
3位:アンドレアス・ミケルセン=AM(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
3位:オーラ・フローネ=OF(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
ミシェル・ナンダン=MN(ヒュンダイ・モータースポーツ チーム代表)

Q:
ティエリー、自身WRC初勝利、そしてヒュンダイにとっても初勝利おめでとう!奔走に信じられないようなイベントになったが、去年はダニ・ソルドと優勝を争って彼が勝った。そして今年はキミだ。今の気分は?
TN:
アメージングな気分だよ。自分が何をしでかしたのかを実感するには、もう少し時間がかかると思う。木曜日のシェイクダウンでは本当に小さなミスで大クラッシュとなってしまい、滑り出しは最悪だった。スタートも難しいかもしれないと思っていたが、メカニックたちが信じられないような作業でマシンを直してくれた。金曜日にスタートできてうれしかったし、ベストを尽くしてチームやがんばってくれたみんなのために、いいリザルトを持ち帰ろうと狙っていた。いま、1位の席に座ることになるとは思っていなかった。マシンやセッティングには満足していたが、ライバルはみんな舗装が得意だから難しい戦いになるだろうと思っていた。優勝争いは難しいだろうと思っていたけど、最高の週末になった。特に土曜日はハードにプッシュしていたけどミスはせず、クリーンなラインをキープして選んだタイヤもベストだった。天気の予測が素晴らしかったから、ダニに追いつき、クリス・ミークとの差を詰めてプレッシャーをかけた。そして今日の午前、すべてが僕たちに向いてきた。もちろん、クリスとヤリマティのことは残念だが、僕たちにとってはポジティブな展開だった。

Q:
木曜日の転倒のことに戻るが、かなり大きなアクシデントだった。6回転はしただろう。世界中の人が動画を見ていた。「終わった」と思ったのでは?
TN:
そりゃ、もちろん。あの後、動画を見て本当にラッキーだったと思った。マシの中では、結構ソフトな感じだったんだ。でも、写真を見て、さっき言ったようにスタートラインに立ててラッキーだ、と一旦だ。6回転なんて初めてだったけど、あれで頭の中が正しい位置に戻ったんじゃないかな! 金曜日は、前のようにコンペティティブになることができたよ。

Q:
そして今日の大逆転だ。2本目の後で首位に立ち、あと2本だと知った時の気分は?
TN:
ヤリマティがいなくなったとメッセージを受け取った時は信じられなかった。かなり大差がついていたからね。それを飲み込むのに時間がかかった。リズムをキープしたかったけど、終盤、小さなミスをした。それから2位につけたけど首位との差は僅差だった。「去年も僅差だったけど、勝てなかった」って言ったよ。絶対に勝つと思った。手応えはあったから、次のステージでは最初のセクターでプッシュした。必死で踏んで、たぶんクリスもそのことが分かったのだと思う。それで小さなミスでラリーから脱落してしまった」

Q:
ステージのフィニッシュで、家族やファンなどに囲まれて、魔法のような瞬間だったね。マシンから降りて、初優勝を自覚した時はどんな感じだった?
TN:
みんながそこにいた。この週末のステージを振り返ると、ベルギーの国旗やベルギーからのファンしか目に入らなかった。こんなに大観衆の前で、母国にも近いところでドライブできるなんて、最高の雰囲気だったよ。僕が生まれたのは、ここから80kmくらいしか離れていないところだから、母国戦のようなものだ。ここで初めてのWRC勝利を決められて格別な思いだし、この6年間、喜びも苦しみも一緒に味わいながら僕を支えてくれた家族もみんな集まってくれた。みんな、僕のパフォーマンスを信じてくれたんだ。心から感謝している。

Q:
そしてニコラ、初優勝おめでとう。今の気分は?
NG:
最高だね。まったく予想外だった。シェイクダウンの後は怖かったが、今は素晴らしいよ。最高!

Q:
午前中はドラマの連続でトリッキーだったことが分かる。難しかったか?ウェットだったのか?
NG:
まったく尋常ではないね。11月にベルギーでやるようなラリーだった。常に雨が降って泥だらけ。ベルギーで慣れているから、僕たちにとっては普通だったね。ティエリーはこういうコンディションではすごく速いんだ。

Q:
そして木曜日の転倒のことだけど。転がった時に携帯をなくして、暗闇の中を探しに戻ったそうだね。
TN:
11時45分ころだったね…!
NG:
見つかったんだよ。電話をかけてその音をたどり、暗闇の中で光ったのですぐ分かった。

Q:
ダニ、去年はキミがここで勝った。今回は2位だけど、今の気分は?
DS:
正直言えば、チームやティエリーのことを思えばいい気分なんだよ。彼は昨日素晴らしい走りをしたし、難しいコンディションの中でも速かった。2位でのフィニッシュ…、もちろん優勝の方がいいけど、チームも自信がつくし、いいことだらけだ。

Q:
初日は走行順で不利をこうむったけど、素晴らしいタイムもマークした。
DS:
1本だけは少し難しかったけど、他のところはグラベルは出ていたけどそう悪くなかった。昨日と今日は走行順がよくなったけど、それでもタイムをロスしていたよ。

Q:
チームにも、自分自身にとっても素晴らしいリザルトだ。次にヒュンダイに乗るのはいつか?
DS:
フランスだと思うよ。だからティエリー、フランスでは僕の番だからね!

