WRCスウェーデン:プレ会見「主催者の努力を讃えたい」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCスウェーデン:プレ会見「主催者の努力を讃えたい」

©VOLKSWAGEN

WRCスウェーデンのスタート前に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。暖冬のために開催も危ぶまれたスウェーデン。母国ノルウェーも通過するミケルセンは、開催危機の事態に向けての対応への意見を聞かれ、主催者を労うコメントを寄せた。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
アンドレアス・ミケルセン=AM(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
マッズ・オストベルグ=MO(MスポーツWRT)
ヘイデン・パッドン=HP(ヒュンダイ・モータースポーツ)
ヤジード・アルラジ=YAR(ヤジード・レーシング)

Q:
アンドレアス、チャレンジングなコンディションになっているようだが、主催者は何とか開催を実現しようと、全チーム、FIA、その他関係各位が一丸となって努力した。これについてどう思うか。
AM:
ノルウェー国内のステージはいい感じだったが、スウェーデン側のステージにはあまり雪がなかった。希望通りのコンディションではないが、主催者の努力は讃えたいと思う。僕たちはラリーがあることを想定して、準備を整えている。天気が好転するように祈っているが、自分たちでどうこうできることじゃない。ラリーが行えるように、まだ努力を続けている。手遅れになる前に、すべてを尽くさなくてはならない。

Q:
去年のこのイベントでは優勝目前に迫っており、もし優勝できたらその意味がどれほど大きいかを語っていた。それはまだ可能だと思うか。
AM:
モンテは得意なラリーではないが、2位に入りとても順調に今季を滑り出した。今回は一番好きなラリーのこの週末に向けては、大きな期待を寄せている。2年続けて優勝に迫っているし、去年は本当にあと一歩だった。勝てるチャンスがあると信じているし、それを果たすために自分の力を全て尽くすよ。

Q:
モンテカルロでは、新しいコ・ドライバーとポディウムに上がった。2人の息はとても合っているようだが、以前にも組んだ事があるとはいえ、あのリザルトは予想を遥かに上回っていたのでは。
AM:
イエスでもありノーでもある。一緒にテストはやっていたし、彼は素晴らしい仕事をしてくれていた。もちろん、ラリーはテストとは違う。200人のスタッフと一緒に取り組んでいるというプレッシャーはあったよ。結果を出さなくてはならないとね。何かが起これば彼の負担になることは間違いないから、彼の事が少し気掛かりだった。でも彼は完璧だった。この週末に向けても彼は準備万端だし、それは僕も同じだ。

M-SPORT

M-SPORT

Q:
マッズ、先週末はラリーフィンスコグで優勝し、いいウォームアップになった。フィエスタでの初優勝をつかむための流れはつかんだのでは。
MO:
もちろん、どんなラリーにも意味がある。このラリーは、今回のノルウェー国内のステージが行われるのと同じ地域だ。いいテストになったよ。

Q:
コ・ドライバーのオーラ(フローネ)との関係作りはどうか。
MO:
モンテは新しいコンビで始めるには難しいイベントだし、ノルウェー語のペースノートに戻るのは大仕事だった。自分はノルウェー人なのに、信じられないことだよ。でも、モンテの間も順調に進んだし、とてもうまくいったと思う。先週のフィンスコグラリーもいいテストになったし、とにかく完璧だった。全て準備が整った。お互いに慣れるのは時間がかかるものだが、とても自信を感じている。

Q:
ここでの現実的なリザルトは。
MO:
今の段階で語るのは難しい。金曜日はとてもよくなりそうだ。ステージをエンジョイできると思う。とにかくエンジョイして、限界までプッシュしたい。もちろん、少なくともポディウムは狙いたいし、もしいいリズムがつかめれば優勝にも挑めると思う。全力を尽くすよ。


HYUNDAI

HYUNDAI

Q:
ヘイデン、新型i20 WRCでの初参戦だ。マシンの印象と、モンテカルロで使った旧型の比較はどうか。
HP:
もちろんアメージングだし、格段に進歩した。パワーがアップしたし、シャシーもよくなった。同時に、またセットアップの開発を最初から始めなくてはならないし、ドライビングスタイルも少し調整しなくてはならない。その時間は少しかかると思うが、向上していることは間違いないよ。

Q:
コンディションが例年とは違うが、ペースノートはどれくらい修正しなくてはならなかったか。
HP:
この週末は、セットアップやノート、自信においては、少し賭けのような感じになると思う。まったく予想がつかない場所に挑んでいくような感じだ。チャレンジングなラリーになると思うが、個人的にはこういうコンディションを楽しみにしている。これまでのようにスノースペシャリストのドライバーには向いていないかも知れないけど、これまで雪をドライブした経験が少ない僕のようなドライバーには、少し助かるかもしれないね。

Q:
アドバンテージになるか。
HP:
アドバンテージにはならないかもしれないが、僕らには少し助かるかな。


FIA

FIA

Q:
ヤジード、WRカーでの今季WRC初参戦だ。WRC2からのステップアップを決めたのは。
YAR:
まず、新しい経験を積むため。今季このマシンで参戦する7戦で、自分のレベルを高めたい。何戦かはWRC2に戻る、それが今季の計画だ。

Q:
初めてWRカーで参戦するのはどんな気分か。
YAR:
他とは違う気分だ。3速に入れた後、怖くなるまでアクセルを踏む感じかな!

Q:
アークティックラリーに準備参戦したが、最初のステージでメカニカルトラブルと思うようにいかなかった。WRカーでフィーリングを得られるようになるために、もっと走行を積みたいと思わなかったか。
YAR:
7kmの地点でギアボックスが4速と5速の間でスタックした。めったに起こらないことでアンラッキーだったが、アークティックラリーの前に2日間テストを行った。ここでも特に変わりはない、GBのようなものだ。



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