WRCモンテカルロ・ポスト会見「モンテのノートは覚え切れない」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCモンテカルロ・ポスト会見「モンテのノートは覚え切れない」

©VOLKSWAGEN

WRCラリーモンテカルロのフィニッシュ後に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。コ・ドライバーにとって最も難しいイベントとも言われるモンテカルロ。アイスクルーからの情報を処理する難しさをイングラシアが吐露した。

FIA

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●WRCポストイベントカンファレンス出席者
1位:セバスチャン・オジエ=SO(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
1位:ジュリアン・イングラシア=JI(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
2位:アンドレアス・ミケルセン=AM(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
2位:アンドレス・ヤーゲル=AJ(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
3位:ティエリー・ヌービル=TN(ヒュンダイ・モータースポーツ)
3位:ニコラ・ジルソウル=NG(ヒュンダイ・モータースポーツ)
ヨースト・カピート=JC、フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表

Q:
モンテカルロ3連勝、おめでとう。この週末は、最高だったのでは。
SO:
もちろん、本当にハッピーだよ。チャレンジングなことがたくさんあったし、今年はコンディションが一番大きかった。天気はどうにか予想がつくかもしれないが、路面コンディションやグリップレベルは無理だ。グラベルクルーの力が本当に重要だが、自分のフィーリングを信じ、難しいグリップやコンディションに立ち向かわなくてはならない。だからこそ、ここでまた勝てたことの価値があるんだ。この記者会見にいるみんなが、どれだけ重要なのかを分かっている。どれか一つ勝利を選べと言われたら、これを選ぶよ。だから、すでに最高の一勝を収めたってことだけど、今年がこれだけに終わらないで欲しいね。

Q:
クリス・ミークと素晴らしいバトルだった。
SO:
とてもエキサイティングだったよ。ここに来る前、ジャーナリストから今年と以前ではどちらが簡単かと聞かれた。僕はモンテカルロが簡単になることは決してないと言ったのだが、今年のバトルはセバスチャン・ローブとのバトルより簡単ではなかった。クリスは本当にいいペースで走っていた。トリッキーなセクションで僕がちょっと慎重になると、すぐにタイムを詰めてくる。エキサイティングだったから、バトルが続かなくて残念だ。彼は本当に不運だったよ。

Q:
昨日は30秒のリードを築いていた。安全だと感じた時はあったか。
SO:
モンテだよ、だからないね。普通のターマックラリーなら、30秒あればそう思い始めるだろう。普通のラリーでは追いつくのが難しい差だし、優勝を本気で考えるだろうけど、ここではタイヤの選択を間違えたり、ライバルがアイシーな区間でよりリスクを負った走りをすれば、30秒の差は消えてしまう。ここでリラックスするには、相当大きなギャップが必要だ。昨日30秒あったのはよかったし、順位もよかった。もちろん、クリス(ミーク)の立場よりよかっただろう。それでもまだ、いい走りが求められるんだ。

Q:
君はハッピーか、ジュリアン。
JI:
明日にはスウェーデンを始められるよ。もちろんハッピーだ。モンテカルロでコ・ドライバーの仕事についてジャーナリスト話していた。難しいラリーだし、一週間、息をつく暇もなかった。ステージの間は、グラベルクルーから新しいペースノートを受け取り、ステージの間はこれが全部言えるかどうか分からないくらいだ。ものすごく量が多い事があって、左だったか右だったか忘れてしまうくらい。グラベルクルーに、ちょっと指南しないといけないかもね。
SO:
僕にとってもそうだ。時々、言う量が多い時があるんだよ。「どうやったら全部覚えられるんだ」と思うくらい。

Q:
コ・ドライバーにとっては、一番ストレスのたまるイベントか。
JI:
そうだね。モンテカルロが第1戦目でうれしいよ。その後は、しばらく考えなくて済むからね。今年も終わった!

Q:
この先のシーズンが楽しみか。
JI:
もちろん、特に中国を楽しみにしているよ。それまでまだ先は長いし、伝統のラリーも続く。素晴らしいバトルもあるだろうね。特に次のスウェーデンだ。今シーズンも楽しみだし、もちろん2017年規定のマシンも開発しているので、来年に向けていい形でつなげていきたい。

Q:
アンドレアス、新しいコ・ドライバーと2度目のラリーモンテカルロだった。ハッピーか。
AM:
本当にすごくよかったよ。このイベントに来る前から、難しい展開になると分かっていた。新しいコ・ドライバーと、お互いに慣れなくてはならない中で、このトリッキーなラリーだ。特にコ・ドライバーにとってはタフな一戦。初コンビとしては、全く簡単ではないスタートとなったが、本当に完璧に進んだ。アンドレスは最高の仕事をしてくれたよ。コールの仕方、タイミングもばっちり、脱帽だ。最高のスタートになったよ。