Q:
マルク、チャレンジングな週末だった。
MM:
ドイツは、ドライバーにとって大きな試練だ。高速コーナーは多いし、ブドウ畑ではミスをしやすい。そういうラリーだって、みんな分かっている。ダニが以前にここで見せたようないい走りを目指した。チームのことも誇りに思うよ。

Q:
サービスに戻ってきての雰囲気を見てどうだった?
MM:
もちろん、誰にとってもサプライズだった。こんなリザルトが取れるなんて予測していなかったけど、正しい方向で進めてきたことの結果だ。情熱を持ち、ティエリーのマシンを19時間かけて直したように何時間も努力すれば、大きなトロフィーを手にすることができるんだ。

Q:
アンドレアス、VW陣では完走したのはキミだけだ。ヤリマティとセバスチャンにとっては厳しい週末となったが、キミにとってはいいリザルトだ。
AM:
そうだね、3位に入れてとてもうれしいよ。去年は、コ・ドライバーが背中を負傷してドイツに出なかったかし、テストではフルウェットのタイヤで半日しか走らなかったから、厳しくなると思っていた。幸い、シェイクダウンの時点でいいリズムがつかめていた。ヤリマティがコースオフしたところで、僕も小さなミスをした。すごくトリッキーなところだ。でも僕はスピンだけで済んだからラッキーだった。終盤はエバンスからプレッシャーを受けた。トリッキーなコンディションだったけど、賢明な走りができたし、3位は予想以上の出来だよ。

Q:
次の舗装戦の前に、オーストラリアがある。
AM:
オーストラリアはすごく楽しみだ。選手権では4位との間に十分な差がついている。オーストラリアはプレッシャーなく、思う通りに走れると思う。

Q:
最後のステージでティエリーを祝福していた。IRCではライバル同士だった。彼のWRC初勝利を目の当たりにするのはどんな感じ?
AM:
僕にとっても特別な瞬間だった。ティエリーのことはよく知っているし、IRCでもよく競り合って、WRCになった今でもそうだ。彼の成功を目にすることは、僕にとってもセカンドベストの成功。彼が家族と一緒に祝福している姿を見るのは信じられない気持ちだし、初勝利の舞台としてこれ以上ない。だから本当によかったよ。

Q:
オーラ、この週末はどれだけチャレンジングだった?
OF:
一番の試練は適切なタイミングで適切なところにいること、的確な天気予報を得て、適切なタイヤ選択を見いだすことだった。ハードなラリーだったよ。電話は鳴りっぱなしだし、手配することも多かった。

Q:
コ・ドライバーにとっては複雑なイベントだ。特にブドウ畑は。
OF:
そうだね。特に昨日のような天気の時はね。サービスで晴れ間が差しているのにロードセクションはドシャ降りだけど、みんなはステージはいい天気だと言う。雨が降るって聞いた時はエマージェンシータイヤに変えることも考えたけど、幸いチームが僕たちを制止してくれた。

Q:
ミシェル・ナンダン、おめでとう。選手権初年に初勝利、ヒュンダイは1−2だ。信じられるか?
MN:
今朝の時点では、そんなことは夢だと思っていたが、今はこれが現実だ。我々の素晴らしいドライバーは、この状況に対してのスキルが豊富だ。チームもいい仕事をしてくれた。初めての勝利。しかも1年前は、4、5回目のテストをやっていたころだ。8月の中旬に初めて舗装でテストを行った。ヒュンダイ・モータースポーツにとっても、ヒュンダイ本社にとっても素晴らしい結果。しかし、しっかり足を地につけて、先へ進んでいかなくてはならない。

Q:
ティエリーとダニは、この週末いいペースだった。開発は、昨年から格段に進んでいる。舗装でのパフォーマンスには満足か?
MN:
年の初め以降、パフォーマンスを向上させてきた。テストの度に新しいことを発見し、進歩してきた。まだやることは山積みだ。マシンがそう悪くないという時点で、ポディウムも狙おうと思っていた。1-2フィニッシュなんて、最高だ! どんどんと成長することができるし、来年はもっと勝利を重ねていきたいね。

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