Q:
土曜日の午前は大胆なタイヤ選択に出た。4本のスタッドを選んだのは君だけだ。SS10の下りはちょっと怖かったのでは。
AM:
いや、すごく安全だと思った。違う選択をして、最初の1本でスタッドが全部なくなった時はすごく心配した。もっと持つと思っていたからね。イメージしていたよりもロスしたけど、次のSSの下りはかなり怖かったけどうまく行ったし、ヤリマティにまたプレッシャーを与える事ができるようになった。彼の件は本当に残念だ。最後まで彼と戦えたらよかった。

Q:
タイトルについても触れていたが、そのためには次のスウェーデンで結果を出さなくてはならないのでは。
AM:
もちろん、それがスウェーデンでの目標だ。去年はかなりいいところまで言ったし、その前は初めてのポディウムを果たした。トップ争いをするために必要な経験は持っている手応えを感じているよ。優勝争いに挑めるはずだ。

VOLKSWAGEN

VOLKSWAGEN

Q:
アンドレス、選手権で一番チャレンジングなラリーでの初参戦での快挙、おめでとう。
AJ:
本当にホッとしたよ! 去年の12月中旬に全てがあっという間に決まって、違うマシンでモンテカルロに参戦する準備を始めた。このラリーの前はすごく興奮していたが、アンドレアスと一緒にテストを行い、自分たちがやれると分かった。いつ頃噛み合うようになるか、不安なところもあったが、最初からかなりいい形で進んでいる。今週は、彼の右に座っているのが本当に楽しかった。やらなくてはならないことはたくさんあったし、ジュリアンが言うように難しいラリーだが、新しいシーズンだし、モンテカルロはシーズンのスタートだ。


Q:
緊張していたか。プレッシャーはあったか。
AJ:
もちろん、木曜日の最初のステージの前はすごくあった。夜だし難しいステージだったからね。脈拍は結構遅かったよ、なんて言っていたとしたらそれはウソだね。

HYUNDAI

HYUNDAI

Q:
ティエリー、新型マシンのデビュー戦での3位、うれしいのでは。
TN:
昨年の終わりは浮き沈みがあったので、僕らにとってはかなりいい週末だった。滑り出しは今一つだった。マシンがしっくりこなかったし、セッティングはバンピーなセクションでは合っていなかったから、余裕を持ってドライブできなかった。でも、どんどんよくなっていったよ。最終的には安定してきて、ポディウムポジションを獲得できた。


Q:
木曜日、金曜日から昨日と今日では大きな違いが出ていた。
TN:
セットアップと、タイヤチョイスでも違いが出ていた。改良できたという手応えを感じる。スタートからこのペースで行きたかったが、クリスが走っている時は上位の2人のペースに追いつくだけのリスクは負えないと感じていた。今後のイベントについては、期待している。

Q:
今日は心配なこともあったのか。
TN:
朝のサービスを出て100mも行かないところで、かなり大きな異音が聞こえた。奇妙な感じだったが、高速に向かい、その後に停車してチェックした。トランスミッションが何かに当たっていたんだ。ステージの間に、部品を交換しなくてはならなかった。それからチュリニでトランスミッションが壊れ、FFになってしまった。それからは、アンドレアスにプレッシャーをかけることに意味はなくなり、3位キープに入った。

Q:
チームにとって大切なリザルトなのでは。
TN:
みんなにとって重要だった。去年はチームと一緒に多くの時間を過ごし、ファクトリーのスタッフと必死で取り組んできた。みんながこのリザルトで報われる。みんな、時間に間に合わせるために全開で働いてきた。僕らは立派なWRCチームになりつつあると思うよ。ようやく僕もチームとの一体感を感じられるようになってきた。今はとてもハッピーだよ。

Q:
ニコラ、このポディウムはどれだけ自信につながるか。
NG:
昨年は厳しいシーズンになったので、この有名なイベントでポディウムに上がれて本当にハッピーだよ。新しいマシンだけどとても効率的で、強豪との差も小さくなった。勢いを取り戻したし、ラリースウェーデンが楽しみだよ。

Q:
マシンの中の雰囲気はどうだったか。
NG:
今日はメカニック仕事が多かったが、昨日はタイヤチョイスについて話していた。このイベントではとても特別なことだからね。通常は安全な選択をして、楽をするよりハードにプッシュするけど、いくつかコーナーでかなり滑っていたので、それではタイムが出ない。ベストの選択は安全な選択、そうすれば速く走れるんだ。

Q:
ヨースト、ここでの連勝を伸ばした気分は。
JC:
モンテカルロでシーズン開幕を迎え、この有名なイベントで1−2を決めるのは本当に素晴らしい気分だよ。冬の間は、他のチームがどれだけ開発しているかは誰も分からない。僕らは、マシンをよりタフにするために、信頼性に取り組んできた。ここでテクニカルトラブルが起きなかった事は、モンテのようなラリーが他にないとしても、今シーズンの自信になる。
TN:
あとアルゼンチン?
JC:
どうかな。
TN:
去年はあそこでトラブルがあったよね。
JC:
君、ポロに乗っていないからってヤキモチ妬いているんだろう!

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